福袋 の商品レビュー
特別すごい訳ではないけれど、どこかひっかかる日常の短編集。色んな立場の人が登場するので、どこかしら共感するところはあると思う。オチが割とあっけないというか、え?!それだけ?!みたいなものばかりなんだけど、それがまた日常なんだろうなぁと思わされる。でも、それだから福袋っていう題名の...
特別すごい訳ではないけれど、どこかひっかかる日常の短編集。色んな立場の人が登場するので、どこかしら共感するところはあると思う。オチが割とあっけないというか、え?!それだけ?!みたいなものばかりなんだけど、それがまた日常なんだろうなぁと思わされる。でも、それだから福袋っていう題名の短編集なのか!と気づいた時は、やられた〜という気持ちになったけどね。 個人的には、母親が亡くなった後の相続で揉める兄弟の話が面白かった。今まで読んだ小説には、あまり出くわさない場面だったからかもしれない。
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*私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…見知らぬ客から段ボール箱を預ったバイト店員。はたしてその中身とは?家を出ていった夫の同窓会に、代理出席した離婚間近の妻。そこで知った夫の過去とは!?自分の心や人生の“ブラックボックス”を思わず開けてしまった人々を描く、八つの連作小説集* 結論ではなく、その過程のもどかしさや諦観の念を噛みしめるような作風。緻密な心理描写が素晴らしいとは思うけど…ふわりと胸をかすめるものの、霞のような読後感。
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どこにでもいるような人たちの 特別な話 人はだれでも 福袋を持たされている。 「福袋」は泣きそうになった。 角田さんらしい本でした。 やっぱり すきだなぁ~角田さん
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図書館で手に取った。 一月らしいタイトル、短編だし読みやすそうと。 通勤で最初のページに目を落として あれって思った。読んだことがあった。 もう一度読み進めて、そうか、面白く無いわけでも面白いわけでもなく、心に残らなかったからかと思った。 残念。
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私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…。謎で不可解な届け物や依頼、同僚、夫など身近な人の不可解さに出くわす8つの連作小説集。 連作小説集とあるから連作短編集かと思ったら、そうではなかった。どの短編もどこか消化不良で、総じて物足りな...
私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…。謎で不可解な届け物や依頼、同僚、夫など身近な人の不可解さに出くわす8つの連作小説集。 連作小説集とあるから連作短編集かと思ったら、そうではなかった。どの短編もどこか消化不良で、総じて物足りなかった。 (C)
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2週間前くらいに読んだのに 内容を完全に忘れるくらい印象にない。 変わったおはなしがいくつかあったかんじ。 角田さんのお話はこころがあったかくなるようなものが多い印象だけど、 これは、特になにもなく、 なんか本読みたいなぁー さらっと。 という気持ちを満たすにはまぁ、可でした。
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普通の人たちが抱えるなんとも言葉で言い表せない感情をそれぞれがある出来事をきっかけに気づく、という短編集。 このフレーズを使いたいから物語にした、という感じ。
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15/01/30 “どこにでもありそうなのに、特別なこと。まさに角田さんの書く小説だ”(P232 栗田有起による解説より)。 “執着” ではなくて “拘泥” を使うんだなあ。うん、なんか賢い気がするね。わたしの携帯は使いなれないことばだからか、親しみやすいおばかさんだからなの...
15/01/30 “どこにでもありそうなのに、特別なこと。まさに角田さんの書く小説だ”(P232 栗田有起による解説より)。 “執着” ではなくて “拘泥” を使うんだなあ。うん、なんか賢い気がするね。わたしの携帯は使いなれないことばだからか、親しみやすいおばかさんだからなのか変換で出てこないや。 ・ぼくらは愛のはじまりでも終わりでもない、ちょうどまんまんなかにいる、と唐突に気づく。(P48『イギー・ポップを聴いていますか』
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人生において、「何か」を開けてしまった人々を描いた短編集。 全体的にちょっぴり暗めのイメージ。 これまで読んだ角田光代さんの小説は、切ない中にも希望を感じさせてくれるものが多かった。 そういう読後感を予想していたので、あれ?と思ってしまいました。 角田光代さんらしく、人々の心情が...
人生において、「何か」を開けてしまった人々を描いた短編集。 全体的にちょっぴり暗めのイメージ。 これまで読んだ角田光代さんの小説は、切ない中にも希望を感じさせてくれるものが多かった。 そういう読後感を予想していたので、あれ?と思ってしまいました。 角田光代さんらしく、人々の心情がリアルで胸に迫ってくる切なさはある。 特に「白っていうより銀」は静かに哀しくてどこか痛くて、心に残る物語。 けれど個人的にはもう少し、希望を感じさせてくれる小説のほうが好きです。
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帯文(裏表紙):”自分のココロや人生の「ブラックボックス」を思わず開けてしまった人々を描く、八つの連作短編集。” 目次:箱おばさん、イギー・ポップを聴いていますか、白っていうより銀、フシギちゃん、母の遺言、カリソメ、犬、福袋、解説 愛のまんまんなかー栗田有起
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