マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust-排気(完全版) の商品レビュー
「燃焼」の巻があいにく図書館になかったので…。なんてこと。表紙、ウフコックの顔のところに図書館の管理シールが貼られちゃってる…。 のっけからブラックジャックのシーンがクール。前半部分を占めてるのはちょっと長過ぎる気もしたけれど。 すでに書き上げていた作品をまた一から作り直すなん...
「燃焼」の巻があいにく図書館になかったので…。なんてこと。表紙、ウフコックの顔のところに図書館の管理シールが貼られちゃってる…。 のっけからブラックジャックのシーンがクール。前半部分を占めてるのはちょっと長過ぎる気もしたけれど。 すでに書き上げていた作品をまた一から作り直すなんて、作家のプロ意識とこの作品への愛情は計り知れない。 元々バトルものはあまり得意じゃないけど、ボイルドとウフコックの過去が気になるので、引き続き「ヴェロシティ」へ。
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最後まで読み終えて確定。好きなキャラクターは、ドクター>ボイルド>ウフコック>バロットで。基本、割り切ったような顔をしながら、 胸の内にはやりきれなさや哀しみを押し込んでいる、 そんなキャラが好きなので。
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完結編。面白かった。やはりカジノのシーンが最高にカッコいい。吐きながら書いたというのも分かるくらい、気迫を感じる。主人公の成長の過程が丁寧だった。殺伐としているのに優しい話。続編が読みたくなった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文体はいかにもハヤカワSFなんだけど、内容はとっつきやすいラノベのようなお話。カジノシーンは、重要なのはわかるけど3分の2ぐらいにしてくれたらよかったかな…
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カジノのシーンの心理描写が非常に楽しめた。 ところどころニューロマンサーのような中二くさい表現がまた良し。
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音色は記憶となり、経験となり、成長へと変貌する。 (以下抜粋) ○愛されたいと思った人は沢山した。 でも愛したいと思った人はあなただけ。(P.259)
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『「尖っているから丸くしたい」「ヒット」「まだ軽い」「どんどん尖っていく」「ヒット」「ヒット」「ヒット」「ステイ」』 アシュレイとの勝負の場面が一番好き
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カジノ編もいよいよ佳境に。正直、ブラックジャックのくだりは長すぎだよ。と。必要ではあるものの、長かった。は、さておき。 3rdはボイルドの扱う大口径の銃のように。ずしりと重いがあった。諸々暴露していくわけだから、いたしかないにしろ。 バロットが進化していく様は中々読み応え...
カジノ編もいよいよ佳境に。正直、ブラックジャックのくだりは長すぎだよ。と。必要ではあるものの、長かった。は、さておき。 3rdはボイルドの扱う大口径の銃のように。ずしりと重いがあった。諸々暴露していくわけだから、いたしかないにしろ。 バロットが進化していく様は中々読み応えがあった。こう剃刀の上を歩いているようなひりひりとした緊張感は、バロットと同じように手に汗した。 とはいえ、怒涛の展開に粗さを感じた。実際に粗かったかわけではないのだが。イメージとして。 「完全版」と銘打ってはいるものの。まだまだ、荒削りだな。と。
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カジノのルールも戦闘シーンもボイルドのオチすらも全く理解していなくても大満足です!分からない俺が悪い! ただ、何で映画のポスターが気に入らないのかははっきりした。 ひょろひょろの、小さくてあまりに弱い少女が頑張るから応援したくなるんだ。最初から普通の女性みたいな顔されたら、(俺...
カジノのルールも戦闘シーンもボイルドのオチすらも全く理解していなくても大満足です!分からない俺が悪い! ただ、何で映画のポスターが気に入らないのかははっきりした。 ひょろひょろの、小さくてあまりに弱い少女が頑張るから応援したくなるんだ。最初から普通の女性みたいな顔されたら、(俺にしてみれば)この話の一番大事な部分がなくなる。
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ひさしぶりの読み直し。 この本を読んでいつも思うのは、作者は心理学の理論をかなり取り入れて 書かれているのだろうということ。 ・焦げ付き これは「固着」ということばをイメージさせる。 固着はフロイトが提唱した理論の中の言葉。 それから、少し元の理論(ベイトソンが提唱)と意味が...
ひさしぶりの読み直し。 この本を読んでいつも思うのは、作者は心理学の理論をかなり取り入れて 書かれているのだろうということ。 ・焦げ付き これは「固着」ということばをイメージさせる。 固着はフロイトが提唱した理論の中の言葉。 それから、少し元の理論(ベイトソンが提唱)と意味が違っているが ・二重拘束(ダブル・バインド)理論 ・流動性知能・結晶性知能 この解釈、はじめはこれも一般的に言われている 「流動性知能は新しい場面への適応を必要とする際に働く能力」 「結晶性知能は経験の結果が結晶化されたもの」 というところと矛盾しないだろうか、逆のことを書かれていないかと 思ったんだけど、読み返すと成程と納得する、 とても文学的でもあり論理的でもある、素敵な説明だと思った。
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