背表紙は歌う の商品レビュー

大崎梢【著】

2011/02/18

「平台がおまちかね」に続く第2弾。

ひつじくんはじめ、各社営業のキャラもたってきて、1作目より楽しく読めました。
短編5作品ですが、1作目同様5作目に成風堂が出てきます。
ひつじくんと成風堂書店の店員さんが出会いが楽しみになります。

2011/02/17

おもしろかった！！しっかりシリーズ化しているらしいが、この第2弾のほうが良かったような気がする。。。私にはミステリとは思えないが、書き下ろしの「プロモーション・クイズ」がいいね。

2011/02/06

出版関係ミステリという珍しいシリーズ
短編集で中小出版社の営業さんである主人公が書店回りをする際に出くわした謎を他社の営業さんたちなどと解き明かしていく
書店の閉店や作家のサイン会、出版社の倒産、賞のノミネート、本の推薦文など
本好きならちょっとした知識も得られて楽しい
昔の作品よりもどんどん読みやすく面白くなってきているがキャラクターがいまいち弱くて印象が薄いかなぁ

2011/03/05

明林書房という出版社の新人営業マン・井辻智紀くんのシリーズ２作目。
連作短編。
とても良い感じです。
「ビターな挑戦者」は初めて会った大手取次会社の大越という男に毒舌をぶつけられる。
デビルと呼ばれていると知るが、意外に書店に対しては親身な様子。
先輩の吉野にヒントを与えられ、悩む井辻。彼の発言の真意は…？

「新刊ナイト」あまり人前に出たがらない作家さんのサイン会を催せることに。
智紀の名推理。
「背表紙は歌う」ベテラン営業ウーマンの久保田さん。
新潟の書店主と結婚していた過去があると知り、驚く智紀。
そこがつぶれかけている噂があって、気にしているらしい久保田さんだが…
真柴にさりげなくはたらきかけて貰うように頼む智紀。
もう少し大きい出版社の営業で、智紀をひつじくんと呼ぶ軽いのりの真柴ですが？

「君と僕の待機会」は受賞するかも知れない作家を囲んで待機する編集者達。
そこへ不穏な噂が…
受賞結果を待つって大変そう。
「プロモーション・クイズ」
書店員の推薦が効果を発揮する昨今。
その世界では有名な書店員に推薦文を頼むが、たくさん読む本を抱えているためになかなかすぐには難しかったりする。
なるほどねえ…
別シリーズの成風堂書店の店員が登場するのが楽しい。

2010/12/21

「売れない本、ちまちま作るんじゃねーよ」書籍の取次会社・ゼンパンの社員に、強烈な一言をくらった井辻くん。デビルとあだ名される彼が、経営難の書店に提案し続ける訳は・・・「ビターな挑戦者」

ナイーブな作家・白瀬みずきが初の書店めぐりを了解した。しかしその書店には、彼女の知り合いがいて・・・「新刊ナイト」

同業者の久保田さんに頼まれ、かつての夫が経営する書店をめぐる不穏なうわさを調べてくることになった井辻くんだったが・・・「背表紙は歌う」

今年の東々賞は決まってる？悪質なうわさが井辻くんを含む出版業界に湧きおこり・・・「君とぼくの待機会」

書店員の推薦コメントをもらいに行った先で、不思議ななぞなぞを受け取った井辻くん。その謎は、あっという間にあちこちの書店にも広がって・・・「プロモーション・クイズ」

以上の５編の短編集。
井辻くんがおろおろすんのが相変わらずかわゆいな。
出版会社および書店のあれこれ（裏事情含む）がちりばめられつつ謎が解かれていく趣向も、１作目同様楽しかった。
特に１話目。
ワタクシむかーし某大手取次会社（多分今回モデルになったであろうところ）を受けたんですよね（入らなかったけど）。
その頃の事を思い出して、なんだか懐かしくなっちゃいました。
お話として好きなのは表題作かな。
小鳥がやさしい歌を歌っている、世界で一軒だけの本屋さん。
今回の表紙になぜあの本が描かれているのか、その謎も解けるこの素敵なお話が読めてよかったな。
もちろんその他のお話も、どれもみんな面白かったです。
威風堂とのリンクもうれしいところ。
第３作目が、今からとっても楽しみです。

2019/01/16

ヒツジくんこと、井辻くんの２冊目。真柴さんのキャラが、相変わらず立ってますね。連作なのだけど、「待機の日」を扱った作品の、結末が気になる。。受賞できたのかな～？思わせぶりなところがニクイですね。成風堂書店さんがゲスト出演していて、にんまりしてしまいました。

2019/01/16

「ビターな挑戦者」。
出版社、書店、取次…それぞれの立場が非常に興味深かったです。
「君とぼくの待機会」の終わり方…続きが気になる！

2010/12/14

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する井辻くんは、東に西に今日も大忙し!出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ。出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ第二弾。

前作に引続き、とても面白かった。

普段は気にもとめていなかった本の流通や、
どこまでが事実かは、いや、きっと事実に近いのだろうと想像するが、作家・作品に与えられる“賞レース”の内側---
ものすごく興味深く、楽しめた。

主人公･ひつじくん---井辻ですけど。---をはじめ、
各出版社営業である「マドンナの笑顔を守る会」の面々。
キャラクターとしては、強烈な人もいるが、
みな愛すべき人達で良い。

サブキャラは前作『平台がおまちかね』、別シリーズ『成風堂』からもちらほらで、読みがいアリ!

どちらのシリーズも本好きにはたまらない♪
まだまだ読みたい思いでいっぱいのまま読み終えたのでした。

続編に更なる期待!!!

《2010年12月7日　読了》

2010/11/22

書店員と出版社営業マンとの話。
『平台がおまちかね』の第二弾。
本好きなので、書店と出版社が舞台だと興味津々。知らない世界のことなのでワクワクしちゃいます。
好きなものに囲まれてする仕事は楽しいに違いない。

2010/11/21

書店シリーズ３作目。

サイン会の作家と書店員になった同級生の再会の章が印象に残った。また新刊小説が、ポップによってブームを呼ぶさまもリアルだった。