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Yの悲劇 の商品レビュー

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56件のお客様レビュー

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    13

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2022/09/06

犯罪が環境的な要因から生じた場合、その犯罪の責任は誰がどう取るべきなのか。もはやレーンは事件の謎を知的に解くだけではなく、犯罪に対して倫理的な判断を迫られる。それはこの一家だけではなく探偵の人生も変える後戻りできない決断だ。

Posted byブクログ

2022/07/21

2回目の通読。初めて読んだ時の犯人の意外性や小説全体に漂う不気味な雰囲気が印象に残って、また読みたくなった。 犯人が誰か知っている状態で読むと、途中ではっきり犯人がわかるように書かれている。最初読んだ時に何で気づかなかったんだろう。勘がいい人が読むと、犯人は途中でわかるかも。 ド...

2回目の通読。初めて読んだ時の犯人の意外性や小説全体に漂う不気味な雰囲気が印象に残って、また読みたくなった。 犯人が誰か知っている状態で読むと、途中ではっきり犯人がわかるように書かれている。最初読んだ時に何で気づかなかったんだろう。勘がいい人が読むと、犯人は途中でわかるかも。 ドルリー・レーンのとった最後の処置は後味悪いことこの上ない。でも、一度は読んで損なし。

Posted byブクログ

2022/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中まであまり面白くなくて全然読み進められなかったけど、ラスト50ページぐらいからかなりおもしろかった。レーンはジャッキーを殺したのかな。トラック難しくてまったく予想できなかった。

Posted byブクログ

2022/03/22

ドルリー・レーンシリーズ第2弾! レーンにとって、とても辛い事件…。 私はどちらかと言うと『X』より『Y』の方が好みです。どちらも面白いですが^ ^ 裕福な一族の主人、ヨーク・ハッターの死体が発見される。遺書があったので自殺と思われる。 その後、聾唖の長女ルイーザを狙った毒殺未...

ドルリー・レーンシリーズ第2弾! レーンにとって、とても辛い事件…。 私はどちらかと言うと『X』より『Y』の方が好みです。どちらも面白いですが^ ^ 裕福な一族の主人、ヨーク・ハッターの死体が発見される。遺書があったので自殺と思われる。 その後、聾唖の長女ルイーザを狙った毒殺未遂事件がおこり、ヨークの妻、エミリーが何者かに撲殺される。 変わり者ばかりの集まる一族で、誰もがあやしい。 行き詰まったサム警視は、ドルリー・レーンに捜査の協力を依頼する。 今回は風変わりな一族が特徴です。 自殺したヨークは化学者で引きこもり。 妻エミリーは横柄で傲慢。 先夫との子ルイーザは聾唖で盲目。 長女バーバラは奇才の詩人。 次女ジルは美人の不良娘。 長男コンラッドは遊んでばかり。 etc… 事件の真相が明らかになっていくうちに、レーンは己の推理力を過信していたこと、真実に対する恐れを抱いて葛藤していきます。 後半はすごく辛い。 レーンの気持ちが痛いです。

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2022/03/21

犯人はまったく予想外だった。最後まで事件のヒントに隠された謎に気づけなかった。ドルリー・レーンの下した判断にも心打たれた。

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2022/03/07

有栖川ファンとして読んでおかなけば、と手に取った。かなり古い作品だと思うが、私がこれまでに読んだミステリの中では全く新しい結末だったように思う。時代背景が今と異なる部分があるのでそれを頭に入れて読むといいかもしれない。

Posted byブクログ

2022/01/21

まず、1932年の小説だということを念頭に置いたほうがいいなと思った。 現代人の我々からすると、「刺激の強い」言葉や表現、思想が散見された。 とはいえ、上記の内容は本質から離れた些事であるというのもまた事実。その時代ならではの”味”というべきだとも思う。 本書の本質的な部分で取り...

まず、1932年の小説だということを念頭に置いたほうがいいなと思った。 現代人の我々からすると、「刺激の強い」言葉や表現、思想が散見された。 とはいえ、上記の内容は本質から離れた些事であるというのもまた事実。その時代ならではの”味”というべきだとも思う。 本書の本質的な部分で取り上げたいのは、探偵役であるドルリー・レーンだ。 推理小説における探偵役は、犯人を見つける機能としての側面が強く描かれ、人間味が抑えられているものが多いと私は思っていたが、本作では少し違った。 本作における探偵役のドルリー・レーンは、一人の人間として感性豊かに描かれている。そこに新鮮さがあり、とても楽しめた。

Posted byブクログ

2021/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典ミステリを読もう企画 傑作と名高い本作。 ザ本格の謎解きは面白いが、結末は正直好みではなかった。 レーンさん、ただの俳優なのに自由にしすぎでは? シナリオから故意に外れた行動をした時点で、犯人を暴露して社会的に罰を与えるべきだったのでは…と思ってしまうのは陳腐な正義感かしら。 古典ミステリあるあるだけど、わかってるのに確証がないから話さない系探偵は捜査協力者としてダメよね〜 最初の夫はホントに自殺だったんか…

Posted byブクログ

2021/09/13

ワトソン役が情緒不安定だと読むのに疲れるよ、サム警視。 ハッター家はおかしなやつの集まりだと言ってたけど、あなたの性格も負けていませんよ。 犯人も日記を見た時点でわかるし、そんな傑作か?というのが率直な感想。 結末は後を引くのでそれがここまで語り継がれている理由なのかな。

Posted byブクログ

2021/06/30

傑作と言われるだけの作品。話が進むほどに止まらなくなる。あらゆる可能性を論理的に解析していく。納得感のあるストーリー展開。

Posted byブクログ