赤朽葉家の伝説 の商品レビュー
三代に渡る女性の生き様と、それを取り巻く人間模様。 現実のなかの幻想だったのか、幻想のなかの現実だったのか。 面白かった。
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万葉の第一部、瞳子の第三部はすごくおもしろかったが、毛毬の第二部がちょっと…。 戦中、戦後〜バブル手前までの日本の話はおもしろい。
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新刊時から読もうと思っていた作品をやっと読了。 小説っていいなあ。しみじみと読書の喜びを噛み締める。 サンカ、一族、中国地方、運命・・・興味のあるモチーフが 赤く燃える庭や迷路のような屋敷の廊下、夜の中国山脈を だんだんに吹きつける突風と共に駆け巡った。 暗さと軽さ(良い意味で)...
新刊時から読もうと思っていた作品をやっと読了。 小説っていいなあ。しみじみと読書の喜びを噛み締める。 サンカ、一族、中国地方、運命・・・興味のあるモチーフが 赤く燃える庭や迷路のような屋敷の廊下、夜の中国山脈を だんだんに吹きつける突風と共に駆け巡った。 暗さと軽さ(良い意味で)の共存が心地よい。 「ゲド戦記」や「ハウルの動く城」のような感じ。 昨年末に山陰旅行をしたのが悔やまれる・・・。 これを読んでからにすれば良かった!
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女三代記 後半部分までほとんどミステリー要素ありませんが、時代を追っていきその中での人や世間の変化がよくわかります。 高度経済成長期の地方都市での三つの時代の話。登場人物は増えていくけど変わりません。 時代を受け入れられる人、そうでない人、そうできなくなった人、変わる人、変わらな...
女三代記 後半部分までほとんどミステリー要素ありませんが、時代を追っていきその中での人や世間の変化がよくわかります。 高度経済成長期の地方都市での三つの時代の話。登場人物は増えていくけど変わりません。 時代を受け入れられる人、そうでない人、そうできなくなった人、変わる人、変わらない人、非凡な人、平凡な人たちが出てきます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初、桜庭一樹。 赤朽葉家、女三代の年代記。 ノンフィクションを読んでいるような臨場感があり、自分もその世界に生きている一人のような気分で楽しめた。
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最後の章の瞳子の啖呵、すかっとした! 万葉の章でも、毛毬の章でもウルウルしちゃったのですが、これって″ファゴ″?
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面白かったというのは確かに言えることである。しかし、三世代を描いたわりには大河小説的な重厚さが感じられなかった。というのも、視点が今現在にあまりにも固定されているから、であろうか。神話の時代、フィクションの時代、そして現在、という三部に対する描写は、必ずしも同時代的ではない。現在...
面白かったというのは確かに言えることである。しかし、三世代を描いたわりには大河小説的な重厚さが感じられなかった。というのも、視点が今現在にあまりにも固定されているから、であろうか。神話の時代、フィクションの時代、そして現在、という三部に対する描写は、必ずしも同時代的ではない。現在の主人公が語っているという構図である以上、仕方ないことではある。距離感のあった第一部はまだしも、第二部以降の違和感は薄く纏わりついていた。ただ、第三部での謎解きに至る展開は、中だるみを感じ始めたところに、すっと入ってきて、非常に面白かった。
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なんだろ、かなり前に読んだからあんまり覚えてない。 けど、不気味だった気がします。 また読んでレビュー書き直そ。
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万葉、毛毬、瞳子。旧家赤朽葉家に生きた三代の女たちの物語。 桜庭一樹さんの描く世界は本当に美しい。 文章ひとつを取ってもため息が出るくらいだ。 特に万葉の世界はどこか空想的で、体が宙を舞う感覚におそわれた。 それに比べ、毛毬と瞳子の世界が妙に現実じみていて、どこか違和感を感じた...
万葉、毛毬、瞳子。旧家赤朽葉家に生きた三代の女たちの物語。 桜庭一樹さんの描く世界は本当に美しい。 文章ひとつを取ってもため息が出るくらいだ。 特に万葉の世界はどこか空想的で、体が宙を舞う感覚におそわれた。 それに比べ、毛毬と瞳子の世界が妙に現実じみていて、どこか違和感を感じた。 その違和感のせいか、ラストはありきたりな話のように思いながらも、今までにない切なさを感じるという、複雑な気持ちになった。 空想が当然で現実がおかしい。 この話はそんな物語なのかもしれない。
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桜庭一樹さんとの出会いの作品です。 正直、他の作品には魅かれなかったのですが、なぜかこの作品には興味が書き立てられ読み始めました。 高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち(千里眼の祖母、漫画家の母、ニートのわたし)、そして彼...
桜庭一樹さんとの出会いの作品です。 正直、他の作品には魅かれなかったのですが、なぜかこの作品には興味が書き立てられ読み始めました。 高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち(千里眼の祖母、漫画家の母、ニートのわたし)、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を鮮やかに描き上げた壮大なお話です。
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