背表紙は歌う の商品レビュー
大崎さんの本では「平台がおまちかね」が一番面白く読めたように思うので、井辻君シリーズ二作目を待っていました。真面目で頑張る人の良い出版社営業井辻君、やっぱり応援してしまいますね。書店・出版社・文学賞そしてほとんど知ることのなかった取次のことなどどれも面白く、井辻君はじめ周囲の人達...
大崎さんの本では「平台がおまちかね」が一番面白く読めたように思うので、井辻君シリーズ二作目を待っていました。真面目で頑張る人の良い出版社営業井辻君、やっぱり応援してしまいますね。書店・出版社・文学賞そしてほとんど知ることのなかった取次のことなどどれも面白く、井辻君はじめ周囲の人達のキャラもいい感じです。最後の「プロモーション・クイズ」では成風堂も登場してそれはうれしかったけれど、謎としては「う〜ん、なんだかなぁ」と・・・創元社さんからだし、やっぱり謎がないとだめなのかなぁ。謎を意識しないほうがかえっていいのではないか、と感じてしまいます。
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「平台がおまちかね」の続編。連作短編5編。主人公の魅力のなさも前作と同じ。ただ、「新刊ナイト」のできはなかなかよかったので前作より★一つ追加。
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出版社モノ?第二弾。 書店バイトをした身としてはすごく親近感があるなぁ。 第一弾より、なんかサクサクと読めたのはなぜ? この雰囲気に慣れてきたかも。 ちょっと4に近い3。
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大崎 梢さんのファンなので、他のシリーズの主人公が出てくるとわくわくしてしまいます。今後、2人の主人公が活躍する長編とかが出るのかなとか期待してしまいます。本がすごくすごく好きだから、私も本とかかわる仕事がしたいなぁって今さらながら思ってしまいます。
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出版社の営業マンが主役の日常の謎ミステリ第二弾。出版社も書店もいろいろ大変なことが多いのですね。だけど楽しそうな部分もあるし、なんといっても本好きにとって、彼らは必要な人々ですから。頑張れ頑張れと言いたくなります。本の未来は君たちにかかっている! お気に入りは「新刊ナイト」。事件...
出版社の営業マンが主役の日常の謎ミステリ第二弾。出版社も書店もいろいろ大変なことが多いのですね。だけど楽しそうな部分もあるし、なんといっても本好きにとって、彼らは必要な人々ですから。頑張れ頑張れと言いたくなります。本の未来は君たちにかかっている! お気に入りは「新刊ナイト」。事件の予兆がかなり不穏なものなので、いったいどうなることかとはらはらしてしまいました。そのうえでこの解決には安堵。
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「出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ」そう見開きに書かれていたので読んでみた。読書好きは、「出版社」「本」「書店」の文字を目にするだけで興味を引かれてしまう。ところが内容は……。これで、「ハートフル」と謳うのか、とがっかり。...
「出版社の新人営業マンの活躍を描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ」そう見開きに書かれていたので読んでみた。読書好きは、「出版社」「本」「書店」の文字を目にするだけで興味を引かれてしまう。ところが内容は……。これで、「ハートフル」と謳うのか、とがっかり。少なくとも「フル」じゃないだろと思えるのだが。また、どの登場人物もみな悉く未成熟だったのも残念。ストーリーを幼いものにしてしまう原因になっていないか。ミステリとしても……。「日常ミステリ」ってこういうの? 唯一良かったところは、出版業界の事情がわかったところ。
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出版者の営業・ひつじ君シリーズ第2弾。大きな事件は起きません。でも本好き・日常の謎好きには堪らない短編集です。笑えて、泣けて、ほっこりします。
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一見深い謎に見えても、偶然や登場人物の単純さに助けられて、解決は速いです。新幹線で答地点に乗りつけるみたいに速い。 でも自分、事件が本屋や出版社で起こる限り、この著者の新作が出るたびに読んでしまうでしょう。これからもずっと。
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うん、やっぱり大崎さんは本周りの話がいいなぁ。中規模出版社の新人営業マン、井辻くんシリーズの二作目。彼の人となりや、他社営業マンたちとのやりとりが面白い。そして今回は、直木賞を思わせる賞取りレースに関わる、出版社・書店・そして作家さん本人のあれこれがとてもよく描かれていて、それぞ...
うん、やっぱり大崎さんは本周りの話がいいなぁ。中規模出版社の新人営業マン、井辻くんシリーズの二作目。彼の人となりや、他社営業マンたちとのやりとりが面白い。そして今回は、直木賞を思わせる賞取りレースに関わる、出版社・書店・そして作家さん本人のあれこれがとてもよく描かれていて、それぞれの思惑や作戦、それにナーバスになる作家さんたち、などの思いが楽しく読めた。選考前に誰が受賞するかは決まっているんじゃないの、なんて「流言」がモチーフだったのだけど、とんでもない!と言いながら、そう耳打ちされるともしかして・・と思ってしまう下地って確かにあるよね、と。誰が噂を流したのか、段々に絞られていって、とうとう・・というくだりには、う〜〜ん、ちょっと苦しいんじゃないの、とも思ったりしたけど、ノミネート発表されてから当日までの出版社の編集部、営業部のバタバタがうんうん、そうなんだろうな、という面白さだったから、ま、いいか、なんて。(*^_^*)最後のお話には、成風堂書店のお馴染みメンバーが出てきてそれも嬉しかった。(でも、謎解きが面白くなかったのもいつものとおり、なんて、ちょっと黒いじゅんですが。)大崎さん、「本周りミステリー」の度合いを少し薄めてくれたほうが読者としては嬉しいんですけど、せっかく面白いエピソードがたくさんあるんだから、と、これは前にも書いたからちょっとしつこいですね。^_^;
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+++ 地方の書店の動向をなぜか必要以上に気にする営業マン、訪問予定の作家を気にする曰くありげな書店員……。愉快な他社の営業マンたちに助けられながらも、出版社営業の新人・井辻智紀は奮闘する。《出版社営業・井辻智紀の業務日誌》第二弾! +++ 表題作のほか「ビターな挑戦者」 「...
+++ 地方の書店の動向をなぜか必要以上に気にする営業マン、訪問予定の作家を気にする曰くありげな書店員……。愉快な他社の営業マンたちに助けられながらも、出版社営業の新人・井辻智紀は奮闘する。《出版社営業・井辻智紀の業務日誌》第二弾! +++ 表題作のほか「ビターな挑戦者」 「新刊ナイト」 「君とぼくの待機会」 「プロモーション・クイズ」 井辻くんシリーズ第二弾。 すでに読み終えた方々が「えーっ!?」と叫ぶ理由がわかった。受賞者は一体???知りたい。そして今回も成風堂が要所で登場したのもうれしい。井辻くんは相変わらず他所の出版者の営業さんたちに「ひつじくん」と呼ばれるたびに「井辻です」と言い直しているが、悩みどころも対応もすっかり一人前の営業さん振りである。そんな井辻くんの親身で実のこもったやさしさが絡まった糸を解きほぐす一助になっているのだと思う。いいとこだらけの吉野先輩を越える日もきっと近い、と思わされる一冊である。長くつづいて欲しいシリーズである。
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