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福袋 の商品レビュー

3.3

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/11/14

福袋というタイトルからは想像できない、読み終わった後にちょっぴり切なく怖く感じる内容。どれも破天荒ながらも実際に起こり得そうな話。 福袋には、「希望も絶望も、喜びも苦悩も、笑い声をおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている」とのことだが、人生はくじ引きのようで...

福袋というタイトルからは想像できない、読み終わった後にちょっぴり切なく怖く感じる内容。どれも破天荒ながらも実際に起こり得そうな話。 福袋には、「希望も絶望も、喜びも苦悩も、笑い声をおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている」とのことだが、人生はくじ引きのようで当たり外れもあるとも感じた。

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2024/03/28

不思議な読後感の物語集だった。 日常にありそうな、それでいて自分の人生にはないような物語で先を急ぐように一気に読み切った。

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2024/03/19

短編で読むと何を伝えたいのかが分からなかったけど、全部読み終えると、友達でも恋人でも家族でも自分自身でも、知っていると思っている部分はほんの一部部分で、何が本当なのか知らないことが多いのだろう。犬での、彼女の執拗に犬を見に行く行動、彼の犬が逃げた後のざまあみろの感情、どちらかとい...

短編で読むと何を伝えたいのかが分からなかったけど、全部読み終えると、友達でも恋人でも家族でも自分自身でも、知っていると思っている部分はほんの一部部分で、何が本当なのか知らないことが多いのだろう。犬での、彼女の執拗に犬を見に行く行動、彼の犬が逃げた後のざまあみろの感情、どちらかというと彼の感情の方に共感できるのだが、対象が犬でなければ執着することが今後あるかもしれない。人は皆福袋を持って生まれている、その中身が良いのか悪いのか関係なしに、中身に自分をフィットさせにいっている。できれば良いものが入っていて欲しいけど、そうでない時にどう受け止めたら良いんだろうな。

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2024/01/30

8つの物語から成る短編集。一つの物語の文量がちょうどよく、隙間時間で心地良く読むことが出来た。 角田さんの作品は初めてだが、場面は日常によくありそうなものだけど表現がすごい。 印象に残った表現メモ ・白っていうより銀 赤ちゃんの純白さの表現が素敵。赤ちゃんの瞳は「白っていうよ...

8つの物語から成る短編集。一つの物語の文量がちょうどよく、隙間時間で心地良く読むことが出来た。 角田さんの作品は初めてだが、場面は日常によくありそうなものだけど表現がすごい。 印象に残った表現メモ ・白っていうより銀 赤ちゃんの純白さの表現が素敵。赤ちゃんの瞳は「白っていうより銀」で「ビー玉のように澄んでいる」 ・福袋 人生を福袋に例えた表現が素敵。 ひょっとしたら私たちはだれも、福袋を持たされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生まれ落ちて以降味わうことになる全てが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている。

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2023/11/20

8つの短編集 全部かなり面白かった 狂気じみてたり黒い感情だったりが よくこんなうまいこと言語化できるなって感動しながら読んでた

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2023/11/10

短編8つ 角田光代が書く話の中に 現実が非現実に見えたり、想像の方がリアルだったり する場面があるが、 何がその違いを作っているのか、 もう一回くらい読まないと、、かな? 私たちは日常を味わうことしかできない あとがきより ←引っかかった

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2023/08/21

短い期間で角田光代さんを読みました。短編集ですね、今回のは玉手箱の様な中身がなんであるのか ですね。母の遺言なんかリアルで現実的で遺産相続の現場で お母さんが死んですぐの、ホントこんなのあるから、うちもこんなのなるんだろうなと身につまされるって事。借金を財産分与で賄うとか兄のヒゲ...

短い期間で角田光代さんを読みました。短編集ですね、今回のは玉手箱の様な中身がなんであるのか ですね。母の遺言なんかリアルで現実的で遺産相続の現場で お母さんが死んですぐの、ホントこんなのあるから、うちもこんなのなるんだろうなと身につまされるって事。借金を財産分与で賄うとか兄のヒゲタ人間とか生々しいです。福袋の兄に殺された母親もリアルで、可哀想。一言言ってやろうと大阪に行く=福袋の例えが思い浮かぶ、成果ありですね。離婚する旦那の同窓会に出るとか奇抜だが、どこかでブレーキを踏むのも角田さんでした。

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2023/08/16

どれも何かしら得体の知れない何かをふいに得てしまって、さてそれはなんでしょうかという短編集。 色んな種類の福袋だけどどれも「各々もらってよかったなと思えるようなものなのか」といわれると素直に はい とは言い難い。35点くらいの福袋。お話自体はどれもスルッと読める。 三十路突入した...

どれも何かしら得体の知れない何かをふいに得てしまって、さてそれはなんでしょうかという短編集。 色んな種類の福袋だけどどれも「各々もらってよかったなと思えるようなものなのか」といわれると素直に はい とは言い難い。35点くらいの福袋。お話自体はどれもスルッと読める。 三十路突入した女性は読むべきだな。ディティールを味わいやすい気がします。 しかしちょっとさ、解説まで読み終わってから「この解説って誰が書いてんだろうか」と思って振り返ってみたら栗田有起だね!?!?卵町の!!!ヒャーー、この福袋いいモン入ってんじゃん。 ※蛇足ですが「卵町」は栗田有起が書いた小説でホスピスが存在するためだけに出来たよそよそしく清潔な町で、主人公はそこで名前しか知らない人を探しながら亡き母を知ったり細々と人の温かみに触れるお話です。梨木香歩好きな人はきっと好きです。是非。

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2018/11/22

当たりもあればハズレもあり。自分の人生のブラックボックスを思わず開けてしまった人々を描く、八つの短編小説集。 人は起きてから寝るまでに、九千回の選択をするという。そんな諸々の選択肢の中で、人生を決定的に左右するチョイスが起こったらという、一種のifモノ。角田さんらしい設定と登場人...

当たりもあればハズレもあり。自分の人生のブラックボックスを思わず開けてしまった人々を描く、八つの短編小説集。 人は起きてから寝るまでに、九千回の選択をするという。そんな諸々の選択肢の中で、人生を決定的に左右するチョイスが起こったらという、一種のifモノ。角田さんらしい設定と登場人物たちが、いかにもの行動をとるのが面白い。

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2018/10/09

日常の中で起きる普段見ないブラックボックスを垣間見る短編8編。余りに日常過ぎて拍子抜けするくらいオチもメッセージもないが全て読み終えるとなんか感じる。見えてないものへの期待、思い込み、対処方法は千差万別だがそれに振り回されている自分がいないかどうか。

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