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平成大家族 の商品レビュー

3.7

96件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2022/02/15

家族だけど、一人ひとり物語があるんだよなぁと改めて思いました。 昭和生まれが、平成大家族を令和に読んで感想を書く。 だから、あちこちズレた感じがするのかしら。時々「そんなわけないでしょー」とツッコミをいれながら、楽しく読みました。

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2021/09/24

「小さいおうち」の中島京子さんの作品だが、 これは みんなのおうち だね。 一人一人のお話がそれぞれに興味深く、とても良い作品でした。父親の立場はだいたいこんなものなのでしょうね。かくいう我が家も大家族だった。 ので、楽しませてもらいました。

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2021/07/18

解説でも言っていたけども。 人気の東京バンドワゴンシリーズにとてもよく似ている話ではあるんだけど。実際問題、こっちの方がよくあるんじゃないかな。と思わされる皮肉のような家族ストーリー。笑笑 東京バンドワゴンは、とにかく家族が仲良しで、ずーっとみんなで一緒!みたいな話が永遠と続...

解説でも言っていたけども。 人気の東京バンドワゴンシリーズにとてもよく似ている話ではあるんだけど。実際問題、こっちの方がよくあるんじゃないかな。と思わされる皮肉のような家族ストーリー。笑笑 東京バンドワゴンは、とにかく家族が仲良しで、ずーっとみんなで一緒!みたいな話が永遠と続きそうな内容だけども。実際は平成大家族のように、みんなそれぞれ大小の不満を抱えてしか同居はできず、ある程度動きが取れるようになったら出て行くっていうのが、ホントだよなぁ。 と。 笑笑 そう考えると、東京バンドワゴンは理想でこちらは現実大家族かな。笑笑 それより、これも大概にしてなかなかない状況ではあるし、大家族になれたらまだいい方な気もするそんな令和ではなかろうかと思いました。

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2019/12/02

身につまされた。一行一行がうんうんという思いで読みおえた。それぞれに希望の一筋を与えてくれて、読後感も良かった。

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2019/10/17

ストーリーラインは極めて悲惨、72歳の当主に66歳の妻、30歳の引きこもり長男3人家族に、自己破産した娘婿家族、離婚して未婚の母となる次女、そして姑。よくここまで集めたなといったオールスター軍団がひとつ屋根の下で集う(正確には3つ屋根の下、なんなら一つの敷地でもよい)物語。一つ一...

ストーリーラインは極めて悲惨、72歳の当主に66歳の妻、30歳の引きこもり長男3人家族に、自己破産した娘婿家族、離婚して未婚の母となる次女、そして姑。よくここまで集めたなといったオールスター軍団がひとつ屋根の下で集う(正確には3つ屋根の下、なんなら一つの敷地でもよい)物語。一つ一つの家族の形は取り出してみると、昔ほどは悲惨ではないが、でもやはり厳しい状況である。そしてそれが一つの敷地に集うとなると通常は「親の育て方が悪い」となるが、それはほとんど感じないのである。なるべくしてなった、そんな自然な形で物語は構成されている。 しかし、である。どことなく明るい。おそらく想像だが少しずつ上向き気味に描かれていて、この展開はあとから振り返るとなるべくしてなったと言いようがない。それは例えば引きこもりがいきなり結婚したり、自己破産した娘婿は新しい生きがいを見つけるし、いじめられないように慎重にストーリー建てした孫は、取り返しのつかない態度を悔い改めることで前向きに吹っ切れ等など。どこはかとなく明るかったものが、物語の展開とともにくっきりとした明るさに変化していうのだ。いつまにかシーンが置き換わる、これを映画ではなんというか知らないが、小説としてはかなり良くできた作りだと思う。 『平成大家族』は『小さなお家』で直木賞を受賞した中島京子の作品。『小さな~』には到達できていないが、全体のトーンを垣間見ることはできる。しかも完全にダークグレーという世界ではなくどちらかと言うと青空が広がる爽快感に包まれる物語で読後感が非常によい。だって、どうみて暗い状況が無頓着な家族のおかげで、明るい喜劇的な小説に仕上がっており、そして最終的には世界と自分の平和を祈ることができるかな!(ご長男とご相談)

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2019/09/03

図書館で。 個人的には小さなおうちよりも面白かった。作者が登場人物をある程度客観視して、彼や彼女の正義や主張を俯瞰して書いているので距離を置いて読めるのが良かったです。こういう考え方もあるのね、みたいに読めるので。 ま、人間だれしも自分の事は可愛いから起きた事や言ったことも自分の...

