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白蝶花 の商品レビュー

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39件のお客様レビュー

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2014/05/22

「花宵道中」に続き2作目の宮木作品。 独立した短編かと思いきや、少しづつ見える関係性で、 あの人のその後がちらと垣間見えて、「あー、あの時代をあの人はこうやって乗り越えていたのだ、」と感慨深い想いがする。 女と男がいる以上、粘膜での会話はある段階からは あってしかるべしだが、...

「花宵道中」に続き2作目の宮木作品。 独立した短編かと思いきや、少しづつ見える関係性で、 あの人のその後がちらと垣間見えて、「あー、あの時代をあの人はこうやって乗り越えていたのだ、」と感慨深い想いがする。 女と男がいる以上、粘膜での会話はある段階からは あってしかるべしだが、それが過剰に嫌らしく無く、 でもぬめぬめした質感と哀切に富んだ表現は、 切なく胸に迫るものがある。 今の世は、おんなひとりも当たり前だから、 楽になったものだ。

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2014/05/16

戦前~戦後の婦人解放も儘ならなかった時代を生きた5人のヒロイン達を4つの花の名に題した連作短編。 花宵道中に引けを取らないぐらい官能的…。 情婦、妾、女中、令嬢、立場も環境も異なる女性達の儚くも情熱的な純愛物語が最後1つに繋がった時は鳥肌が立ちました。 それでもやっぱり戦争物は泣...

戦前~戦後の婦人解放も儘ならなかった時代を生きた5人のヒロイン達を4つの花の名に題した連作短編。 花宵道中に引けを取らないぐらい官能的…。 情婦、妾、女中、令嬢、立場も環境も異なる女性達の儚くも情熱的な純愛物語が最後1つに繋がった時は鳥肌が立ちました。 それでもやっぱり戦争物は泣いてしまう。 女だって必死に戦ってきたんだ…と。

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2014/05/11

小説だな、と思う部分もあるけど小説だから良いのだ。そんな謎結論。 男と時代に翻弄される女性達のお話。 どの女も強い。泣いてるけど、みんな強い。 思い返してみると誰も生きることを諦めていないのがすごい。 そんなにも愛した男はいい男だったのだろうか。 文にすると どの愛も短い。 当...

小説だな、と思う部分もあるけど小説だから良いのだ。そんな謎結論。 男と時代に翻弄される女性達のお話。 どの女も強い。泣いてるけど、みんな強い。 思い返してみると誰も生きることを諦めていないのがすごい。 そんなにも愛した男はいい男だったのだろうか。 文にすると どの愛も短い。 当たり前のことだけど読んでる側とと彼女達の時間の長さは全く違う。支えになり得る充分な時間をかけていると思う。 でも、読んでる私から見ると短い。愛は時間の長短ではないと思うけど。もうちょっと恋愛してても良かったかな。 それを許さない時代だったのだろうけども。

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2014/02/22

激動の時代に生きた、5人の女性の物語。 境遇がまったく違うのに、何らかの関わり合いをもって全員が繋がっていく。 最後の章は蛇足に感じた。 和江お嬢様は老いてもなお気高く、潔癖なお嬢様気質のままでいてほしかった。 「雨の塔」に関係する人物が出てくるので、できれば先にこちらを読ん...

激動の時代に生きた、5人の女性の物語。 境遇がまったく違うのに、何らかの関わり合いをもって全員が繋がっていく。 最後の章は蛇足に感じた。 和江お嬢様は老いてもなお気高く、潔癖なお嬢様気質のままでいてほしかった。 「雨の塔」に関係する人物が出てくるので、できれば先にこちらを読んだ方がいいかもしれない。

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2012/11/02

宮木あや子が読みたくて、図書館で借りてきた。どっろどろの宮木あや子読みたいぜええええって気分を満たすほどどろどろでもなく、でも、さらっと読むにはどろっとしすぎてる、気がする…。戦時中のながめのお話が、なんか、こんなノリでいいの?ってくらい軽かった。あまり戦時中の恋愛を扱った話って...

宮木あや子が読みたくて、図書館で借りてきた。どっろどろの宮木あや子読みたいぜええええって気分を満たすほどどろどろでもなく、でも、さらっと読むにはどろっとしすぎてる、気がする…。戦時中のながめのお話が、なんか、こんなノリでいいの?ってくらい軽かった。あまり戦時中の恋愛を扱った話って読まないけど、ちょっと他のも読んでみようかなって思った。

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2012/09/17

『花宵道中』で燃え尽き、あの感触よもう一度。でもそう簡単にあの感覚は味わえないかな? などと疑いつつ手にした本書。官能シーンは必然性はあるけど、ここまでの描写はいらないかな。ほほう、花宵道中と同じ仕掛けだね、もうその手には乗らないぞ。などと思いながらも、それは強がりでしかありませ...

『花宵道中』で燃え尽き、あの感触よもう一度。でもそう簡単にあの感覚は味わえないかな? などと疑いつつ手にした本書。官能シーンは必然性はあるけど、ここまでの描写はいらないかな。ほほう、花宵道中と同じ仕掛けだね、もうその手には乗らないぞ。などと思いながらも、それは強がりでしかありませんでした。ページをめくる手は止まることなく...結果、電車内で大粒の涙をこぼすという失態を演じる羽目に。登場する人物は架空の存在、ましてや小説では印刷された文字でしかないのに強い生命力を感じ、懸命に生きる姿が心に焼き付けられます。

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2012/08/02

宮木あや子さんの文章は綺麗ですごく好きです。短編小説かと思いきや、ひとつひとつが繋がっていて長編小説のようです。明治、大正、昭和の女性って題材がもともと好きなので楽しく読めました。

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2012/07/27

短編集ですが、どの話も切なくてよかったです。話の長さにばらつきがあるのが気になりましたが、乙女たちの恋の悩みなどは細かくて、性描写もありますがそこさえ抵抗がなければ、読んで損はないと思います。

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2012/07/26

好きです。 この時代を生きてもいないのに情景が浮かぶよう。 女性に自由がない時代においても、女性はいつも強い。

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2012/06/23

いやー、もう本当に好きだ。 壊れちゃいそうに切なくて悲しいのに なんて美しくて強い、女たち。 情感に溢れる描写と、理性的な文章の骨子 何より作者の、人物に対する眼差しが優しくて 泣きそうになるほど、みんな愛おしい。 凌霄花のお話がときめきすぎて 萌えましたすみません……。 で...

いやー、もう本当に好きだ。 壊れちゃいそうに切なくて悲しいのに なんて美しくて強い、女たち。 情感に溢れる描写と、理性的な文章の骨子 何より作者の、人物に対する眼差しが優しくて 泣きそうになるほど、みんな愛おしい。 凌霄花のお話がときめきすぎて 萌えましたすみません……。 でもどの話も好きだよーー。ぶわっ。゚(゚´Д`゚)゚。

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