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平成大家族 の商品レビュー

3.7

96件のお客様レビュー

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    13

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2015/11/12

おもしろく無いわけじゃないし、文章も難しくない。 でも、なんだろ。 まったく心に残る話じゃなくで、なのにラストあたりに盛り込まれた、いやな予感させる描写になんかイヤなもやもや感じて終わってしまった。 というわけで、評価低め。

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2015/09/21

緋田夫妻は引き籠りの息子克郎、認知症の母との4人暮らし。 問題が有りながらも静かな日々を送っていたが、長女の夫が事業に失敗し、孫を連れて身を寄せてきた。次女は夫と離婚し戻ってくるがお腹には子供がいる。 居住人数が4人から倍の8人(お腹に+1人)となり喧々諤々の生活が始まった。 ...

緋田夫妻は引き籠りの息子克郎、認知症の母との4人暮らし。 問題が有りながらも静かな日々を送っていたが、長女の夫が事業に失敗し、孫を連れて身を寄せてきた。次女は夫と離婚し戻ってくるがお腹には子供がいる。 居住人数が4人から倍の8人(お腹に+1人)となり喧々諤々の生活が始まった。 8人それぞれの人間模様を描いた連作集で、ひとりひとりの考えている事は本人しか分からずバラバラに動き回っているように見えるけれども、各々は自分の人生をより良くしようと必死にもがいている様子がとってもプリティー。 誰も彼もちょっと自分勝手で、それでいてなんだかんだ繋がっているのに、お互いの心はちっとも分かっていない。きっとそんなもんなんでしょう家族って。 緋田家の構成 龍太郎 72歳当主 元歯科医で事なかれ主義。 春子  龍太郎の妻 タケの介護と家事全般を受け持つ主婦。龍太郎には気障なセリフで口説かれて結婚した想い出がある。 タケ  春子の母 認知症だが自分の事は自分である程度出来る。現在と過去が入り混じるが概ね健康。 克郎  30歳過ぎ 長男 存在感が希薄ですぐに忘れられてしまう。太っているのは少年時代にイカふりかけと出会いごはんを食べすぎたせい。働いた事が無く絶賛ニート中。 逸子  長女 夫が会社を潰し財政的に立ち行かなくなったため実家に身を寄せる。夫を責めたりしないが、息子が市立高校を辞める事に心を痛めている。 友恵 次女 フリーライタ 結婚していたが妊娠計画のあまりの鬼気迫りっぷりに夫がドン引きし離婚する。離婚前に目を掛けていた若手芸人とイタシテしまい妊娠、シングルマザーへ。 聡介  逸子の夫。会社を潰し途方に暮れるが基本的にやろうと思った事は追及するタイプ。何故かブドウ畑の手伝いのバイトをするが、農業に目覚めその経営手腕に一目置かれる。 さとる  逸子、聡介の息子。名門校い進学していたが経済的理由で公立へ転校。いじめをされないように自分でマニュアルを作成し実行している。いじめを受けない為にいじめを見て見ぬふりをする自分に葛藤する。 僕のお気に入りは克郎君で、ニートながら株で小銭を稼いでいる。一応お風呂なんかも夜中に隠れながら入っているので臭くは無さそう。タケの介護をしている女の子と可愛らしい恋愛をするが、その時に彼女からは森のくまさんという評価を受ける。 森のくまさんのような風貌とうまい棒大好きという所がとってもシンパシー。とても他人とは思えません。

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2015/08/02

出ていった家族が戻ったきて大家族になり、また出ていって大家族が終焉する。その間に家族各々に起こる心の変化を軽妙洒脱に書いた作品。中島京子はおもしろい。

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2015/06/12

バラバラだった家族が、家に戻ってきた。そこで起こるドタバタコメディ?引きこもり長男の結婚は出来過ぎ。

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2015/02/11

初中島京子。THE日本の女流作家=「確かな観察眼に基づく繊細な描写」と女っぽいテーマがどうも鼻につく。もちろん面白いんだけど。気にいった章は「時をかける老婆」90歳を超えたタケの、手を離してしまう少女の話。柿の木の下を通るラストの描写もいい。「葡萄を狩りに」居場所を見つけた元証券...

