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抱擁、あるいはライスには塩を の商品レビュー

4.1

239件のお客様レビュー

  1. 5つ

    81

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    40

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2017/10/31

三代に渡る家族の物語。短い章ごとに年代と語り手が変わる群像劇スタイルで、個人個人が一人称で語るのを読んでいくうちに家族の全体像が自然と浮かび上がるという趣向。古くから続いた呉服問屋の跡継ぎにして問屋を潰して商社を起こした夫と、夫がイギリス遊学中に出会い日本に嫁いだロシア人の妻、そ...

三代に渡る家族の物語。短い章ごとに年代と語り手が変わる群像劇スタイルで、個人個人が一人称で語るのを読んでいくうちに家族の全体像が自然と浮かび上がるという趣向。古くから続いた呉服問屋の跡継ぎにして問屋を潰して商社を起こした夫と、夫がイギリス遊学中に出会い日本に嫁いだロシア人の妻、その子どもたちと孫たちまで、みな個性豊かで、大変面白かったです。子供の頃は自分のうちのことややり方が普通と疑いませんでしたが学校に行き他の人たちと交流するようになって、自分の家のあれこれが必ずしも普通とは限らないというのを知ったときの驚きなどを思い出しました。

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2017/10/20

読了日2011/10 時代や一人称の語り手が章ごとにばらばらで時系列なんて全然ないのに、全く読みにくさがなくて、すごく丁寧に文章が書かれていて面白かった。 過ぎ去った日は戻らない。家や家具たちはずっとそこにあるのに、人は過ぎ去っていく。 最後に柳島家に残った女3人。切ないような穏...

読了日2011/10 時代や一人称の語り手が章ごとにばらばらで時系列なんて全然ないのに、全く読みにくさがなくて、すごく丁寧に文章が書かれていて面白かった。 過ぎ去った日は戻らない。家や家具たちはずっとそこにあるのに、人は過ぎ去っていく。 最後に柳島家に残った女3人。切ないような穏やかなような。。。激しい人生も最後は穏やかに静かに送る日々。 最近、江國 香織さん大好きです。

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2017/03/22

1960年から2006年にかけて三世代の高貴な一族の伝記。竹治郎さん、絹さん、菊乃、百合、桐の輔、望、光一、陸子、卯月。 今まで読んだ中で一番の長編。珍しく分かりやすい内容だけど、今読みたい江國さんの話ではなかった。

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2016/05/06

家族の話。 他人からどう見られ思われようと、家族にしかわからない世界がある。 人の数だけその世界がある。 「標準」「普通」などない。 いろんな家庭がいてええのである。

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2016/05/04

風変わりな一族の、些細な、けれど特別な、そんな日々の記録。 章ごとに時系列も語り手もバラバラで、江國さん作品の中では珍しい群像劇的作品。 好きな作家の好きな本がまた一冊増えてとてもうれしいです。

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2016/02/11

運命の過酷さとか、めぐり合わせ。それらを経て、すべてはただ過ぎ去っていく。世間からしたら変なこの家族でも、美しい時があり、思い出があった。登場人物の人生を通しで読んでみて、なんだかしみじみとさせられた作品だった。

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2016/02/07

世間からかなり浮いた存在の 由緒正しき家族の三世代をの歴史を紐解くお話 世間では彼らは確かに変わり者だったけれど、 彼らの道理を聞いてみれば 本当はどちらがおかしかったのだろうかと ほとんど江國香織作品は読んだことがないのですが、 どうやら著者の得意分野のようで 視点が切り...

世間からかなり浮いた存在の 由緒正しき家族の三世代をの歴史を紐解くお話 世間では彼らは確かに変わり者だったけれど、 彼らの道理を聞いてみれば 本当はどちらがおかしかったのだろうかと ほとんど江國香織作品は読んだことがないのですが、 どうやら著者の得意分野のようで 視点が切り替わるのが読みにくかったけど、 ずっしり読み応えのあるお話でした

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2015/12/14

豪邸に住む大家族の話。江國さんの作品は間宮兄弟に並んで一番好きな作品だと思う。 ロシア人のおばあさん、貿易会社社長のおじいさん、正義感の強い綺麗な長女は4人の子供がいる。出戻りで、引っ込み思案の次女、社交的で天真爛漫な長男。4人の子供は父親や母親が違うという複雑な構成。でも本を...

豪邸に住む大家族の話。江國さんの作品は間宮兄弟に並んで一番好きな作品だと思う。 ロシア人のおばあさん、貿易会社社長のおじいさん、正義感の強い綺麗な長女は4人の子供がいる。出戻りで、引っ込み思案の次女、社交的で天真爛漫な長男。4人の子供は父親や母親が違うという複雑な構成。でも本を読み進めるにつれてピースが繋がっていく快感がたまらなく、あっという間に読んでしまった。 章によって年代が行ったり来たり、そして話してもどんどん変わっていくので頭の整理が必要だが、この独特なこの家族の世界にどっぷりつかれて楽しかった ただ、最後がこれからどうなってしまうのかと言う不安と、悲しい出来事が重なり胸が痛んだ

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2015/11/12

お金持ちの大家族の話。 一番初めの学校に行く章と岸部さんの奥さんの章が好きだけど…岸部さんがっというか…菊乃が本当に自由すぎて好きになれなかった。岸部さんの奥さんが可哀想じゃないか。 結局家族の形が変わっていく寂しさとか虚無感とかはあーあるあるってなった。

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2015/09/01

2011年に、読んでいた。 最初の章(主人公の家族紹介) 秋?長女の生い立ち  まで読んで気づいた。 以前の感想は、「だんな~」 で、結末は思い出した。 これ以上よまない方が良いことも。

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