1,800円以上の注文で送料無料

流跡 の商品レビュー

3.4

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2011/07/03

いや、はや。いったい何処にいくのでしょうか?ってこっちが聞きたくなる着地点や落とし所がイマイチ理解できませんでした。何度も何度も読みこまないとダメなのか、何度も何度も読みこんでもダメなのか。うーん、洗濯機の渦をじっくり見て巻き込まれたような、ただ流れに沿って読み終わった感じです。

Posted byブクログ

2011/06/25

超うすい本やけど、18Pで挫折。読むに耐えない。 追記 頑張って50Pまで読んでみた…やっぱダメ。寝不足頭では、前のページに書かれていたことさえ頭に残らず。

Posted byブクログ

2011/06/07

とてもきれいな文章だった。でも、すんなり自分には入って来ず。雰囲気は、とてもいいんじゃないでしょうか。

Posted byブクログ

2011/06/05

時間とか場所とかいう考え方を越えて、まさに何かの跡が残っていくようなそんな小説。 「朝吹」と聞いてサガンの翻訳者を想像したら本当に親戚なんだそうなんですね。

Posted byブクログ

2011/06/01

Radiohead の Kid A の様な、 Led Zeppelin の Dazed and Confused の様なイメージ。 流れ流され不思議な世界。 著者はタダものではないな。 2010 年 第 20 回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品(堀江敏幸氏選考)。

Posted byブクログ

2011/05/19

「きことわ」を読んでファンになったので、次にこの処女作を読みました。私はこちらの作品が好みですね。言葉の使い方、特に平仮名と漢字のバランスの面白い文章などは読んでいて惹き込まれる魅力がありますね。内容は流れる水の如く、いくつものストーリーが展開されていき、静かで幻惑的な世界が広が...

「きことわ」を読んでファンになったので、次にこの処女作を読みました。私はこちらの作品が好みですね。言葉の使い方、特に平仮名と漢字のバランスの面白い文章などは読んでいて惹き込まれる魅力がありますね。内容は流れる水の如く、いくつものストーリーが展開されていき、静かで幻惑的な世界が広がります。若くして素晴らしい才能を持った文学作家だと思います。新作楽しみにしています。

Posted byブクログ

2011/05/13

「はじめがないのだが、はじまっている」‥ 抽象画のような世界のなかで、 ひとやひとでないものたちがさらさらと、 時にどろどろと流れてゆきます。 くり返される自問自答と自浄作用。象徴的な煙突の存在。 掴みどころのない浮遊感と懐古的な文体に 読者はおいてきぼりにされるかもしれません。...

「はじめがないのだが、はじまっている」‥ 抽象画のような世界のなかで、 ひとやひとでないものたちがさらさらと、 時にどろどろと流れてゆきます。 くり返される自問自答と自浄作用。象徴的な煙突の存在。 掴みどころのない浮遊感と懐古的な文体に 読者はおいてきぼりにされるかもしれません。 しかし、作家としての優れた資質を感じます。処女作。

Posted byブクログ

2011/05/07

2回読んだ。1度目は通しで,2度目はよめない漢字やことばを電子辞書で確認しながら読んだ。イメージの世界と,皮膚感覚と,緻密な細胞にまでわたる科学的な表現と,現在と,いにしえと,すべてがないまぜになって時空を飛び回り,舞台の仕掛けががつぎつぎにめくられて春のけしきになったり,秋にな...

2回読んだ。1度目は通しで,2度目はよめない漢字やことばを電子辞書で確認しながら読んだ。イメージの世界と,皮膚感覚と,緻密な細胞にまでわたる科学的な表現と,現在と,いにしえと,すべてがないまぜになって時空を飛び回り,舞台の仕掛けががつぎつぎにめくられて春のけしきになったり,秋になったり,登場人物もひとになったり,おんなになったり,ひとでないものになったり…で,最後にはそれを書いている人のパソコンの画面になって,文字になって,その文字のドットのひとつひとつになっていく…というなんとも自由自在でものすごい小説に出会った。川や,海や,みずたまりなど,みずの出てくるイメージは,タルコフスキーの映像をほうふつとさせた。

Posted byブクログ

2011/04/30

★すごい、が★芥川賞ウイークとして。言葉の選び方、語彙の豊富さ、発想力、何を取っても絶対に自分には書けない(そもそも小説なんて書こうとも思わないが)のは確かだが、だからといってすごく面白いかというとそれは別の話。純文学はやはり一部のトップランナーのための小説だ。読んでいるうちに飽...

★すごい、が★芥川賞ウイークとして。言葉の選び方、語彙の豊富さ、発想力、何を取っても絶対に自分には書けない(そもそも小説なんて書こうとも思わないが)のは確かだが、だからといってすごく面白いかというとそれは別の話。純文学はやはり一部のトップランナーのための小説だ。読んでいるうちに飽きてきて、通読するには相当何度も読み返してしまった。奇しくもこの小説の導入部(文章が頭に入らない、との趣旨)と合致した。それが狙いなら、まんまと著者の手のひらの上で転がされているのだが。

Posted byブクログ

2011/04/21

なんだろう、これ。とても好きな感じの文章。 たかだか読書の描写に延々かける冒頭から引き込まれて、川のようにどんどん流されて、すとんとつながる最後に心地よくなる。 湿度が高いのにサラッとしていて、リズムのいい文体がどうも古文を読んでいるようで不思議な読み心地だなあ、と思ったら著者は...

なんだろう、これ。とても好きな感じの文章。 たかだか読書の描写に延々かける冒頭から引き込まれて、川のようにどんどん流されて、すとんとつながる最後に心地よくなる。 湿度が高いのにサラッとしていて、リズムのいい文体がどうも古文を読んでいるようで不思議な読み心地だなあ、と思ったら著者は近世歌舞伎を専門としている方でした。なんとなく納得。

Posted byブクログ