初中島京子。THE日本の女流作家=「確かな観察眼に基づく繊細な描写」と女っぽいテーマがどうも鼻につく。もちろん面白いんだけど。気にいった章は「時をかける老婆」90歳を超えたタケの、手を離してしまう少女の話。柿の木の下を通るラストの描写もいい。「葡萄を狩りに」居場所を見つけた元証券マンで元ITベンチャー夫の話。意外といいやつだった。

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2014/12/13

夫の事業の失敗で自己破産に追い込まれた長女一家と、 離婚直後に妊娠が発覚した次女が、次々と実家に戻ってきた。 三十路のひきこもり息子と認知症のおばあちゃんを抱える緋田家は 突如大家族となり、てんやわんやの大騒ぎ。 有名私立中学校から地元の公立中学に転校を余儀なくされた 長女の息...

夫の事業の失敗で自己破産に追い込まれた長女一家と、 離婚直後に妊娠が発覚した次女が、次々と実家に戻ってきた。 三十路のひきこもり息子と認知症のおばあちゃんを抱える緋田家は 突如大家族となり、てんやわんやの大騒ぎ。 有名私立中学校から地元の公立中学に転校を余儀なくされた 長女の息子が、いじめに合わないようにサバイバルする様子や、 不妊が原因で離婚した、次女の不可解な妊娠で湧き上がる父親の謎など、 各章語り手が変わり各々の事情が明らかになる。 ほんわかムードの、ありがちな大家族小説ではなく、 各々が直面するシリアスな問題を抱えているところが平成の大家族である。 部屋に引きこもり、まともに顔を合わせない息子を不愉快に思いながらも、直接対峙を避ける父親や、 子供の父親は誰なのかを妹に直接尋ねられない長女など、 プライバシーにずかずか踏み込まないのがいい。 子供達を家に受け入れ、小さな不満がありながらも彼女らの選択を尊重する、 のんびりやさんの母親のスタンスが好き。 あっ、父親は何も考えてません。どこの家でもそうですが(笑)

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2014/11/27

スイスイ読めて面白かったが、ひきこもり男に彼女ができるとか、長女の旦那が天職を見つけるとか、次女の男が東京に来るとか、「ないよねー」という部分がちょっと興ざめだった。

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2014/09/25

面白いです。 特に30過ぎの引きこもり息子と孫の絡みが最高です。 あと、あんな引きこもりでも結婚できるんですね(笑)

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2014/08/30

事なかれ主義の父、家族を心配しながら見守る母、旦那は事業に失敗し息子は難しい年頃の長女わ離婚した矢先に子供ができた次女、引きこもりの長男、認知症の姑…と困難を抱えた家族が集結し葛藤しながらも人生を再スタートさせていくおはなし。離婚、不妊、引きこもり、不登校、介護と現代の家族の問題...

事なかれ主義の父、家族を心配しながら見守る母、旦那は事業に失敗し息子は難しい年頃の長女わ離婚した矢先に子供ができた次女、引きこもりの長男、認知症の姑…と困難を抱えた家族が集結し葛藤しながらも人生を再スタートさせていくおはなし。離婚、不妊、引きこもり、不登校、介護と現代の家族の問題てんこ盛り!でもそれらを乗り越えられのはやっぱり家族の力だな〜と思えた。各人物の心情がどれも共感できて良かった!好きな本☆

Posted byブクログ

2014/05/14

中島京子という人は、いったいどうしてこんなに「普通の人」の心理描写がうまいのだろう。心理描写がうまい、というか、どうしてこうも人の心持ちを覗き込んですくいとることに長けているのか? 読み終えてとても温かい気持ちになった。

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