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ローマ人の物語(40) の商品レビュー

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43件のお客様レビュー

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2011/05/07

ユリアヌスの死後、帝国のキリスト教化はさらに進み、ついにテオドシウス帝によりキリスト教が国教となります。 アンブロシウスとシンマクス、途中までの境遇なら似ている二人の「これからの時代」と「去る時代」を象徴しているかのような対照的な生き方には考えさせられるものがあります。 「異端」...

ユリアヌスの死後、帝国のキリスト教化はさらに進み、ついにテオドシウス帝によりキリスト教が国教となります。 アンブロシウスとシンマクス、途中までの境遇なら似ている二人の「これからの時代」と「去る時代」を象徴しているかのような対照的な生き方には考えさせられるものがあります。 「異端」と「異教」の排斥、「宗教」と「権力」の関係が古代の終わりと中世の始まりを告げているようです。

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2011/03/19

司祭アンブロシウスvsシンマクスの書簡対決が、時代を映し出しているようで興味深かった。キリスト教化されていく帝国。皇帝も羊として、羊飼いの司教に操られていく。 2011/03/19読了

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2011/02/21

ユリアヌス後の蛮族対策に触れたのち、テオドシウスのキリスト教国教化とその陰にいたミラノ司教アンブロシウス司教を淡々と描く。決定的な東西分割の395年に簡単に触れて締めくくっている。 なにか非常に物悲しい寂しさを感じる。崩れゆく、転がり落ちる、退廃する、朽ちていくなにかそのような時...

ユリアヌス後の蛮族対策に触れたのち、テオドシウスのキリスト教国教化とその陰にいたミラノ司教アンブロシウス司教を淡々と描く。決定的な東西分割の395年に簡単に触れて締めくくっている。 なにか非常に物悲しい寂しさを感じる。崩れゆく、転がり落ちる、退廃する、朽ちていくなにかそのような時代。歴史は発展ばかりではなく後退もすることを否応なしに認識させられる。

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2011/01/31

キリスト教がヨーロッパに広く伝播されたのは,ローマ帝国による.迫害・弾圧を受けながら,キリスト教が国教化された過程は興味深い.(2010:小林茂之先生推薦)

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2010/11/30

現在まで続くキリスト教中心の世界は、たった一人の司教によって作られた。それまでのローマの神がみがあっさり否定される呆気なさ、なんてはかないんだろう。恐ろしいなぁ。

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2010/11/10

皇帝支配から宗教支配へ。神との共存から神への服従へ。。これにより,旧システムには矛盾が生じ,ローマ帝国が崩壊する。ローマ人にとってのキリストの勝利はローマ帝国の敗北だった。栄枯盛衰もかくあることかと考えさせられた。。

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2010/10/29

ユリアヌスが亡くなり、後継の皇帝たちにその業績を抹殺されるとともに、皇帝テオドシウスがキリスト教を国境と定めたように、キリスト教国へと大きく舵が切られる。 キリスト教内部の対立は、ミラノ司教アンブロシウスにより表面的には収まり、皇帝を上手に操る姿も、もう一つの「ローマ人の物語」か...

ユリアヌスが亡くなり、後継の皇帝たちにその業績を抹殺されるとともに、皇帝テオドシウスがキリスト教を国境と定めたように、キリスト教国へと大きく舵が切られる。 キリスト教内部の対立は、ミラノ司教アンブロシウスにより表面的には収まり、皇帝を上手に操る姿も、もう一つの「ローマ人の物語」かも知れないと思った。

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2010/10/27

ユリアヌスが亡くなった後、ローマ帝国のキリスト教化が大きく進んでいく。皇帝テオドシウスがキリスト教を国教と定め、皇帝もキリスト教徒となる。結果として、キリスト教の司祭が皇帝より権力を持ち始めていく。そのきっかけを作ったのがミラノ司教アンブロシウス。キリスト教の歴史を垣間見る一冊で...

ユリアヌスが亡くなった後、ローマ帝国のキリスト教化が大きく進んでいく。皇帝テオドシウスがキリスト教を国教と定め、皇帝もキリスト教徒となる。結果として、キリスト教の司祭が皇帝より権力を持ち始めていく。そのきっかけを作ったのがミラノ司教アンブロシウス。キリスト教の歴史を垣間見る一冊である。

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2010/10/06

コンスタンティヌス帝らの異教排除政策がなかったら「ギリシア・ローマ宗教は現在まで生きのびていたかもしれない」。絶対王政は成立しなかったかもしれない、イスラム教は興らなかったかもしれない、アメリカは建国されなかったかもしれない。ちょっと想像がつかない。

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2010/10/04

ついに、東ローマ帝国と西ローマ帝国に分割。 遠い昔、世界史の授業で聞いたような・・・。 次でいよいよ滅亡なんだね。

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