優しいおとな の商品レビュー

桐野夏生【著】

2015/06/23

わぁホームレスの少年の話かぁ、きついなぁ。と思いながら読み進めていくと状況がどんどんエスカレートしていって、現代の東京がまるでマッドマックスの世界に。最近のこの作者の諸作は、結末にいくに従い、登場人物が平凡化していく感じのものが多いが、本作では、主人公の置かれた状態が状態だけにそのまま行ってしまった感が残っていて好ましく感じた。

2015/05/09

公共制度や福祉が破綻した近未来が舞台であるが、妙にリアルなのは実在の名称が随所に書かれているからであろう。 こんな世の中にならないようにしていかなくては。

2015/04/26

深刻なテーマにしてはあっさりしてる感じ。
少年をターゲットにした小説っぽいかな。
でも現実にこういう子供たちいない事を願います。

2015/02/22

日本の福祉システムが破綻し、スラム化したかつての繁華街〈シブヤ〉で生きる少年・イオン。希望なき世界のその先には何があるのか。〈解説〉雨宮処凛
家族をもたず、信じることを知らない少年イオンの孤独な魂はどこへ行くのか―。

孤独で他人に無関心だったイオンが、
鉄やモナミのおかげで
だんだん温かさや他人と関わることの尊さを徐々に芽生えさせていく…
イオンが死んじゃうのが悲しいけど内容としてはとてもよかった。
実際にあったのを元に書いてると知って驚いた

2016/04/15

桐野夏生を読みたいと思って図書館にあったから借りたのだけれど、どうもストリートチルドレンの男の子（１５歳）の主人公を好きになれず、興味も持てず…。

2014/03/20

ストリートチルドレンたちの、ぎすぎすした辛い。参考文献見てびっくり。このモデルになったのはＹという実在のカルト団体。本当にこんな、子供を親から引きはがす仕打ちが行われていたのかと思うと、胸が痛い。

2014/02/13

平等とか愛着とか、難しいなと思いました。
少し読むのが、辛い話でした。
どっちつかず…の言葉が胸に刺さります。

2014/02/09

　近未来のトーキョー、その巨大ターミナルはスラムと化していた。スラム化したシブヤで野宿者として暮らす少年イオン。イオンには家族の記憶がない。
　おとなの壮絶なサバイバル、壮絶なドロドロを描かせれば天下一品の桐野夏生が、こども、家族、教育、大人のありようを提起する作品。

内容（「BOOK」データベースより）
　福祉システムが破綻した日本。スラム化したかつての繁華街“シブヤ”の野宿者・イオンは、闇を根城にする若者たちと出会い、アンダーグラウンドに足を踏み入れる。NGO「ストリートチルドレンを助ける会」、女性ホームレス集団「マムズ」・・・彼の「優しいおとな」はどこにいるのか。

2013/12/05

　優しい大人は少ない。親が優しい大人なのが普通なのにそうではない世界。読んでいて気持ち悪くて疲れる話だった。もうそこまで来ている世界の気がして余計に気が滅入る。

2013/11/30

おとなを見極めろ。それしか僕たちの生きる道はない。

題材はホームレスの少年。もっと壮絶な話になるかと思いきや...
未成年刑務所とか気になるワード出てくるけど、それだけだった。

なぜ荒んでるのか？

なにを求めてるのか？

どうしたいのか？

物語後半で主人公は訳がわからないうちの良い子になってしまうのである。

幸せなまま...

そういう結末もありかなー

吾輩はおとなの本当の優しさにたどり着いていない。
ピザｷﾀ――(ﾟ∀ﾟ)――!!食べて寝るであります！