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福袋 の商品レビュー

3.3

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2013/02/10

久しぶりの角田先生の本!!短編集ですが、内容も相変わらず軽快かつ奇妙で楽しかったですね。短編の時、時々ラストに不満が残るのですが、これは比較的それがなかったです。

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2012/09/06

短編集。 どのお話しも話しの終わりはどうなるのだろう?とわくわくした期待感と裏腹に、「え?これで終わり?」が繰り返され、ちょっとがっかりした。

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2012/08/30

駅ビル地下の菓子屋でアルバイト中に、おばさんからダンボール箱を預かった・・「箱おばさん」、出だしがキャッチー。八つの作品それぞれに、日常性の延長に起こるちょっとした異変、ここからの話の展開が、それぞれ面白い。

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2012/07/17

7人に届いた福袋のお話(袋状じゃないものも多いですが…) “母の遺言”の兄弟姉妹に対する感覚がとてもリアルで 一番頑張ったという母の褒め言葉が欲しかった姉に やるせなさとうんざり感を覚えるところがとても好きです 他人ならまあいいかと思えるところも兄弟姉妹という 特別な関係の中...

7人に届いた福袋のお話(袋状じゃないものも多いですが…) “母の遺言”の兄弟姉妹に対する感覚がとてもリアルで 一番頑張ったという母の褒め言葉が欲しかった姉に やるせなさとうんざり感を覚えるところがとても好きです 他人ならまあいいかと思えるところも兄弟姉妹という 特別な関係の中ではいちいち気に障るという心理を リアリティを持って書いてくれているところが素敵でした

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2012/04/01

ぼくは一日のうちでこの瞬間が一番好きだ。玄関のドアを開けて、食べ物のにおいに包まれて、献立がぴんとわかるとき。 33 ぼくらは愛のはじまりでも終わりでもない、ちょうどまんなかにいる。 48 充実した夫婦の生活は私たちをへとへとに疲れさせた。一年ほどして、私たちはその疲労を実感...

ぼくは一日のうちでこの瞬間が一番好きだ。玄関のドアを開けて、食べ物のにおいに包まれて、献立がぴんとわかるとき。 33 ぼくらは愛のはじまりでも終わりでもない、ちょうどまんなかにいる。 48 充実した夫婦の生活は私たちをへとへとに疲れさせた。一年ほどして、私たちはその疲労を実感していたのだが、やめるわけはもはやいかなくなってしまった。ドライブ、小旅行、海外旅行、ホームパーティ、二カ月予約待ちのレストランでの食事。それぞれは待ち遠しく、はじまれば楽しく、心からよかったと思え、そうしてドライブであれ旅行であれそれが終わると、不思議と同じ感想を残した。私たちのあいだには何もない、という奇妙に空疎な 感想である。 何も、というのは間違いで、何かしらあるにはあるのだが、しかし子どもができないというそのために、子どもが今いないというそのために、空をつかんだような馬鹿馬鹿しさが残るのだった。 70 私と龍一の関係をこわしたのは、赤ん坊の不在ではなかったんだろう。この、ふわふわした、落とせば壊れてしまうようなものは、私と龍一のあいだに生じなかったのではなくて、たしかに存在していたのだ、あの住宅街をめちゃくちゃに歩いた夏の日には、しっかりとつないだ、汗で湿った手のなかに、すでに存在していた。 74 この人といっしょにいようと私たちそれぞれが決めたとき、私たちの意志と決意とにかかわらず、この赤ん坊のようにふわふわしてあたたかいものは、私たちのあいだに生まれたのだ。それは赤ん坊とおんなじように成長し、ぐれたり更生したりしながらさらに成長し、あるとき成長をやめ、ゆっくりと老い始める。けれど私たちはたぶん、その成長も待たず、それをどこか捨て置いてしまったのだ。充実した夫婦生活は、生まれなかった子どもの代用ではない、捨てて逃げたことへの罪悪感だ、ねえそうだよね龍一。 75 携帯電話ってさあ、部屋って感じしない?そこを開ければ、その人のたいていのことはわかるのよ。友だちはどれくらいいるか、来週の予定はどうなってるか、エロ本はどこにしまってあるか。だからさあ、イワちゃんが携帯電話を見るのと、私が恋人の部屋を家捜しするのと、物理的におんなじことだと思うのね。それにしても、あの、知ろうとする気持ちってなんなんだろうと思う。理性じゃないのよね。知ろうってこと以外、なんにも考えられなくて、ものすごく喉が乾いているときに、遠くに見える水道に向かって一目散に走るような、そんな無我夢中さだよね。 92

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2012/02/14

いいねぇ最初の作品。箱の中には一体何が入っているのか、楽しんだわけだけれども、全体に角田光代の作品としては並。

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2015/03/18

エルの物語 「太陽と毒グモ」「福袋」、角田さんのカバーは目を引くものが多いです。開けてビックリ…という何ともない短編集ですが、表題作ではプラトンの「エルの物語」を思い出してしまいました。

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2011/10/27
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初めて角田光代さんの短編を読んだケド、どれも全体的に私の好みでした。人は生まれながらに福袋を掴まされてるのかもしれない、なんかすごい発想。突飛な話がなかった分余計に「あるある」とか思っちゃったのかも。とにかくおもしろかった。

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2011/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

角田さんの小説は、間違いないですよね〜 でも、『八日目の蝉』のような、がつんとした角田作品が読みたいな

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2011/07/27

そこそこ。再読はなし。 突然箱を押し付けられて困るアルバイトとか、赤ちゃんを押し付けられて困る離婚直後の夫婦とか。

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