図書館で。 個人的には小さなおうちよりも面白かった。作者が登場人物をある程度客観視して、彼や彼女の正義や主張を俯瞰して書いているので距離を置いて読めるのが良かったです。こういう考え方もあるのね、みたいに読めるので。 ま、人間だれしも自分の事は可愛いから起きた事や言ったことも自分の都合の良いように解釈しがちだからなぁ。それを「絶対正しい」とかキャラクターに主張させるお話だと自分の考えと合わないと読んでいて辛いんですよね。 平成大家族と言うだけあって、出て行ったはずの娘一家だの、出ていかない息子だのが右往左往して大変な感じ。それにしても正規雇用では無さそうな次女の妊娠・出産は大丈夫かいな、と思うけどそれもそれなのか。 そして引きこもりの知り合いが周囲に居ないので(そりゃあ引きこもってたら知り合いにはなれないか)長男の独白はちょっと面白かったかも。何がきっかけというわけではない、でも考えてみれば全部がそう言う要因で、結果として引きこもってしまったという事もあるんだろうなぁ。ただ、引きこもれる場所があって、何のかんの言って生活を保証してくれる家族が居るってのが前提なんだろうけど。引きこもり一人じゃ家の契約も更新も、光熱費などの生活費も払えないだろうしな。ネットがこれだけ発達してもやはり外に出てやらなくてはならない事もあるわけですしねぇ。 そして妊娠した者はフィクションだとちゃんと出産するなぁと考えていて、これは実は少子化社会に向けたアピールなのかと思ったり。こんな大変そうな状況でも出来た子は産むもんだよ、というメッセージなのかなぁ? そして時代はホワイトカラーよりもブルーカラーだよなぁ、という主張が見えたり見えなかったり。昔からの、絵に描いたようなエリート像が合わない人だっているんだよな。第一次産業とかに目が行くようになるのは良い事だと思う。 知らぬは亭主ばかりなり、と言う感じで大体蚊帳の外な父親ってのも…ワカル。事なかれ主義、易きに流れた結果がアレならばまぁいいんじゃない?と言う感じ。 今の世の中、結婚願望はあっても実際に結婚まで至らない人が多いのも頷けるなぁと思ったり思わなかったり。

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2019/08/29

ひきこもりや離婚やシングルマザー。 それぞれが抱えている問題は決して軽い物ではないけれど、 それでも皆が前向きにどこか楽しげに生きていて、 それが軽やかな読後感になりとても気持よく読み終わる事ができました! これから先もいろんな問題あるだろうけど、 この一家ならだいじょう...

ひきこもりや離婚やシングルマザー。 それぞれが抱えている問題は決して軽い物ではないけれど、 それでも皆が前向きにどこか楽しげに生きていて、 それが軽やかな読後感になりとても気持よく読み終わる事ができました! これから先もいろんな問題あるだろうけど、 この一家ならだいじょうぶそうですよね。

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2019/07/09

一気読み。そして初読みの作家さん。とにかく読みやすかったです。本当は平成のうちに読んだほうが良かったのかもf^_^; まぁフィクションとはいえこんなに大団円で終わって良いものかと、ひねくれ者は思いました。 でもちょっと泣いたり笑ったり共感したりできる本です。不妊治療の辛さにわかる...

一気読み。そして初読みの作家さん。とにかく読みやすかったです。本当は平成のうちに読んだほうが良かったのかもf^_^; まぁフィクションとはいえこんなに大団円で終わって良いものかと、ひねくれ者は思いました。 でもちょっと泣いたり笑ったり共感したりできる本です。不妊治療の辛さにわかるわかると共感し、中学生のいじめに怖っ!とおののき、克郎がんばれとちょい泣きし。 ほか作品も読んでみたいです。 いつもの脳内再生は、龍太郎さんは中村雅俊さん、春子さんは風吹じゅんさん、逸子さんは広末涼子さん、友恵さんは深田恭子さん、克郎くんは松山ケンイチさんでした☆

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2019/06/14

「笑顔いっぱいで育ってくれたら」 という言葉を根底に、上にいろいろ乗せてしまう。 すくすく育って 自我が芽生えて 要望を言うようになって 社会に出始めて 解決という頂点への道しるべはきっとなくて、 その都度頭を悩ませるんだろうなぁ。 道のりで歌ったり道草くったり たまに引き返...

「笑顔いっぱいで育ってくれたら」 という言葉を根底に、上にいろいろ乗せてしまう。 すくすく育って 自我が芽生えて 要望を言うようになって 社会に出始めて 解決という頂点への道しるべはきっとなくて、 その都度頭を悩ませるんだろうなぁ。 道のりで歌ったり道草くったり たまに引き返したり立ち止まったり。 深呼吸、も忘れないようにしておこ。

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2019/06/08

軽い感じで読める、ライトなエンタメ小説。 1回目は楽しく読めたけど、もう一回読もうという気分には多分ならない。

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