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盤上のアルファ の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2011/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 新聞記者と将棋指し。偶然であった2人が化学反応して突き進んでいくドラマ。将棋の世界を舞台に、どん底から這い上がろうとする男と、くしくもそれを手助けしてしまう男を描いている。  文化部に左遷された社会部記者の秋葉、元奨励会員でバイト先をクビになった真田。同い年の2人が、偶然飲み屋で出会ったことから物語が動き出す。棋士になるため、年齢の壁を越える特別な制度をねらった真田は、秋葉の家に転がり混み、勝負をかける。  2人をつなぐ女性の振る舞いも上手。三角関係の行方は想像してたが、ちょっと斜め上をいく展開で面白かった。まあ、秋葉のへたれさが浮き立ちますが、逆に男ってこんなもんだよな、と共感を誘う。  著者が現役の新聞記者というのも面白いところ。今後の活躍に期待してます。

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2011/03/19

一気に読ませてもらえる面白さ ものすごく 荒削りな感じはするものの 一つ一つの「状況」が力一杯書き込まれているので 最後まで 心地よく 引っ張ってくれました 次の作品が読みたい 作家が また一人 生まれました

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2011/02/28

第五回小説現代長編新人賞受賞作。しかも満場一致の完全受賞作。 の謳い文句に偽りナシのいきなりの名作。 人間的にそらもうマイナスを持ち合わせた2人の男の奇妙な 友情に胸掻き毟られっぱなしで、終盤の怒涛の展開に 久しぶりに涙腺崩壊でした。全てを捨てた33歳の棋士「真田」の 生き様はカ...

第五回小説現代長編新人賞受賞作。しかも満場一致の完全受賞作。 の謳い文句に偽りナシのいきなりの名作。 人間的にそらもうマイナスを持ち合わせた2人の男の奇妙な 友情に胸掻き毟られっぱなしで、終盤の怒涛の展開に 久しぶりに涙腺崩壊でした。全てを捨てた33歳の棋士「真田」の 生き様はカッコ良すぎるが、社会的な生き方を失敗しながらも もがく新聞記者「秋葉」の葛藤や挫折感、そしてその真田と 知り合ったことから、33歳にして更に再生していく様は 本当に身体中が熱くなる。いい男です。 こういった浪花節やベタな展開で王道中の王道を 堂々とそしてその王道を恥じることのない、活き活きとした 文章や登場人物はやはり、強いのだと痛感します。 まだ今年の残りも相当ありますが...早くも今年の ベスト3入りが決定なくらいに熱くて、ステキな小説です。 熱くなることはカッコ悪くないのだ。と声を高らかに... 本当は自分だって言いたいのだよ。 あー...かっこいいなー!!

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2011/02/21

推薦文ほど感動はしなかった。ちょっと期待しすぎた感じ。それに、現実ではこれを超える話を知っているから、あまり新鮮味もなし。値段相応の評価。

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2011/02/18

文化部に左遷された記者と30過ぎにしてプロ棋士を目指す男の物語。舞台は兵庫県で「神戸新報」という「神戸新聞」をモデルにしたとおぼしき新聞社やよく知っている地名がそこここに出てきて楽しめました。

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2011/07/16

型破りのチャレンジャー棋士が登場する将棋小説。第5回小説現代長編新人賞受賞作。巧みなストーリー展開と共に、元新聞記者だったという著者の関西風・骨太のユーモアが、随所に光る。二枚目が主役の小説ばかり読んでいると、この黒いタンクトップがトレードマークの破天荒な主人公は異端に思えるが、...

型破りのチャレンジャー棋士が登場する将棋小説。第5回小説現代長編新人賞受賞作。巧みなストーリー展開と共に、元新聞記者だったという著者の関西風・骨太のユーモアが、随所に光る。二枚目が主役の小説ばかり読んでいると、この黒いタンクトップがトレードマークの破天荒な主人公は異端に思えるが、二枚目の優男より数倍魅力的だ。どこか人情味あふれるテイストは、関西ならではのコミュニケーションが作りだすものだろうか。しかしそれにしても、著者の塩田さん、いくら自分がその年代とは言え、33歳の男たちを「おっさん」呼ばわりするのは自虐的すぎるよ。

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2011/02/06

プロ棋士になれなかった中年アルバイターと嫌われ者の新聞記者が出会って、敗者復活のプロ棋士奨励会入りを目指す。 将棋が判らなくても、プロになる滅茶苦茶な厳しさが伝わってきて面白い。

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2011/09/04

現実に苦しむ新聞記者と、一度はリタイアした棋士の苦悩と再生の物語。将棋に詳しくなくても、楽しく読めた。適度に挟み込まれる笑いが、いい感じで楽しさを演出する。将棋ってカッコいいなぁと素直に思える。面白い。コレ。

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2011/01/19

ルールもわからないような囲碁将棋担当に左遷された新聞記者と、崖っぷちでプロめざして闘うタンクトップ棋士、二人の男の熱い物語。読みすすめるごとに、最初は嫌悪感しかなかったこの二人の魅力に引き込まれます。 オオカミの話、アルファの話がもう少し効果的に入るとまた面白かったかも。 あと背...

ルールもわからないような囲碁将棋担当に左遷された新聞記者と、崖っぷちでプロめざして闘うタンクトップ棋士、二人の男の熱い物語。読みすすめるごとに、最初は嫌悪感しかなかったこの二人の魅力に引き込まれます。 オオカミの話、アルファの話がもう少し効果的に入るとまた面白かったかも。 あと背景がときどきぶれる印象。 周りの人物もそれぞれに魅力的で、続きやスピンオフ作品も読みたくなるような作品でした。

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2011/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説現代長編新人賞を満場一致でとったっていう作品。 読み終えると、「盤上のアルファ」っていうよくわからない題名がものすごくかっこいいと思えます。 アルファの気持ちを持ちたいです。

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