チーズと塩と豆と の商品レビュー
すごくすき!!! ほんの表紙がまず素敵。 どの話もあったまるなあ~ 最初の角田光代の話が一番好きです。 おいしい食事、楽しい食事って、それだけですごく意味があるんだ。 て、いうか、旅行に行きたくなります! スペインとポルトガル・・・近いうちに行きたい!
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人気女性作家4人が、外国を舞台に食べ物をテーマに描いた 短編集。 個人的には、角田光代さんの作品が一番好き。 この4人の作家を集めたところがステキ。 たぶん、同じ系統の作家さんだから、4人とも好き!って人が多いのではないかな。
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人気女性作家による短編集。 NHK BSハイビジョンのドラマの書き下ろし原作小説だとか。 派手さはないけど、素敵な土地ばかり。 「神様の庭」 角田光代 バスク 「理由」 井上荒野 ピエモンテ 「ブレノワール」森絵都 フランス 「アレンテージョ」江国香織 ポル...
人気女性作家による短編集。 NHK BSハイビジョンのドラマの書き下ろし原作小説だとか。 派手さはないけど、素敵な土地ばかり。 「神様の庭」 角田光代 バスク 「理由」 井上荒野 ピエモンテ 「ブレノワール」森絵都 フランス 「アレンテージョ」江国香織 ポルトガル どれも悪くはないのだけれど、主人公たちは、どこもその国の中でも伝統を重んじるというか保守的な土地なのに、気質がなんだか頑固な日本人な気がしたのは私だけだろうか。 角田さんも江国さんも旅好きだったと思うけど、なんとなくその土地の人を主人公とした小説というより、旅行記的なものの方がしっくり読めたのではないかな、と思ったり。 結末がちょっとわかりやすいすぎたきらいはあるけれど、「ブレノワール」が一番しっくり、染みました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
直木賞女性作家が食にまつわる旅をして、そこから短編を書き、 すぐにドラマ化するというNHKBSで放送された企画物を観た。 それぞれの取材方法や感じ方をとても興味深く観た。 そのドラマ化された短編小説が1冊にまとめられたもの。 角田光代さん「神様の庭」。 スペイン、バスク地方の物語。 死にかけている母のことという悲しい内容ですら、 家族が話をするときには必ず食事をしながらという、 この地方では当たり前の行為に違和感を感じた女性が家族と別れ、都会に出て行く。 その後、長い時間を経て、故郷が根付いている自分に気付く。 家族が「ご飯をちゃんと食べているか」と聞くその言葉の重さ。 幸福感。家族のつながり。 井上荒野さん「理由」。 イタリア、ピエモンテ州の物語。 意識が戻らないまま寝たきりで入院している30歳年上の夫にミネストローネを持参し、 いつもの食事の匂いを嗅がせることで意識がもどる可能性にかけている女性。 高校の元同級生で義理の娘との葛藤と新しい恋。 森絵都さん「ブレノワール」。 フランス、ブルターニュ地方の物語。 若くして夫を亡くし幼い息子を育てるために夫の親族の世話になり、 小麦粉で作る甘いクレープは認めず、 食事は楽しむものではなく生きるためのものだと この地方で取れる黒麦粉(蕎麦粉)を使ったしょっぱいクレープ、 ガレットを焼き続けた母。 そんな母に反抗し、パリに出て、楽しむための食事を作る仕事に就く男性。 母と同じ「ブルターニュ女」と結婚し、故郷に戻り、子供を育てる。 晩年、黒麦畑で若かりし頃の母を知る老人から思いがけないことを聞く。 母の思い。黒麦粉のガレットの大切さ。 江國香織さん「アレンテージョ」 ポルトガル、アレンテージョ地方の物語。 都会に住む同性愛の恋人同士が太陽、静寂、プライバシーと美食を求め、 アレンテージョに旅する。 そこで宿泊した宿で会った母と小さい娘と料理。 毎日同じことが繰り返される田舎の頑なさと変わらない風景。 地方に培われた食事、歴史に基づいた習慣・・ 人々が生きるために考え出した事柄がどれだけ大切なのかは 精神的に大人にならないと気付けないのかもしれない。 私もそう。 毎日食べるご飯って本当に大切。ごちそうではなく、ごく普通のもの。 私の両親は関西人なので、食事・習慣は関西風。旦那は愛知。 言葉も食事も習慣もいろいろ違いがあって、??と思うものがある。 でも娘はここで生まれ育った。いいとこどりしていくのかな。
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角田光代さん、井上荒野さん、森絵都さん、江國香織さんがヨーロッパを旅してその土地と食文化、人を素材に書いたアンソロジーです。角田光代さんの「神さまの庭」が好きでした。
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食と伝統。ヨーロッパの各地を舞台に4人の女性作家が描いたもの。 旅をして、また戻っていく。自分の愛する食べ物を自分の身体に入れたいと思う。 変わっていくことと変わらないこと。 ヨーロッパの田舎の空気を肌で感じ、シンプルだけれど力強い食事の香りが漂ってきそうな作品たち。 江國香織...
