空想オルガン の商品レビュー

初野晴【著】

2012/08/19

ハルチカシリーズ3作目。B部門コンクール出場。
相変わらず濃いキャラクタ達の軽い掛け合いが秀逸。
オチは読める。

「序奏」
前2作の補足と今作の紹介のようなもの。

「ジャバウォックの鑑札」
ライター渡邉琢哉登場。時期はB部門コンクール地区大会当日。
高級犬、チベタン・マスティフの飼い主を見抜く話。
流石草壁先生。

「ヴァナキュラー・モダニズム」
ハルタの姉、一級建築士・上条南風（みなみ）登場。
ハルタが住んでいたアパートが取り壊しとなり、物件を探すことに。
幽霊の噂があるいわくつき物件の謎を解く話。
因みにヴァナキュラー・モダニズムとは日常に根付いた建築様式のこと。

「十の秘密」
B部門県大会で出会った清新女子高等学校吹奏楽部の抱える秘密について。
部長のナナコ、副部長の遠野京香をはじめとする彼女らのこれまでと今後について。

「空想オルガン」
B部門東海大会での話。
マンボウが上司の詐欺集団の男の話。
オルガンリサイタルの話。
「胸を張れ。顔を上げろ。諦めるんじゃないぞ」

2012/07/13

４作目ジュリエットを先に読んでしまったが、特に問題はなく。
ただ、この3.4作は、番外編的で最後まで読むと色々すっきりまとまるという作りは同じなのですね。

表題作は、伊坂孝太郎風の善人と悪人がわからなくなる裏組織の話。
オルガンリサイタルの意味には、グサっとくる驚きと切なさ。

ギャルの吹奏楽が、とても見てみたい♪

2012/07/06

どの人物も魅力的で、相当に贅沢なシリーズだと思う。
登場人物やエピソードが各話で繋がりを持ってるのも好ましい。
それにしても各話のテーマは重い。
ひとつのテーマで一冊、でもいいんじゃないの？
そのほうがこのシリーズを長く読めるし。
事件が頻繁で、もうちょっとコンクールに専念させてあげたいなあって思っちゃった。

2012/06/23

空想オルガンまさかの真相。
でも、ガンバ、ヨイショ、ガクシャ、シジンが出て来て、これはあれや！と思ったのに、それについては本当にただのコードネームでガッカリ。

2012/10/09

ハルチカ　3
吹奏楽部の話がどんどん進んできた。

気楽な気持ちで安心して読める。
人が人を想う気持ちが暖かい。
どの話も読み終わった後、ほくほくする。

それにしても、「空想オルガン」の最後はびっくりした。
えっ？えっ？？と思わずページ戻って読み直してしまった。
そして、芹澤さん。このコすっごい好き。
もしかして、もしかして次から・・！？
と千年ジュリエットがすごい楽しみー。
・・・だけど、図書館の予約４６番目・・。
いつ読めるかなぁ・・。

2012/06/07

ハルチカシリーズ第三弾。
深いテーマをさらっと謎といて描いちゃうとこがこのシリーズの持ち味やと思っていたので、ちょっと物足りなかったかな。
「オルガンリサイタル」のネタ晴らしはちょっとゾクっときました。

2012/04/14

吹奏楽の地区大会が舞台。
他校の生徒やらフリーライターやら新キャラもチラホラ。
チカちゃんの頑張りもここまで来たかと思うと感慨深いですね…。
でも今回は高校生らしさがいつもより少なかったかな？とは思いました。
ヴァナキュラー・モダニズムが一番好き。

2012/04/30

「序奏」「ジャバウォックの鑑札」「ヴァナキュラー・モダニズム」「十の秘密」「空想オルガン」

新キャラかと思いきや、まさかの展開でした。小説ならではのトリックって大好きです。こういうトリックいつも気づけたためしがないな(笑)

2012/03/19

ユーモアをきかせた展開と、青春ミステリの爽やかさに、テンポよく読み進めていたら、最後に明かされる真相に驚かされました。切なくも、感動的なラストが、素敵な余韻を残します。

2012/02/21

ハルチカシリーズ第3弾。
青春！青春！楽しいなあ・・・

謎な人物が表に出てきたから早く続きが読みたい。

今までよりちょっとネタに詰まってきた感じがするけど、まだいけると思う。
次回作が楽しみだな。