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盤上のアルファ の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2011/07/21

新聞社の事件屋だった記者が、その性格がゆえに上司にうとまれ、 将棋の記者?になる。 ひょんなことから知り合った真田は、将棋しか取柄のない学もない仕事もない男。 その男がプロに再度挑戦する。 盤とは、もちろん将棋の盤のこと。 では、アルファとは? それは、読んだらわかる。 ...

新聞社の事件屋だった記者が、その性格がゆえに上司にうとまれ、 将棋の記者?になる。 ひょんなことから知り合った真田は、将棋しか取柄のない学もない仕事もない男。 その男がプロに再度挑戦する。 盤とは、もちろん将棋の盤のこと。 では、アルファとは? それは、読んだらわかる。 出だしは、まったくつかまれなかったので読むペースがのらなかった。 でも、真田と出会い、プロになろうと挑戦しだすあたりからペースがあがった。 ちょっと色々しっくりこなかったところがあるけど、これからの作家さんだもん。 ホントは、☆2.5。

Posted byブクログ

2011/07/02

新聞社の花形である社会部を担当していた秋葉は、上司の意向で文化部に異動させられることに。仕事に対する意欲を失っていた秋葉であったが、将棋の記事を担当することになり、そこで様々な人々と出会うことになる。一方本作の主人公である、真田信繁は、幼少の頃家族を失い、33歳にして家と職を失っ...

新聞社の花形である社会部を担当していた秋葉は、上司の意向で文化部に異動させられることに。仕事に対する意欲を失っていた秋葉であったが、将棋の記事を担当することになり、そこで様々な人々と出会うことになる。一方本作の主人公である、真田信繁は、幼少の頃家族を失い、33歳にして家と職を失った。希望が無い状態で、プロ棋士の編入資格を得るために、試験に挑戦するか迷っていたときに秋葉と出会い挑戦を決めた真田。8戦のうち6戦以上勝たなければならない厳しい状況の中で、真田の挑戦の結末は・・・!? (2011.3.21)

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2011/06/16

笑ったり、ほろりときたり、 少し感動した所もありました! あまり深く考えずに物語そのものを楽しめました。 私が電車内で読んでいた時に、 登場人物の真田と秋葉の会話に、可笑しくて 我慢したのですけどニヤけてしまいました。 一生懸命に渋い顔をして我慢したのですが、 堪えきれずに、しば...

笑ったり、ほろりときたり、 少し感動した所もありました! あまり深く考えずに物語そのものを楽しめました。 私が電車内で読んでいた時に、 登場人物の真田と秋葉の会話に、可笑しくて 我慢したのですけどニヤけてしまいました。 一生懸命に渋い顔をして我慢したのですが、 堪えきれずに、しばし下を向いて笑いました。 まるで危ない おっさん お兄さんになってしまいました☆ 他の人のレビューを見ると、皆さん厳しいですけど 私個人的には面白かったです。 将棋を知らなくても大丈夫ですよ。 こういう人情が伝わってくる本っていいですね。。。

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2011/05/27

エピソードとキャラクターに構成が追いついていないけれど、それは物語の力を示すことだと思う。それよりかはここまでカタルシスを期待させるストーリーなのに、ラストの展開でカタルシスを阻害したのが不満だった。

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2011/09/01

面白かったー。やり直しの効かなくなるような年代を生きる主人公達のくせの強さが、ありがちなストーリーを熱く楽しくさせてくれる。歯に衣着せぬ秋葉と、社会からつま弾きにされてる真田信繁の二人の思考と台詞が面白く、時に笑いを誘う。さすが関西人。この作家さんは、簡単に文章を作りすんなりと読...

面白かったー。やり直しの効かなくなるような年代を生きる主人公達のくせの強さが、ありがちなストーリーを熱く楽しくさせてくれる。歯に衣着せぬ秋葉と、社会からつま弾きにされてる真田信繁の二人の思考と台詞が面白く、時に笑いを誘う。さすが関西人。この作家さんは、簡単に文章を作りすんなりと読ませる筆力があるように思いました。そして特筆すべきはハショリのキレ味。それは時折描写を一段飛ばしたような表現を使い、その唐突さと空白の感じがいい雰囲気を持ってると思いました。この本は序盤から面白くなる予感を持たさせれる作品でした。ただ欲を言えば、クライマックスの対局あたりを描写密度こってりにして欲しかったかなぁ。次回作にも期待。作中で、囲碁の負けと将棋の負けの違いの話に「なるほど」と納得。

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2011/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

左遷された記者とプロ棋士を目指す33歳のお話。とっても面白かったけど秋葉に感情移入する分、真田と静が夫婦だったことが物凄くショック。素直に喜べないというか、なんかひっかかってしょうがない。話に引き込まれて夢中で読んだけど、最後はすっきりしないなぁ・・・。

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2011/05/05

先が気になり一気に読了しましたが,最後は何でも詰め込みすぎの感が否めませんでした。 面白いけど,全体的に荒削りな物語かな…。

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2011/04/28

嫌われ者の新聞記者とプロ棋士を目指す無職の男が出会い・・・ しょうもないおっさん同士の友情と再生のお話なんだけれど、熱いだけでなく、どことなくユーモラスなとこが好き。 ダメダメなんだけど、なんか応援したくなっちゃう感じ。

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2011/04/06

後輩がtwitterで紹介していた本。 学生の甘さを思い知らされる一方で、「よし、やったろ」ってなる本でもあるらしい。 自分はどう感じるんやろ?

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2011/09/18

面白かったー!アウトローにならざるを得なかったひとりの棋士が描かれる2章からぐいぐい引きこまれていった。そして新聞記者との出会いがあり、記者との関わりを通して書かれた将棋の世界がまた面白い。終盤、真剣勝負の緊張で読んでいる自分までドキドキした。読みごたえ十分。棋士というのは本当に...

面白かったー!アウトローにならざるを得なかったひとりの棋士が描かれる2章からぐいぐい引きこまれていった。そして新聞記者との出会いがあり、記者との関わりを通して書かれた将棋の世界がまた面白い。終盤、真剣勝負の緊張で読んでいる自分までドキドキした。読みごたえ十分。棋士というのは本当に忍耐強く集中を持続させ、指し手の研究を怠らず、常に勉強し思考し続けるすごい人たちなのだと心から感心する。またこの作品の良いところは単純に勝負ごとの世界を書くのではなく絶妙のバランスでユーモアが散らばっている事。日常会話で当たり前のようなつっこみがすごくいい!作者はこの作品がデビュー作とのこと。小説を書くきっかけになったのが藤原伊織「テロリストのパラソル」なのだそうだ。95年の直木賞・江戸川乱歩賞同時受賞作。知らなかったのでぜひとも読んでみようと思う。

Posted byブクログ