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Yの悲劇 の商品レビュー

4

56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/05/02

2024/04/14(日) めちゃめちゃにミステリー。耳が聞こえず話せず目も見えないルイーザが犯人の目撃者というのもおもろいかった。

Posted byブクログ

2024/03/16

オススメされたので読んでみた。さすがのエラリークイーンでロジカルな推理は見事。古い作品なので仕方ないが、説明される部分が長すぎて少々だれ気味になった。こうやってみると推理小説も読者に飽きさせないように試行錯誤して進化していってるのを実感する。明かされるまで真相にたどり着けないタチ...

オススメされたので読んでみた。さすがのエラリークイーンでロジカルな推理は見事。古い作品なので仕方ないが、説明される部分が長すぎて少々だれ気味になった。こうやってみると推理小説も読者に飽きさせないように試行錯誤して進化していってるのを実感する。明かされるまで真相にたどり着けないタチなのだが、珍しく推理が当たり犯人を特定できた。それでも犯人に至るまでの別解潰しはさすがだと思われる。

Posted byブクログ

2024/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なるほどなぁ……! ミステリーはあれこれ読んでいたつもりだけど、こうした展開はお目にかかったことがない。そしてこんなプロットが1930年代に生まれていたことが驚きです。 『Yの悲劇』が映像化されたとしたら、きっとエンドロールは早送りで流れる演出になるでしょうね。 前作はなかなか物語に入り込めなかったものの、今作は序盤から不穏な空気なのでとても面白く感じました。ミステリーは早めに殺人事件が起きてほしい派です。笑 「犯人の頬がすべすべして柔らかかった」という証言が出た時点で、最近スキンケアにお熱な私としては「犯人は子供では?」と思ったものの、まったく容疑者候補には上がってきませんでした。 X,Yと読んで感じるのは、真剣に犯人当てをしようと熱心に読んでいた読者ほど痛快に思うのではということ。根っからの文系の私には、少々目が滑る場面もありました。。 それにしても、捜査上の行き詰まりとなる数々の矛盾点を、「犯行計画を理解していない者がなぞっているだけだから」という点で決着させるのはなんともお見事。そんな行動に走ってしまう環境上の要因を描くのも忘れません。今読むと「偏見が過ぎるのでは?」と感じる部分もなくはないですが、まあずいぶん昔のお話ですからね。 そしてあれこれ飲み込んだうえで、苦いラストを締めるブルーノのセリフが沁みます。 「行こう、警視。レーンさんはお疲れだ。そろそろニューヨークへもどったほうがいい」 ミステリー好きを語るなら、一度は読まねばと思っていたエラリー・クイーン。 やっぱり私はアガサ・クリスティーが好きだと再認識することになりましたが、精巧な謎解きの世界を味わうことができてよかった。いつか「探偵エラリー・クイーン」の方も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2023/11/23

名作と名高いということもあり、ちょっと期待値が高かったのが原因なのか、いまひとつ読み進めるのにも時間がかかった。けれど、さすが名作と名高いだけあって、外連味たっぷりのキャラクターや、話の運び方に引き込まれるものがあり、変な言い方だけれどもとても勉強になった。 日本でもコレを元にド...

名作と名高いということもあり、ちょっと期待値が高かったのが原因なのか、いまひとつ読み進めるのにも時間がかかった。けれど、さすが名作と名高いだけあって、外連味たっぷりのキャラクターや、話の運び方に引き込まれるものがあり、変な言い方だけれどもとても勉強になった。 日本でもコレを元にドラマが作られたそうだけれど、大分違うものになっていそうだなあという感想を持った。 幸い私は、エラリークイーンの著作に触れないでいたので、ネタバレを踏んだことはないのだが、この本に関しての感想でネタバレで犯人を知っていたという方のコメントを読み。 名作で、古典というべき作品でも、やはりネタバレはアカンよなあとあらためて感じた次第です。

Posted byブクログ

2023/09/07

昔の言葉で書かれているので、どんな状況か想像するのが難しかった。ハムレットの引用もたくさん出てきたが、話を忘れてしまったので意味がわからないところがあった。全く予想していなかった結末だった。ラストの終わり方は賛否両論だけど面白かった。

Posted byブクログ

2023/05/01

面白かった!謎が多くて伏線がすごかったのだけど後半にかけての回収が鮮やかでした。xの悲劇より登場人物がシンプルで読みやすかったかも。ラストはうーんなるほど?これは物議醸しますね…