食と伝統。ヨーロッパの各地を舞台に4人の女性作家が描いたもの。 旅をして、また戻っていく。自分の愛する食べ物を自分の身体に入れたいと思う。 変わっていくことと変わらないこと。 ヨーロッパの田舎の空気を肌で感じ、シンプルだけれど力強い食事の香りが漂ってきそうな作品たち。 江國香織さんと角田光代さんのが特に好き。
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NHKBSの番組との連動企画と聞いているけど、4人の人気作家の4つの短編はヨーロッパの地方都市を舞台にしている。これがどの話も濃密で良い。主人公が外国人であることや異国の地であることを忘れさせ、その世界へいざなう。料理をつくること、共に食事をすることの意味を考えさせられた。角田光...
NHKBSの番組との連動企画と聞いているけど、4人の人気作家の4つの短編はヨーロッパの地方都市を舞台にしている。これがどの話も濃密で良い。主人公が外国人であることや異国の地であることを忘れさせ、その世界へいざなう。料理をつくること、共に食事をすることの意味を考えさせられた。角田光代の「神様の庭」がダントツに好き。娘の成長を描いた力作だと思う。BSの番組の再放送があるといいなぁ。
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父は神様に選ばれた料理人だった。 故郷(バスク)の風習に馴染めず家を飛び出したアイノア。 世界中を旅して料理を作っているところをスカウトされてNGOの職人として 働いている・・・『神さまの庭』角田光代 30歳年上のカルロろ結婚したアリダ。 アリダは脳溢血で倒れて意識不明で入院中...
父は神様に選ばれた料理人だった。 故郷(バスク)の風習に馴染めず家を飛び出したアイノア。 世界中を旅して料理を作っているところをスカウトされてNGOの職人として 働いている・・・『神さまの庭』角田光代 30歳年上のカルロろ結婚したアリダ。 アリダは脳溢血で倒れて意識不明で入院中だ。 前妻の同じ年の娘との微妙な関係。 アリダを父と偽って年下の青年ダビデと抱き合う・・・『理由』井上荒野 絶交中の母の危篤の知らせを受けてシェフ修行中のパリから故郷ブルターニュに帰ったジャン。 信心深くて我慢強く頑強な信念を持つブルトン人。 その窮屈さに背を向けて家を出たジャン・・・『プレノワール』森絵都 マヌエルとルイシュ、ゲイの二人のアレンテージョへのバカンス。 マヌエルの自由奔放な魅力に嫉妬を感じるルイシュ。 ルイシュの嫉妬を束縛と感じるマルシュ・・・『アレンテージョ』江國香織 ヨーロッパの田舎地方と食べ物を舞台に4人の女流作家が描いたアンソロジー この4人って全員が直木賞作家と豪華な競演です。 短編ながらそれぞれの持ち味がよくでてます。 個人的には森さんと角田さんの作品がよかった。 二人とも田舎の持つ独特な閉塞感と親子のつながりって関係をうまく食べ物を絡めて描いています。 荒野さんはやっぱりなんか濃ゆいですよね。江國さんもBLもなかなか。 こういう小説を読むとヨーロッパへ旅したくなりますよね。 そして旨い料理とワインが飲みたくなる。
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<内容>10月放送の、NHK・BSハイビジョン紀行番組「プレミアム8」に登場する4人の女性作家が、それぞれヨーロッパのスローフードやソウルフードを求めて旅をし、その土地を舞台に書かれる短編小説アンソロジー。その小説は、ドラマ化され、番組に挿入される。井上荒野はピエモンテ州(イタリ...
<内容>10月放送の、NHK・BSハイビジョン紀行番組「プレミアム8」に登場する4人の女性作家が、それぞれヨーロッパのスローフードやソウルフードを求めて旅をし、その土地を舞台に書かれる短編小説アンソロジー。その小説は、ドラマ化され、番組に挿入される。井上荒野はピエモンテ州(イタリア)、江國香織はアレンテージョ地方(ポルトガル)、角田光代はバスク地方(スペイン)、森絵都はブルターニュ地方(フランス)。
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