ゴールデンスランバー の商品レビュー
先に映画を観ていたのですが、 本をめくるたびに映画のシーンが自然と飛び込んでくるような感覚にびっくり。 伊坂作品はもともと大好きですが、これはとびきりエンターテイメント!そういう意味では普段と少し違った趣きかも。
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伊坂幸太郎の小説は、最後まで読んだら、最初に戻って伏線を確認したくなる。これもそんな感じ。 意外な人がキーパーソンだったりしたけど、このエピソードが後で重要になるって分かったのもあった。 それだけ沢山の伏線がちりばめられてるって事かな。 読んでると映画のキャストが頭に浮かび、そう...
伊坂幸太郎の小説は、最後まで読んだら、最初に戻って伏線を確認したくなる。これもそんな感じ。 意外な人がキーパーソンだったりしたけど、このエピソードが後で重要になるって分かったのもあった。 それだけ沢山の伏線がちりばめられてるって事かな。 読んでると映画のキャストが頭に浮かび、そういう意味でも視覚的で読み易く、先も気になり、ぶ厚い本の割には一気に読んじゃいました。
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さすがの伊坂さん。エンターテーメントを意識して書かれたとのこと、本当に、面白かった!大きな力の前で主人公が無力に追いつめられて、でも主人公のまわりに、少し、少し、手を差し伸べてくれる人がいて、それが少しなんだけど、すごく強くて! 昨今はとくに目について、メディアの責任問題取り上げ...
さすがの伊坂さん。エンターテーメントを意識して書かれたとのこと、本当に、面白かった!大きな力の前で主人公が無力に追いつめられて、でも主人公のまわりに、少し、少し、手を差し伸べてくれる人がいて、それが少しなんだけど、すごく強くて! 昨今はとくに目について、メディアの責任問題取り上げられているけれど、テレビから見えてるものは何なのか、ネットの中で溢れた情報のチラ見だけで知った気になってないか。こうやって青柳君のように、大きな力につぶされてしまう誰かがいるよな、絶対。と思わせるリアルな怖さ!伊坂さんの作品は歩調が軽くて弾むように、絵本のようにリズミカルだけれど、その中に芯があって、それを読み手に見せつけるのが本当に上手いです。
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自分を信じてくれる人は一体何人いるんだろう。日常から非日常に変わることの恐ろしさ、そしてそれは意外と身近なところにあると感じさせる内容だった。マニスミに怒鳴る親、無実を公定してくれる元彼、そして逃げろと命を張って言ってくれる友人。随所随所でうるっとする場面が多い。自分たちがかなわないような巨大な敵が現れたとき、自分ができることは一体なんだろう。
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自分が今まで読んだ(読んだのは随分前だし、これも含めて5作品目でしかないけれど)ものから受けた伊坂作品の印象は、最後をぼやけさせてその後どうなったかは読者の想像にお任せしますといったものだった。しかしこの『ゴールデンスランバー』は読み終わった後どこかすっきりする物語で今まで私が読んだ伊坂作品とは少し違った味があった。 むしろお話の締めに入る部分では爽快さすら感じられた。 よくよく考えてみるとハッピーエンドではないのにハッピーエンドかのように錯覚させられてしまったのはやはりこの「爽快さ」のせいだろう。 一読の価値がある作品である。
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2008年本屋大賞と山本周五郎賞をダブル受賞した作品。 文庫化されるのを待ちわびてました。 この本ほど文庫化を待ちわびた本は今までにないです。 おおまかなストーリーは主人公である青柳雅春が首相殺しの濡れ衣を着せられ警察から逃げ続ける話。 600ページ強と長いのですが疾走感があ...
2008年本屋大賞と山本周五郎賞をダブル受賞した作品。 文庫化されるのを待ちわびてました。 この本ほど文庫化を待ちわびた本は今までにないです。 おおまかなストーリーは主人公である青柳雅春が首相殺しの濡れ衣を着せられ警察から逃げ続ける話。 600ページ強と長いのですが疾走感があり長さを感じません。 疾走感でいえば伊坂作品の中でも一番ではないでしょうか。 伊坂さんらしく伏線もたくさん張ってあっていろんな人や出来事が繋がるのが気持ちいい。 特に最後の「たいへんよくできました」には鳥肌が立ちました。 この作品はエンターテイメント小説としては最高レベルの作品だと思います。 また、 解説にもありましたがこの作品はいつもの伊坂さんの作風が少し変わってますね。 今までの伊坂作品は「風呂敷を広げたらすべて完璧に畳む」といった感じでしたがこの作品は「風呂敷を広げて畳むべきところは畳むが全ては畳まない」といった感じです。 この作品から伊坂さんの作風が変わっていくらしいのでこの作品以降の本を読むのも楽しみです。
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映画を観てから読んだ。本のレビューを書く場所だけど、映画が素晴らしかったので、若干霞んでしまった。ただ、やはり名作映画の原作も名作だなぁと思った。イメージがこびりついちゃってるね、こりゃ、詰んでるよ。
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国家的な陰謀によって、大事件の犯人の濡れ衣を着せられ、それから逃亡を図る男の物語。荒唐無稽な話なんだけど、ケネディ暗殺と対比されると、現実的な気もしてきて。。。 ほろっとさせたり、男女を問わない友情が発揮されたり、伊坂ワールド全開です。
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そんな馬鹿な!! と言いたくなるけど。面白い。 最後、ぽろりと涙がこぼれる。 最後まで自分を信じてくれるのは、両親。
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題材そのものはモチーフがあるので、それを踏まえて考えると面白いとは思う。 ただ、この作品でより感じるのは、文字量に似合わぬテンポの良さ。言葉の使い方であったり、挿話のタイミングであったりが絶妙で、重苦しい雰囲気の中でもうまく浮き沈みを作っている。 ガッツリかつサックリな読み口...
題材そのものはモチーフがあるので、それを踏まえて考えると面白いとは思う。 ただ、この作品でより感じるのは、文字量に似合わぬテンポの良さ。言葉の使い方であったり、挿話のタイミングであったりが絶妙で、重苦しい雰囲気の中でもうまく浮き沈みを作っている。 ガッツリかつサックリな読み口で終始楽しめた。真正面から向かって書き上げた、読ませるエネルギーのある小説だと思う。
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