蜜姫村 の商品レビュー

乾ルカ【著】

2012/05/12

【変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。―みんな健康的過ぎる…医師もいないのに…。 】

2012/02/21

「壺」になるあたりまでで「この話どうなっちゃうの？」と思いましたが、
最後は･･･ああいう路線に落ち着くのか。
「壺」路線で行くのかと思ったので拍子抜けでした。
いや「壺」路線で行かれても後味悪くて困りますが。

2012/02/07

途中から展開が見えちゃったのが残念！
読後感も正直他作品に比べるとイマイチ…かな。
切り口は良かったんだけどもう一捻りとクロージングに工夫が欲しかった惜しい作品ですね。

2012/07/16

閉ざされた村の怪しげな村人たちの怪しげな儀式…ってもうそのテーマが完璧に自分好みでした。優しい村の住人たちが裏に隠していることが徐々に露見していくところがじわじわ恐ろしかった。
中盤はお優と大蜂の身分違いの恋物語。無邪気に大蜂を慕うお優と、どこまでもお優を敬い守り続けた大蜂、二人で天上を逃げ出すという展開はベタだけどいいなぁと思いました。
終盤はお優と大蜂のターンがずっと続いて、蜜姫や黒王のいる天上の方がおざなりに終わってしまったのが少し残念でした。もっとそっちの話も知りたかった。蜜姫様も最後ちょっとあっけなかったかな……でも男前すぎます蜜姫様。

2011/12/04

「てふてふ荘へようこそ」で初めて出会った作家さんの２作目、選択を間違えたか・・・
てふてふ荘が良かっただけに、残念。
不思議な話であることはわかるけれど、描写が一貫していないし、漏れている部分が沢山あるような感じを受けてしまう。

2011/11/17

登録タイトル、正確には「蜜姫村」ですね。

うえ〜〜〜〜〜気持ち悪い！
ただそれだけ。すべてが台無し。

新聞の書評でおもしろそうと思ったのですが・・・
とても残念な作品。

2011/11/14

乾ルカ版「狗神」？

これを読んで「仮面ライダーキバ」を思い出した。てか、乾さん、正直この本の元ネタ仮面ライダーでしょ！特殊能力を持つ人の兄弟対決とか、戦闘シーンとかそうとしか思えなかった。追いかけてきて自爆とかちょっと無理あるやろという展開も、善悪がはっきりしない展開も、最近の仮面ライダーと思えば楽しめます。

2012/08/27

壺の描写には胸が悪くなるものの、大蜂とお優の身分を越えて惹かれ合う姿にはときめいた。大蜂良いなぁ。

結局約束を守る為に、蜜姫村に戻ってきたお優の娘。因果は巡る。皮肉なラストだと思ったのは私だけ？

2015/07/03

感想をひとことで言うと、「…残念！」ですかね。舞台もキャラクターもすごくいいのに、描き切れてないというか…あらすじで終わってしまった感じかな？　じゅうぶん面白いんだけど、もっと事細かにそれぞれの人物や因果を書き込んだらさらに面白くなると思う。きっとＭ部氏が書いたら700ページの上下巻になるだろうと思う（笑）いい素材なのにもったいないなぁ＾＾；　☆3.5

2011/10/24

乾ルカさん3作目です。藤女子短大卒業の人だし、歳も近いから応援してる感じで読んでます。
蜜姫村は・・かなり「惜しい！」。前半は雰囲気も人物描写も怖いしかなり面白い！
それでいよいよこれから！って所で話の雰囲気が変わってそのまま終わってしまいました。
ん～、正直この中身ならあと200P位かけてでももっとじっくりしっかり描ききって欲しかったなぁ。特に蜜姫村の歴史の部分とか、住人のその後とか。
続編を作って欲しいくらい面白さと中途半端さがある作品でした。