ぼくの、マシン(S) の商品レビュー
神林長平目当てに。 既読だった「ぼくのマシン」を再読。 その上で面白そうなSF作家を探してみると、上遠野浩平は好きな話だった。田中啓文の馬鹿馬鹿しさは好き。小川一水も凄く好み。円城塔も好み。 それぞれ別の作品を読んでみたいと思う。 アンソロジーってお得感がある…。
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ほとんどがSFマガジンにて既読の短編集。これが早川書房からではなく、東京創元社から刊行されることが不思議。
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表題作の神林長平『ぼくの、マシン』目当てで読んだけれど、戦闘妖精雪風シリーズを一作でも読破してからにすればよかった。その方が、より零の思うことが迫ってきたと思う。 菅浩江『五人姉妹』、上田早夕里『魚舟・獣舟』は既読。 好きだったのは、野尻抱介『大風呂敷と蜘蛛の糸』、桜庭一樹『A』...
表題作の神林長平『ぼくの、マシン』目当てで読んだけれど、戦闘妖精雪風シリーズを一作でも読破してからにすればよかった。その方が、より零の思うことが迫ってきたと思う。 菅浩江『五人姉妹』、上田早夕里『魚舟・獣舟』は既読。 好きだったのは、野尻抱介『大風呂敷と蜘蛛の糸』、桜庭一樹『A』、伊藤計劃+新間大悟『A.T.D Automatic Death ■ EPISODE:0』。 『大風呂敷と蜘蛛の糸』は、以前はやぶさやイカロスについて調べたときに出てきたことがいっぱいあってテンション上がった。JAXAのプロジェクトに興味ある人には面白いんじゃないかな。文字どおり大風呂敷のような薄く軽いフィルムと蜘蛛の糸のような細く強いテザーで宇宙を目指す女子大生と彼女の所属する研究室の話。本当に実現しそうでわくわくした。 桜庭一樹『A』。別の作品で、この人は合わない、と思って手を出しかねてたけど、この話は好き。元ネタのティプトリーの『接続された女』が読みたくなった。そっちは私は読んでない…んじゃないかな、たぶん。 伊藤計劃+新間大悟『A.T.D Automatic Death ■ EPISODE:0』。最初電車の中でこのページを開いたけれど、これはじっくり読むべきだ、と部屋に戻ってから改めて読んだ。伊藤計劃氏の本は読んでみたくて、でもまだ読んだことがなくて、これをきっかけにちゃんと読んでみようと思う。新間大悟氏の絵も好きだ。EPISODE:0だけでなく、本編が読みたかった。本当に惜しい人を亡くしたんだな、と実感した。
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全ての作品が面白かったSFベストアンソロジー。それにしてもあとがきには驚きました。ゼロ年代SF傑作選の陰の立役者がここに! どおりでタイトルの許可が下りるはずだよ。特に面白かったのは二編。上田早夕里「魚舟・獣舟」、終末を感じさせる世界の美しさが際立っていました。表題作の神林長平「...
全ての作品が面白かったSFベストアンソロジー。それにしてもあとがきには驚きました。ゼロ年代SF傑作選の陰の立役者がここに! どおりでタイトルの許可が下りるはずだよ。特に面白かったのは二編。上田早夕里「魚舟・獣舟」、終末を感じさせる世界の美しさが際立っていました。表題作の神林長平「ぼくの、マシン」、番外編とのことですが、本編で一体どんな世界を描いているのかすごく気になります。いいアンソロジーを読むといつも感じますが、許容量をオーバーしてどんどん読みたい本が増えていく…。
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前回のSFアンソロに比べて僕はこっちのが好みだった。 一口にSFと言っても色んなものがあると言うのがわかって、それは収穫だったかな? ただ広すぎてちょっと把握しきれない感じはするけど… この本に集められたのは近未来系のSFで宇宙やらネットやら機械やらがたくさん出てきた。 しか...
