白蝶花 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
天人菊(てんにんぎく)・凌霄葛(のうぜんかずら)・乙女椿(おとめつばき)・雪割草(ゆきわりそう)の4つの章から成る恋愛小説。天人菊・・・姉妹の有馬芸妓の菊代と雛代の複雑な確執とそれが溶けるにいたる経緯を綴ってある。許されぬ関係と分かっていながら黒田との逢瀬は乾ききった菊代の心を熱く燃え上がらせる。互いの身を滅ぼす恋に、菊代は落ちて行く。凌霄葛・・・父の残した借金の方に三島章太郎の愛人となったうら若き乙女である如月泉美は妾宅でその息子吉明に惹かれて行く。
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恋のお話だと 思っただけで 憂鬱で、 でも お友だちが貸してくれたから頑張って読み始めました 長編な短編集? あ‼菊乃さんだ‼...えぇ〜と... と、パラパラ読み返したり 結局 引き込まれて 最後は一気読みでした 女を生きてる 女を貫いてる なんかスゴイです 私は、恋の...
恋のお話だと 思っただけで 憂鬱で、 でも お友だちが貸してくれたから頑張って読み始めました 長編な短編集? あ‼菊乃さんだ‼...えぇ〜と... と、パラパラ読み返したり 結局 引き込まれて 最後は一気読みでした 女を生きてる 女を貫いてる なんかスゴイです 私は、恋のお話を読むと、なぜか うちの人に喧嘩ふっかけたくなります
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宮木あや子さん2作目。後書きに三浦しをんさんも書いているのですが、この人の書く『官能』は単純に身体だけのものではなく、その精神による部分が大きい。他作品も出たら読むと思います。
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「お嬢様」っていう言葉って近いようで遠いな、って思った。 そんな二人の距離。切ない。 キレイなお花が色とりどりに咲いているけどでも寂しい、 そんな雰囲気の話だった。 最後の話がすごく好き。
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大正、昭和、そして平成。 時代を通して当時の背景と女性の生き方が描かれていました。 ただ単に『話』として読むだけじゃなく読んだ後、今現代を生きる我々の自由さを改めて考えさせられる。 ただの恋愛小説では片付けられない。 しっかり読者の今を考えさせてくれるとてもシリアスで深い内容だ...
大正、昭和、そして平成。 時代を通して当時の背景と女性の生き方が描かれていました。 ただ単に『話』として読むだけじゃなく読んだ後、今現代を生きる我々の自由さを改めて考えさせられる。 ただの恋愛小説では片付けられない。 しっかり読者の今を考えさせてくれるとてもシリアスで深い内容だと思いました! その作者、宮本あや子さんの年齢を見て脱帽! まだお若いのにここまで時代をしっかり把握されていて、描写も飛び抜けて素晴らしく書けるなんて。 花宵道中も素晴らしい作品だと痛感した後に白蝶花を読ませて頂いたのですが 二作読ませて頂いて、こんな素晴らしい本と出会う事が出来て幸せだと。 思いました。 巷に溢れている恋愛小説、携帯小説はもう読めなくなるくらい。 話の繋ぎ方や、書き方も大好きです。 書き手の自己満足で書かれた小説が多い中、宮本さんの作品は、読み手の立場に立って書いてくださっているのではないでしょうか! ストーリーに出てくる登場人物にも愛情を持って書いてらっしゃるんだなぁと感じます。
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大正から平成までの女たちの恋を描いた連作。 どこまでも女たちが強い。 恋の話で、男たちが登場するのはもちろんなのだけれど、女同士の連帯が物語の軸になっている。 閉鎖的な話だからこその濃密な関係性が楽しめた。
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心も、何もかもすべてを奪い去るような恋。 宮木あや子さんの書く恋はそういうことなんだと思う。 それがたとえふしだらとか呼ばれたとしても。 というわけで、がっつり恋したいです。愛じゃなくて恋。切実に。
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女の情念と男の体面の対立がそこかしこに見られる、大正から昭和にかけての連作短編。ラストは「間に合って欲しい」と思わせてくれました。
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「花宵道中」があまりに良かったから、 この作者で文庫化された本は全部読もうという気になって、 「白蝶花」は私にとっての2作目。 前作ほどではなかったが、これも見事な連作で、 女性目線での切なさや官能が伝わってくる。 性描写はとてもエロいけれど、イヤないやらしさは感じない。 この時...
「花宵道中」があまりに良かったから、 この作者で文庫化された本は全部読もうという気になって、 「白蝶花」は私にとっての2作目。 前作ほどではなかったが、これも見事な連作で、 女性目線での切なさや官能が伝わってくる。 性描写はとてもエロいけれど、イヤないやらしさは感じない。 この時代背景で”孕む”ということの悲哀が押し寄せてくる。
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