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街場のマンガ論 の商品レビュー

3.5

43件のお客様レビュー

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2018/12/22

 その名の通り、漫画に関するあれこれ。  いくつかの章あり、まずは「バカボンド」を取り上げ、「井上雅彦は天才だ!」と大絶賛。  つづいて、「日本辺境論」の延長で、マンガを論じます。  日本は漢字・日本語・カタカナの混淆言語であり、それは巨大な帝国(つまり、中華帝国)の辺境に生まれ...

 その名の通り、漫画に関するあれこれ。  いくつかの章あり、まずは「バカボンド」を取り上げ、「井上雅彦は天才だ!」と大絶賛。  つづいて、「日本辺境論」の延長で、マンガを論じます。  日本は漢字・日本語・カタカナの混淆言語であり、それは巨大な帝国(つまり、中華帝国)の辺境に生まれやすい。  それが豊かな自然音と言語のあいだの「擬態音」を生み、それがマンガを醸す土壌になったのではないか、という論です。  それ、同じことを*斉藤環先生も言ってたよね?  つづいて、オタク・BL論を論じ、BLは非常に性を自らの付加価値とする近代のエロスの在りようとは真反対で非効率的(つまり、どんなにエロかろうとさっぱり何も生み出さない)から価値があり、さらにそれは「男は男らしくマッチョであるべし」とするアメリカ主義の批判なんだそうな。

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2016/04/14

ブログをまとめたもののため、散漫でつまらない。 しかし冬ソナ好きは少女漫画読める、はわかる。 夫は少女漫画読めるし、冬ソナに感動した男。 私は冬ソナに鳥肌をたて、少女漫画恋愛ものは 反吐がでる女。 もっと本としてきっちり考察したのが読みたい。

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2015/11/02

内田先生の授業面白そう。出てみたい。 こういう先生に習いたかったな。 そして井上雄彦先生のすごさにほれぼれ。

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2014/12/19

本書は著者である内田のブログからマンガに関する記事を抜粋・加筆したものを1冊の本にまとめたものである。世相や自身の研究分野の話と絡めながら、漫画に対する著者の並々ならぬ思いが綴られている。内容は日記に近く、この本から何かを得ようと思って読むものではないと感じた。時間があるときに、...

本書は著者である内田のブログからマンガに関する記事を抜粋・加筆したものを1冊の本にまとめたものである。世相や自身の研究分野の話と絡めながら、漫画に対する著者の並々ならぬ思いが綴られている。内容は日記に近く、この本から何かを得ようと思って読むものではないと感じた。時間があるときに、暇つぶし程度に読むことをお勧めする。

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2014/11/04

積ん読だったこの本、読んでみました。最近、マンガは読まなくなりましたが、漫画の主題などをめぐる内田先生のお考えは大変興味深かったです。

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2014/07/24

ブログの記事をまとめたもの(と対談) 深く突き詰めて書いたものではないので、ものたりなく感じる部分もある。 それでも、色々な素材を結びつけて新たな発見に導く、それを読ませてしまう技術はすごいなと思う。 ただ、この人フェミニズムを嫌い過ぎ。 女子大で教えていようと、娘を育てていよ...

ブログの記事をまとめたもの(と対談) 深く突き詰めて書いたものではないので、ものたりなく感じる部分もある。 それでも、色々な素材を結びつけて新たな発見に導く、それを読ませてしまう技術はすごいなと思う。 ただ、この人フェミニズムを嫌い過ぎ。 女子大で教えていようと、娘を育てていようと、少女漫画を愛読していようと、フェミニズムを嫌っている時点で女性を理解するのは無理なんじゃ… (フェミニズム嫌いの女性もいるけど) そのせいかどうかは分からないけど、BLについての考察は的外れだと思った。

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2014/06/22

最近の話題作は読んでみるのだが、旧作は知らないものが多い。そのため、参考になった。 サブカルチャー 日本独自 記載が論文調になっていないか?

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2014/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『呪いの時代』が読みあたり良かったので、手にとってみた内田樹のエッセイ。 ブログの記事そのまま転載のためか、全体的にユルい内容で期待はずれ。 少女漫画の分析はまま面白いが、作品分析というより、自分の知識を貼り付けてるだけのような感も。この人がフェミニスト嫌いなのはよくわかった。あと、少女漫画好きはロリコンなんだろうなってことも。 自分はオタクじゃないと否定してるけど、少女漫画にやたら詳しいオッサンの時点でオタクだと思うけどな。学者だからという、ちょっと上から目線も鼻につく。 最後の養老孟司との対談集は読み飛ばした。 すでに大家になっていて、漫画と言えばああこの人って思い浮かぶビッグネームを語るのは誰でもできること。学者の限界なんだろうな。

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2013/12/22

どこかで読んだことある内容なんだけど(たぶんブログ)、再編集されるとまた新鮮に感じるのが不思議。とくに巻末の養老孟司さんと対談「戦後漫画家論―戦後漫画は手塚治虫から始まった」がおもしろかった。手塚治虫が「科学信仰と戦後民主主義」をはじめてマンガに盛り込んだという指摘、「表音文字と...

どこかで読んだことある内容なんだけど(たぶんブログ)、再編集されるとまた新鮮に感じるのが不思議。とくに巻末の養老孟司さんと対談「戦後漫画家論―戦後漫画は手塚治虫から始まった」がおもしろかった。手塚治虫が「科学信仰と戦後民主主義」をはじめてマンガに盛り込んだという指摘、「表音文字と表意文字を並行使用」している日本だからこそ「動きながら話す」マンガが発展したという指摘、手塚マンガのベースは「枚挙」だからこそ多作だという指摘。

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2013/12/12

少女漫画の記号論が深く面白い!!イクニさんが少女漫画家にキャラデザを頼んでアニメ作ってるのがわかった気がする。

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