ぼくの、マシン(S) の商品レビュー
SFの短編11個位。 ベスト修成と名乗るだけあり、どれも中々面白いが、特に「幸せになる箱庭」(小川一水)、「五人姉妹」(菅浩江)、「ぼくの、マシン」(神林永平)あたりがとても面白く読めた。 SFって良いですよね、って思った。
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2000年代のSF.珠玉の短編アンソロジー。幸せになる箱庭が一番印象に残ったかな。結末も納得。青春理系SF!な感じで軽く楽しめた、大風呂敷と蜘蛛の糸も中々好きです。
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ゼロ年代を代表する作品ばかりを集めたものなので、レベルが高いのは当然ですが、既読のものが多く実際に読んだのは6編のみでした。 特に気に入ったのは小川一水の「幸せになる箱庭」と管浩江「五人姉妹」。 管さんの作品は初めて読んだんですが、登場人物の心理状態が色々想像できて面白いなあと思...
ゼロ年代を代表する作品ばかりを集めたものなので、レベルが高いのは当然ですが、既読のものが多く実際に読んだのは6編のみでした。 特に気に入ったのは小川一水の「幸せになる箱庭」と管浩江「五人姉妹」。 管さんの作品は初めて読んだんですが、登場人物の心理状態が色々想像できて面白いなあと思いました。 あと、円城塔「Yedo」で不覚にも一瞬笑ってしまいました。まさか円城作品で笑わせられるとは思ってなかったもので(笑)。
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ここ10年の日本SF短編アンソロジー。宇宙関係のはこの巻で、日常系の短編は別の巻にまとめられているんだそうだ。古本屋で見つけて購入。最近の日本SFの短編は読んでいないので。 思うにライトノベル畑の人が多い。名は知っているが初めて読む人も多し。 どれも良かったと思うが、特に 「大...
ここ10年の日本SF短編アンソロジー。宇宙関係のはこの巻で、日常系の短編は別の巻にまとめられているんだそうだ。古本屋で見つけて購入。最近の日本SFの短編は読んでいないので。 思うにライトノベル畑の人が多い。名は知っているが初めて読む人も多し。 どれも良かったと思うが、特に 「大風呂敷とくもの糸」 現在科学技術?で高度80kmまで昇る計画と顛末を描いたハードSF。プロジェクトX的な技術マンセー感は面白い。科学技術への信仰と信頼が眩しい。とにかく理系少年、またはだった人にはワクワクする話。 他の作品も良いもの多し。 「幸せになる箱舟」「五人姉妹」「A」「Yedo」「ラギッド・ガール」らが感慨深い。 SFは短編のほうがいいのかもしれない。アイディアに没頭するには長編だと息切れしてしまうし、ぼやけることがある。
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日本のSFアンソロという事で読む。円城塔のYedoだけ読んだことがあった。 最初から面白い。中間圏なんて渋過ぎるじゃないか。 技術的な裏付けもしっかりしてそうで安心して読める。ありそうな将来。 最後も面白い。が、もはや時代が追いついてしまっている。このあたりがゼロ年代。 この本は割としっかりしたハードなSFが集まってるそうで、事実ハードな印象。けど、というかやはりなのか、しっかりしたのは、未来感が薄い。距離が近い。もうちょっと未来の話でもいいんじゃない? 一方、ぼくのマシン他、読んでいくにつれて、あれっ?最初こんな話だったっけ?という話も多い。 シリーズものを中途半端に抜き出した故の違和感なのか。これだけ残念。 この一冊には、ハードなSFが日本にもあるという収穫があった。
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SFアンソロジー。2部作らしい。 まずは既読の「大風呂敷と蜘蛛の糸(野尻抱介)」。ロマンティックな作品だな。次は、けっこう悲劇的というかなんというか切れ味鋭いというか、とにかくいい作品の「幸せになる箱庭(小川一水)」。 そして、撃墜王の孤独ってな感じの「鉄仮面をめぐる論...
SFアンソロジー。2部作らしい。 まずは既読の「大風呂敷と蜘蛛の糸(野尻抱介)」。ロマンティックな作品だな。次は、けっこう悲劇的というかなんというか切れ味鋭いというか、とにかくいい作品の「幸せになる箱庭(小川一水)」。 そして、撃墜王の孤独ってな感じの「鉄仮面をめぐる論議(上遠野浩平)」。なぜ戦うのかってなテーマがいいと思う。そして、好みが分かれるであろう「嘔吐した宇宙飛行士(田中啓文)」。私は好きではない。 そして今回最も期待した「五人姉妹(菅浩江)」。クローンの生き様だ。しかし少し静かすぎて期待外れかな。いい物語なんだがなぁ。そして既読「魚舟・獣舟(上田早夕里)」。続いて死体を操る「A(桜庭一樹)」。このAの感じ、悪くないんだが乗り切れないなぁ。 名作の誉れが高い作品が続く。「ラギッド・ガール(飛浩隆)」。残念ながら乗り切れなかった。美少女物も乗り切れないが、いきなりブスが出てくるのも乗り切れないということか。そして苦手な「Yedo(円城塔)」。やはり苦手意識が強く流し読み。楽しみにしていた「A・T・D Automatic Death(伊藤計劃)」はマンガだからなぁ・・・。 ラストの「ぼくの、マシン(神林長平)」はなぜ感情移入できずにさっぱりの感じ。実はこの辺から禁煙の影響が出始めており、読み手が悪いんだろうと想像する。再読したいと思う作品集だった。
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過去に収録の有無を考慮せず各著者のベストを選択するコンセプトだけに面白かったです。ただやはり既に読んでいた作品もそれなりに含まれてしまうのは仕方が無いのかもしれませんね(^^;
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名前を見たことがあっても読んだことのない作者に 触れられるのがよかったです。 「ブギーポップ」の上遠野浩平さんや 「虐殺器官」の伊藤計劃さんは 呼んでいて読み慣れている感じがしてしまう。 SFといっていろいろとりそろっていて、 すごいシリアスなものからコミカルなものまで。 連...
名前を見たことがあっても読んだことのない作者に 触れられるのがよかったです。 「ブギーポップ」の上遠野浩平さんや 「虐殺器官」の伊藤計劃さんは 呼んでいて読み慣れている感じがしてしまう。 SFといっていろいろとりそろっていて、 すごいシリアスなものからコミカルなものまで。 連続して読むとギャップにやられそうになる。 SFというジャンルにこんなにバラエティがあるとは。。 全然しりませんでした。 短いながら話しに引き込まれていくのは ベストに選ばれるわけである。
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神林長平目当てに。 既読だった「ぼくのマシン」を再読。 その上で面白そうなSF作家を探してみると、上遠野浩平は好きな話だった。田中啓文の馬鹿馬鹿しさは好き。小川一水も凄く好み。円城塔も好み。 それぞれ別の作品を読んでみたいと思う。 アンソロジーってお得感がある…。
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