Posted byブクログ

2023/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

☆4.2 前作よりドルリー・レーンがどんな人物なのかが少しだけわかった今作。 探偵の苦悩を彼がどのように乗り越えたのか、そしてこの先のレーンがどんな探偵であるのかを見届けなければと強く思った。 世間での悪評の多い一族は、物語に因んで"マッド・ハッター"一族と呼ばれている。 このハッター一族に悲劇が襲いかかる。 最初はヨーク・ハッターの自殺と思われる腐乱死体が発見されたこと。 その次は三重苦を背負うルイーザを狙ったと思われる毒殺未遂事件。 ついには老女傑エミリー・ハッターがマンドリンで撲殺されてしまうなど事件が続く。 サム警視はこの難事件を解決するため、ドルリー・レーンの協力を得るべく彼の元を訪れた。 しかしこの事件は、このレーンをも深く苦悩させる事件として彼らの前に立ちはだかることになるのだ。 前作でもそうだったが、相変わらず目の前にある事実をありのままに認識し、事実を導き出す手腕がお見事。 いつもレーンの説明になるほどなるほど、と納得してしまう。 どこか奇妙なちぐはぐさや、収まりの悪い気持ち悪さがあったのに、それらが理解できるものに変わる経験はやはり心地よい。 今作の私的な一番の衝撃は、もちろんラスト。 ちょっとすぐには受け止めきれなくてもう一周読んでしまった。 そういうことですよね?と誰にとも無く確認してしまう。 レーンさん、やってしまいましたよね? ドルリー・レーンという人は、本当にブレない人だと思う。 そして、実はあまりにも独善的な人なのでは。 『Xの悲劇』の時には、心の強固なところが強みだな、なんて思っていたのに、今回とてもとても苦悩していた。 それは、ブレないがための苦悩だったように思う。 信じられないような、あり得ないような犯人だったとしても真実は真実、と割り切る苦悩も確かにあっただろうけれど、本当のところで苦悩したのは、手を下すかどうか、というところだったんじゃないだろうか。 ちょっとこれ四部作全部読むまで落ち着けなくなってきた。 はよ、はよ、読まな……

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2023/03/17

プロローグ:「劇は晩餐…プロローグは食前の祈りのごとし」 始:問題のこの日の午後、ブルドッグのような、ぶざまな形をした深海トロール船ラヴィニアD号は、太平洋の波浪をついて、サンド岬を廻り、フォート・ハンコックの沖をすぎ、船首に泡を嚙み、船尾に白い筋を引きながら、一路湾内に向かって...

プロローグ:「劇は晩餐…プロローグは食前の祈りのごとし」 始:問題のこの日の午後、ブルドッグのような、ぶざまな形をした深海トロール船ラヴィニアD号は、太平洋の波浪をついて、サンド岬を廻り、フォート・ハンコックの沖をすぎ、船首に泡を嚙み、船尾に白い筋を引きながら、一路湾内に向かっていた。 終:「さあ、行こう、サム君。レーンさんは疲れていらっしゃる。そろそろニューヨークへ引き上げたほうがよさそうだ」 かなり説明が多いのに、すらすらと読みやすかった。 論理もしっかりしていてかなり読み応えがある。

Posted byブクログ

2023/02/14

Xの悲劇は少し読みにくかったけど、こっちは初めから最後まで退屈せず一気に読めた! めちゃくちゃ面白くて正に傑作! 何年後かにもう1回読み直そうかな(* 'ᵕ' )

Posted byブクログ

2022/12/12

本人の目星は付けられたものの、何とも予想外の終わり方でした。警視がレーンに放った最後の一言が私自身のモヤモヤとして残りました。 解説では、良いハードボイルド小説に近いと紹介されているが、私的には日本の時代小説(鬼平とかの)を連想したものです。 また、序盤では中に入り込めなかっ...

本人の目星は付けられたものの、何とも予想外の終わり方でした。警視がレーンに放った最後の一言が私自身のモヤモヤとして残りました。 解説では、良いハードボイルド小説に近いと紹介されているが、私的には日本の時代小説(鬼平とかの)を連想したものです。 また、序盤では中に入り込めなかったのですが、(この新訳書の発行は2010年ですが)原著の発表は78年前の1932年である為その当時のアメリカをイメージする事で中に入り込む事ができたように思います。

Posted byブクログ