前回のSFアンソロに比べて僕はこっちのが好みだった。 一口にSFと言っても色んなものがあると言うのがわかって、それは収穫だったかな? ただ広すぎてちょっと把握しきれない感じはするけど… この本に集められたのは近未来系のSFで宇宙やらネットやら機械やらがたくさん出てきた。 しかし説明がマニアック過ぎて結局意味がわかんないのも多かったなぁ~ SF=ヲタクみたいな図式が僕の中で組み上がりつつあったり… 以前、本当に陳腐なSFを読んでげんなりしたことがある。 SFと言うか少年探偵団なのだがその秘密道具がSFチックなのにも関わらず説明がざっくり適当過ぎて『えぇ?』と言う気分になった。 かなり昔の作品だからこれで許されたのかしら?と思って読んだのだけど、そんなことないよねぇ でも説明しないのも嫌だけど事細かに説明されるのも嫌なのに気づいた。 適度なのが一番だね。 ちょっと本格SFを謳う本はこれから気をつけようかとも思いました。
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SFアンソロジーとしては出色の出来。 それぞれの作家の良さを手軽に楽しめる。 一方で、各収録元作品を読んでいると物足りなさも無くはない。その意味で腹八分目。 まあ、それはアンソロジーの宿命としてそういうものとして楽しむべきと思われる。 しかしこう並べてみても、飛浩隆と円城塔...
SFアンソロジーとしては出色の出来。 それぞれの作家の良さを手軽に楽しめる。 一方で、各収録元作品を読んでいると物足りなさも無くはない。その意味で腹八分目。 まあ、それはアンソロジーの宿命としてそういうものとして楽しむべきと思われる。 しかしこう並べてみても、飛浩隆と円城塔、小川一水は図抜けているなぁと。 飛の"ラギッド・ガール"は独立の短編として読んでも彼独特の気持ち悪さと美しさは十分に楽しめるものの、やはり前作の「廃屋の天使」と収録作品を含む短中編集としての「ラギッド・ガール」と併せて読んでこそ、という気がする。 円城塔はまあ、彼にしては分かりやすいコメディ調"Yedo"を収録。 収録元の「Self-Reference Engine」ではこの掌編はある種の息抜きとして機能していた気がする。 アンソロジーを編む判断としては当然かと思われるものの、やはり彼の真骨頂はもっと不可解でぶっ飛んだモノだろうと再確認。 小川一水は相変わらず。無闇に巨大なスケールで人間の普遍性を衝く。木星周回軌道とか〇〇百光年とか言われても、妙な納得感と共に読み進められるのはさすが。 広大な規模感に負けない滲み出る人間描写の成せる業かと。 上田早夕里は最近話題の「華竜の宮」の元ネタとなった小品"魚船/獣船"を収録。上記の名手達と並べると流石に厚みに欠ける感が否めないものの、快作の元ネタを楽しめるのはありがたい。 情念的な色の濃い魚船のアイデアに、地球規模の大ネタを組み合わせたバランス感覚は、改めてSF好きのニヤニヤが止まらない。 最後に、故伊藤計劃の母上が短い後書きを寄せている。伊藤ファンには涙なくして読めない。 「僕のことをいつまでも覚えていてほしい」との願いは確実に満たされますよ、伊藤先生。
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神林長平の『ぼくの、マシン』のために購入したが、上田早夕里の『魚舟・獣舟』を読み、とても面白いと思った。またお気に入りの作家が出来てうれしい。さっそく上田早夕里の短編集をネットで注文した。楽しみ。
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00年代の日本短編SFの精華、宇宙・未来編。野尻抱介/小川一水/上遠野浩平/田中啓文/菅浩江/上田早夕里/桜庭一樹/飛浩隆/神林長平/円城塔/伊藤計劃+新間大悟の作品を収録。
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嘔吐した~はほんとにゲロゲロでした…。表題作の雪風の短編は、零の幼少期が語られる。非常にかわいいです。
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ゼロ年代のベストSFアンソロジー、宇宙と未来編。既読作品が多かったものの、さすがの高クオリティ。どれもが面白い!!。 初読作では桜庭一樹「A」が良かったかな。飛浩隆「ラギッド・ガール」、上田早夕里「魚舟・獣舟」、菅浩江「五人姉妹」も素晴らしい。
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