寝ても覚めても の商品レビュー
柴崎友香やーと思って読み始めたけど なかなかのらない。進まない。おもしろくなーい。 あたしこんなんが好きなんやったっけ?と思いつつ ゆるゆる進むと、あーなんかきたかも!? 後半よかったかもしれん。 わかるような。 つぶやく感じが好き。 エンジンかかるの遅かったから☆みっつ。
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この小説が書かれた頃の風俗や話題を時代背景として巧く織り込みながら、男女の交友関係が淡々と描かれる。それが逆に、人間関係のどうしようもなさ、男と女のだらしなさみたいなものが仄かに浮かび上がるようになっている、巧みな物語。読んでる最中は余りピンとこなかったのだけど、読後感としてそ...
この小説が書かれた頃の風俗や話題を時代背景として巧く織り込みながら、男女の交友関係が淡々と描かれる。それが逆に、人間関係のどうしようもなさ、男と女のだらしなさみたいなものが仄かに浮かび上がるようになっている、巧みな物語。読んでる最中は余りピンとこなかったのだけど、読後感としてそういうものが腑に落ちる不思議な完成度。 この人の本は初めて読んだ。少し気になる存在になった。
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「おれは、遅くなってもちゃんと帰ってくるから、だいじょうぶ。さあちゃんがいるところに帰ってくる」 ずうっと長い間、待っていたのか気持ちが揺れなかっただけなのか、何年も淡々と過ごす朝子。 朝子の自分の気持ちにきちんと正直で、行動する潔さが好き。適当に誰かを好きになって寂しさを埋める...
「おれは、遅くなってもちゃんと帰ってくるから、だいじょうぶ。さあちゃんがいるところに帰ってくる」 ずうっと長い間、待っていたのか気持ちが揺れなかっただけなのか、何年も淡々と過ごす朝子。 朝子の自分の気持ちにきちんと正直で、行動する潔さが好き。適当に誰かを好きになって寂しさを埋めるような浅ましいことをしない、好きなものは好き、周りがなんて言おうと、矛盾していようと、勝手だろうと。 文章が読みにくかったけど、すごく好きなお話。
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きっちり読み進めないと、時の流れと言葉の流れに迷子になる。 でも、最後まで、やっぱり、何だか共感は出来ず。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784309020051
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不思議な恋愛小説だった。作品から浮かび上がる映像が鮮やかだった。0と1でしか物事を割り切れない人には楽しめない物語かもしれない。私には面白いと思える作品だった。
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とことん大阪人のくせに、私は大阪弁の小説は苦手だ。エッセイはまだしも、物語となると拒否反応すらおこる。どこかで大阪弁はリスニングオンリーだと刷り込まれたのかもしれない。たぶん気が付かないうちに。 だから、柴崎友香の小説は非常に読みずらい。難しい言葉はなにひとつ使ってないのに時間が...
とことん大阪人のくせに、私は大阪弁の小説は苦手だ。エッセイはまだしも、物語となると拒否反応すらおこる。どこかで大阪弁はリスニングオンリーだと刷り込まれたのかもしれない。たぶん気が付かないうちに。 だから、柴崎友香の小説は非常に読みずらい。難しい言葉はなにひとつ使ってないのに時間がやたらかかる。そんな自分にあきあきしてすっとばし読みすらしてしまう。それなら読まなきゃいいのに、いちいち新刊を目にするとつい手にとってしまうのだ。柴崎マジック。 ひとつ言えるのは物語が鮮やかに立ち上がるところが好きなんだと思う。空気や匂いや気温さえも肌で直に触れたかのように感じられる。大阪弁としつこい情景描写の効果かどうかは謎だが、私はきっとまた柴崎作品と取っ組み合っているだろう。時間をおもいっきりかけながら。
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Lovers forever… face to face ヒロインの朝子は大学を卒業したばかりで、一応就職しているものの、そちらの方のキャリアには興味がないようで、アフター5や休日の自分にもっぱらアイデンティティを見出そうとしている。一眼レフを持ち歩いているくらいだから写真には...
Lovers forever… face to face ヒロインの朝子は大学を卒業したばかりで、一応就職しているものの、そちらの方のキャリアには興味がないようで、アフター5や休日の自分にもっぱらアイデンティティを見出そうとしている。一眼レフを持ち歩いているくらいだから写真には十分すぎるくらい興味を持っているし、「パリコレクションがテレビのファッション番組で放送されるとショーは必ず見る」、クラブにはよく出入りし照明やら内装やらうんちくを持っていて、大学に残りバンド活動を続ける男友達のライヴを手伝ったり、その会場ではコピーした自分の写真を売ったりもしている。要するによくいるふわふわとしたアーティスト志向の女の子。しかし彼女の浮遊感は病的なレベルかもしれない。そこに顔は野獣系でも性格は草食、根無し草だけど自分ならどこでも愛され受け入れられることに自覚的な男の子、麦が現われる。ふたりの出会いはしかし、互いを見失わせる結果に。「わたしと彼が、並んで鏡に映っていて、彼に会えたわたしがもう一人いるみたいでうれしかった」、だけど、それは望んでいたことなのかも?麦は朝子に写真を撮られることを拒み、惹かれ合う引力が突如反転したかのように朝子の圏外へと消えてしまう。朝子にとっては愛し合うことで、それは十分予感されたものだったのだが。「この人には意思があって、それによって彼自身で動いているのだと、突然わかった気がした。この人はわたしじゃなかった。自分以外の人が、自分のことを思ったり、関わろうとしたり、そのようなことが現実に起こるなんて、予想もしていなかった」 数年後、朝子は大阪から東京へと移り、麦と顔のそっくりな亮平となんとなく付き合うようになるのだが、「自分がこんな顔をしていたなんて、知らなかった」と気づくまで、麦と再び出会い、別れる必要があった。それから、彼女は初めて亮平と向かい合おうとする。ヒロインにとっては物語の終わりになってようやく始まりを予感させるような小説でした。
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久しぶりに読んだなぁ、柴崎さんの小説。昔よりもずっとずっと良くなったなぁ、うまくなったなぁ、と。もうその書き方が、僕の好きな感じの理想形に近いというか。でも内容はそうでもない。内容としては、今も昔もこんなだよな、と思う。そこの部分がもう一段階深くなったら、きっともう大化けなんだろ...
久しぶりに読んだなぁ、柴崎さんの小説。昔よりもずっとずっと良くなったなぁ、うまくなったなぁ、と。もうその書き方が、僕の好きな感じの理想形に近いというか。でも内容はそうでもない。内容としては、今も昔もこんなだよな、と思う。そこの部分がもう一段階深くなったら、きっともう大化けなんだろうけどなぁ。ていうか、もう結構、大化けしてるけど、文章としては。(12/1/30)
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やっと読み終わった~。読みづらくて何度も途中でやめようと思った事か。内面描写が少ないし、突然場面が切りかわったり話しが飛んだり。私の読解力が足りないせいなのか?クソーッと頑張って読破。 物語としては、突然消えた恋人を忘れられずにいる朝子の10年間を追ったお話。最後はえー、そっち!...
やっと読み終わった~。読みづらくて何度も途中でやめようと思った事か。内面描写が少ないし、突然場面が切りかわったり話しが飛んだり。私の読解力が足りないせいなのか?クソーッと頑張って読破。 物語としては、突然消えた恋人を忘れられずにいる朝子の10年間を追ったお話。最後はえー、そっち!?と思ってしまった。最期がなかなか良いので頑張って最後まで読むことをお勧めします。
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