さよならドビュッシー の商品レビュー
『まだマリオネットのようにしか動かない包帯だらけの身体。でも、人形は音楽によって踊り出す。まるで生きているかのように、自由に、軽快に。もしも本当にそんな動きがもう一度できるのなら、彼が魔法使いでも悪魔でも構わない。彼とどんな取引をしてもいいーたとえその対価が魂であったとしても』 ...
『まだマリオネットのようにしか動かない包帯だらけの身体。でも、人形は音楽によって踊り出す。まるで生きているかのように、自由に、軽快に。もしも本当にそんな動きがもう一度できるのなら、彼が魔法使いでも悪魔でも構わない。彼とどんな取引をしてもいいーたとえその対価が魂であったとしても』 あらすじとか読んでなかったから、ピアノに関する青春小説なのかと思ってたら、中山七里さん…全く別物だった。 漂う不穏な雰囲気に戸惑いながらも読み進めていき、音楽とミステリーのごっちゃ感を少し感じつつも、たまに突き刺すように鋭い言葉が文中に出てくるのが中山さんっぽいなぁと。「さよならドビュッシー」という題名に込められた意味を知ると、また最初から読み返したくなる作品。 #さよならドビュッシー #中山七里 #20220217 読了
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CL 2023.5.26-2023.5.29 なるほど、なるほど。 今更だけど"どんでん返しの帝王"なんだね。 御子柴シリーズの後だったので、女子高校生の一人称が緩くて違和感があったけど、ラストにはなるほどーとなりました。 音楽の描写はすごい。すごすぎる。少し...
CL 2023.5.26-2023.5.29 なるほど、なるほど。 今更だけど"どんでん返しの帝王"なんだね。 御子柴シリーズの後だったので、女子高校生の一人称が緩くて違和感があったけど、ラストにはなるほどーとなりました。 音楽の描写はすごい。すごすぎる。少しでも音楽をやっている人には相当響くだろうな。 岬洋介の魔法の呪文は心に刺さる。
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まんまと騙された。 久しぶりのミステリーは楽しかったな~。 遥が犯人かな?とは思ったけども まさかルシアが生きてたとは1mmも思わなかった。 すり変わってるとは別に 音楽にかける情熱は凄かった。 あれは誰にでもできることではないと思う。
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良かった。 この著者の作品を初めて読んだのはカエル男。 二転三転とする最後の展開や、私が精神病を抱えた家族のいる知人がいたことから内容に惹きつけられこの人の作品を他も読んでみたいと思い、デビュー作に手をのばした。 え、この音楽に対する表現やら知識ってなに? 最初はなんだかほのぼのとした感じで物語が進んでいき、お爺さんの話す言葉に私自身も背を律する思いで読んでいたらいきなりの火事。 全くの色が違う作品に驚きました。 クラッシックの知識がまったくない私に、文章で想像させ頭の中にルシアが苦しみもがく姿を出現させる。 こんな風に言葉を紡げるのがただただ好き。 本文中に出てくる人の悪意の描写も私の心の奥をざわざわさせました。 それでも最後は驚き悲しく。せつなかった。
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突然の火事、大切な身内の死、合間に不穏な事件の話が入ってくるけど大半は全身大火傷を負った少女とピアノ講師の音楽の話。 描写は迫力があり、ピアノやクラシックに詳しくなくてもスーッと話が入ってくる。 まだ16歳の少女が全身に大火傷を負ったのに、こんなに世間は冷たいのかと思うほど、学校関係者やいじめっ子たち、マスコミはクズだった。 読んでて腹立たしかった。 最後に事件の真相が分かるのだけれど… なんだか切なかった。 このコンクールが終わっても岬先生と二人三脚で歩んで欲しかったけれど、もしかしなくてももう2人の関係は終わってしまうのだろうか。。 数年後、ルシアが罪を償って戻ってきた時に岬先生はルシアの前に現れてくれるのかな。 主治医の先生もきっととてもショックだろう… 人生を前向きに捉えられる言葉が多かったけれど、ルシアや周りの人たちのことを想うとなんだか辛くなる話だった。 ただ、犯人は絶対、岬先生だと思ってた。 ずっと怪しいなと思ってたけど、ただ単に本当に頭が切れるだけの人だった。笑
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ルシアが物語の筋には関係ないのに登場した理由が分からなかったけれど、そうか、火事をきっかけに入れ替わって娘として生きていたんだなぁ。 最初は岬先生が犯人かと思ってた。お手伝いさんだったとは。 魔法の呪文ってなんだったんだろう、読み飛ばした?物語は面白かったけど音楽の講釈が長かった。 逃げる理由ばかり考えず、しなきゃいけない理由、したい理由を考える、って心に響いた
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自分が想像していたミステリーとは違ったけど…楽しめました。ピアノは弾けないし、クラシック音楽の事は全然分からないけどピアノの音が聞こえてきそうな表現で驚きました。
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資産家の祖父と従姉妹とともに火事に遭遇して大火傷を負いながらも奇跡的に生き残った遥。 絶望からピアニストへの夢に向かって歩み始めた中で、何度も身の危険に合いそして母親が死んだ。 中山七里さんのデビューでありこのミス大賞受賞作になりますが、純粋なミステリーを求めて手に取ると挫折する...
資産家の祖父と従姉妹とともに火事に遭遇して大火傷を負いながらも奇跡的に生き残った遥。 絶望からピアニストへの夢に向かって歩み始めた中で、何度も身の危険に合いそして母親が死んだ。 中山七里さんのデビューでありこのミス大賞受賞作になりますが、純粋なミステリーを求めて手に取ると挫折するかもしれません。 中山さんらしい爽快感のあるどんでん返しミステリーではありますが、内容の大半がスポ根というか青春小説なので、特に音楽に興味があるかないかで楽しめ方が人それぞれ違う作品なのかなと思います。 個人的には最初の展開と結末はとても良かったのですが、スポ根の部分はかなり端折って読んでしまいました。
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「どんでん返しの帝王」の異名も伊達じゃない 音楽7推理3の印象 音楽に造詣が深いわけでは無いので書いてることはちんぷんかんぷんな点もあるが、それを差し置いても面白い そして犯人が分かってからのどんでん返し 読後感をスッキリしており、音楽専門用語に対して苦手意識が無ければぜひ...
「どんでん返しの帝王」の異名も伊達じゃない 音楽7推理3の印象 音楽に造詣が深いわけでは無いので書いてることはちんぷんかんぷんな点もあるが、それを差し置いても面白い そして犯人が分かってからのどんでん返し 読後感をスッキリしており、音楽専門用語に対して苦手意識が無ければぜひ読んでおきたい作品
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色々要素盛り込みすぎて結局何?ってなっちゃった。まず冒頭から不幸が重なりすぎて描写もきつくて読み進められなかった。あと登場人物が大体最悪過ぎる、嫌な人ばっかりでつらい。音楽描写が凄い詳細に表されたと思ったら急に最後ミステリー色が詰め込まれてついていけなかった。主人公もあまり好きになれなかった。
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