流跡 の商品レビュー
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水の流れるように、船の漂った跡のような文章。 流れ着いた先もままならず、ひたすら跡をつけて彷徨う。 文章のクオリティは尋常じゃないくらいにすごいのだと思う。 だけど、正直、物語を読んでいるというよりも文章をなぞっただけで 話の内容の解読不能だった。。。。(涙
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二度読んだ。 一度目は全く解らず何日かおいて二度目に入ってようやく解った気がした。 普段乱暴に本を読む自分はこの本の構成 (これは特に複雑で解らない時にはこの作品そのものが不可解なものとしか見えなくなる) や文章などに感じられる繊細さを判ってもそれを情緒や意味として解き明かすこ...
二度読んだ。 一度目は全く解らず何日かおいて二度目に入ってようやく解った気がした。 普段乱暴に本を読む自分はこの本の構成 (これは特に複雑で解らない時にはこの作品そのものが不可解なものとしか見えなくなる) や文章などに感じられる繊細さを判ってもそれを情緒や意味として解き明かすことが出来なかったが「紙を扱うように」繊細に扱って読んでみたら面白く読めた。
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どういう話か説明できない。小説というより散文詩。船頭が職業っぽい男性が、過去と未来、現実と非現実を行き来する。平安時代くらいの話かなと思いきや、携帯電話やテレビが出てきたりする。買おうかな。
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わたし、は何者なのか。 どこから来て、どこへ行くのか。 ということが一つのテーマであったように思う。 何もかもを把握しているようで、実は何もみえてない物語、といいたいところだが、ストーリーなど、ない。その混沌こそが筆者の「わたしは何者か」という命題への混乱なんだと思う。 おとなの...
わたし、は何者なのか。 どこから来て、どこへ行くのか。 ということが一つのテーマであったように思う。 何もかもを把握しているようで、実は何もみえてない物語、といいたいところだが、ストーリーなど、ない。その混沌こそが筆者の「わたしは何者か」という命題への混乱なんだと思う。 おとなのための青春小説でしょう、これは。
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すごいなぁ。「きことわ」も素直にすごい、と思ったけどデビュー作のこっちもすごい。文才の化け物みたいな人だな。
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それ自体の韻がとてもきれいなことばがたくさんあって、それはそれはとても美しいのだけれど読み難いような気がした。酔いが覚めてがむしゃらに体裁きにせずなったらどういう風になるんだろう。
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「きことわ」は、淡い色の水彩画を何重にも合成して動かした映像のようだったが、こちらはモノクロの一筆書きが動く無声のアニメーション、波の音や川の音のBGM付きというイメージ。 読んでいる本の文字が崩れて、線となり形を作って、男となり、女となり、昔を生き、現在を生き、最後に作者の...
「きことわ」は、淡い色の水彩画を何重にも合成して動かした映像のようだったが、こちらはモノクロの一筆書きが動く無声のアニメーション、波の音や川の音のBGM付きというイメージ。 読んでいる本の文字が崩れて、線となり形を作って、男となり、女となり、昔を生き、現在を生き、最後に作者のパソコンの文字に戻り、また、崩壊する。 人も生きては死に、焼かれて煙となり水となり、空気になり、人になり、また、煙になる。 豊富な語彙が目に見える映像以上に世界観を映し出している。
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東京を散策していたかと思ったら船頭になって、渦に呑まれて森に迷い込んで木に精気を吸い取られて、現代人になって、また生まれ変わって女になって… 羅生門みたいな、虫師みたいな雰囲気の話でした。 さらさらとした綺麗な文体なのですが、さらさらし過ぎて内容が砂のようにこぼれ落ちました。
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読んでいて初めての感覚があった。 朝吹さんの、言葉選び、文字選び、一文字ずつが慎重だった。 読み終わって流跡というコトバの意味を考えた。
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2011年「きことわ」で第144回芥川賞受賞の 朝吹 真理子さんの作品を読んでみようと、図書館にリクエスト。 やっぱり…不思議ちゃんな感じで、よくわからなかった…。
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