谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 の商品レビュー
ちまちま読んでたら一年かかってた…。被虐趣味者と嗜虐趣味者では、前者がより自分勝手という印象がある。サディストのSは、サーヴィスのS。被虐嗜好は自分には自然と沸き上がらないものだから、仕立てあげる側のマゾヒストの視点に、何だか興味がある。 と、どうやら、マゾヒストは、単に虐められ...
ちまちま読んでたら一年かかってた…。被虐趣味者と嗜虐趣味者では、前者がより自分勝手という印象がある。サディストのSは、サーヴィスのS。被虐嗜好は自分には自然と沸き上がらないものだから、仕立てあげる側のマゾヒストの視点に、何だか興味がある。 と、どうやら、マゾヒストは、単に虐められるのが好きなのではなく、好みの人間に虐められることが肝要で、そうでなければ快楽を伴わないらしい。…軽蔑している相手に虐待されても多分一般の人と同じようにとってもムカつくだけなんだろう。 なかなか興味深かった。『少年』が一番好みかな。
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私は体はMで心がSです。 なので、女性を自分好みのS(プレイの上で)に調教することに喜びを感じます。 いままで攻める側だった少年が、マゾヒズム的喜びに目覚める瞬間が好きです。
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読みながら自分は…マゾヒズムかどうか気になりました(笑) 『少年』は昔の自分達と近い部分もあって、誰しも無意識の中にマゾヒズム&サディズムがあると思いました。 2冊目。
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SM的な本だと思って読んでいたのだけど、ふと違和感に気付いて表紙を確認。 マゾヒズム、でした。 M側の素養を持っている人の方がグッとくるのかも。私は何か足らない感じで読み終えた。
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中村佑介のイラストでジャケ買い。 好き。 やはり谷崎は変態。 でもなぜか覗いてみたくなる世界なんだよね。
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文章は流麗で綺麗だけど、内容が好きになれなかった。 でも気持ち悪くなるくらい想像をかきたてるってことは、文章が巧みなんだろうな。 でも、あんま好きくない。
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- ネタバレ
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ほぼ表紙だけで買ってしまったーーー。 正直、買う時ちょっと恥ずかしかったです。 マゾヒズムというけれど、思っていたほどでもなかったです。 (じゃ何を期待していたのか、という突っ込みはナシで。) 「少年」は下品・・と思ってしまって読むのやめようかなと思いつつすべて読んだのですが、それ以外はすらすら読めました。 「少年」は6つの話のなかで、いちばんマゾヒズムという言葉があてはまるとわたしは思いますが、マゾだのサドだの知らない(その"気"はあるかもしれないけど)子どものお遊びがエスカレートするという話で、本人がわたしってマゾと自覚しているわけではないと思います。 これ以外の話もマゾヒストが絡む話なだけであって、虐げられる様子が鮮明に描かれているわけでもないです。 なのでマゾヒズムという言葉を使うのはちょっと違うのでは?という意味で思っていたほどでもなかった、という感想になりました。 まあ正しいマゾヒズムが何かも知りませんけど。 6つの中でいちばん気に入ったのは「魔術師」。ただどの辺がマゾヒズムなのかわたしにはさっぱりわかりません。 「日本に於けるクリップン事件」は推理小説のようで面白かったです。 谷崎純一郎を知らないわたしのような人間が「いかにも」なマゾヒズム小説を期待して買ってしまうのではないだろうか(わたしは期待してませんから)、いやむしろそれを狙ってこんなわかりやすいタイトルと表紙にしたんじゃないのか集英社っ。
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表紙にひかれて購入。私にはちょっと難しかったけど、タイトルのとおり時々痛かったり気持ち悪かったり。でも、不思議で幻想的だった。みうらじゅんの「変態とは愛だ。愛とは変態だ。究極の愛は究極の変態だ。」という解説に納得(笑)人の数だけ愛の形があるのだ。
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谷崎潤一郎の作品をまだ読んだ事がなかったのと、ちょっとどきっとするようなタイトル、表紙に惹かれて購入。 どの作品中でも様々な形でマゾヒズムが描かれる。 面白いと感じたり、考えさせられたりという事はなかったが、 みうらじゅんの解説にある「SはMにサービスをする役で、Mがいないこと...
谷崎潤一郎の作品をまだ読んだ事がなかったのと、ちょっとどきっとするようなタイトル、表紙に惹かれて購入。 どの作品中でも様々な形でマゾヒズムが描かれる。 面白いと感じたり、考えさせられたりという事はなかったが、 みうらじゅんの解説にある「SはMにサービスをする役で、MがいないことにはSは成り立たない」という件も含め、なるほどと思える部分があった。 私はあまり耽美な印象は受けなかったが、全体的に軽めに描かれており、酷い事をされている描写もさらりと読める。
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表紙が素敵だったので買い直してしまいました。 少年は何べん読んでも気味悪い。良い意味で気味悪い。芸術的なまでに気味悪いです。 みうらじゅんのSM談義は「愛にこんがらがって」を読んでいたから別にいらなかった。それに私はSSを語らずにSMを語るのは、手抜きな気がして嫌い。 11....
表紙が素敵だったので買い直してしまいました。 少年は何べん読んでも気味悪い。良い意味で気味悪い。芸術的なまでに気味悪いです。 みうらじゅんのSM談義は「愛にこんがらがって」を読んでいたから別にいらなかった。それに私はSSを語らずにSMを語るのは、手抜きな気がして嫌い。 11.08.31
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