僕はいかにして指揮者になったのか の商品レビュー
全体を見て、個々にコミュニケーションを取り、ハーモニーを奏でる…。 組織を導く人は、指揮者の視点や発想に学ぶところが多くあるのではないか。 そんな思いからこの本を手に取りました。読んでいく中で、佐渡さんがいかに音楽を愛しているのか。様々な人と出会い、視点を広げ、自分自身を変容させ...
全体を見て、個々にコミュニケーションを取り、ハーモニーを奏でる…。 組織を導く人は、指揮者の視点や発想に学ぶところが多くあるのではないか。 そんな思いからこの本を手に取りました。読んでいく中で、佐渡さんがいかに音楽を愛しているのか。様々な人と出会い、視点を広げ、自分自身を変容させながら、人間力で人とコミニケーションをとり、今いる場所や人と化学反応を楽しみながら道を切り開いてきたのだということがわかりました。これを自分に応用すると…やはり一人ひとりとの出会いを大切に、積極的に自己変容を受け入れ、楽しんでいくことが大切なのかなと感じました。
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自伝的なものは、好みではありました。 そして、ちょうど最近、ピアノの調律をテーマにした本を読み終えたばかりでしたので、こちらを手に取りました。 基本、僕は一ページも開かずに購入するタイプなので、佐渡裕さんのイメージとしては、何か昔コーヒーのコマーシャルに熱い汗を撒き散らしながら指...
自伝的なものは、好みではありました。 そして、ちょうど最近、ピアノの調律をテーマにした本を読み終えたばかりでしたので、こちらを手に取りました。 基本、僕は一ページも開かずに購入するタイプなので、佐渡裕さんのイメージとしては、何か昔コーヒーのコマーシャルに熱い汗を撒き散らしながら指揮棒をふっていた人かなといった印象でした。 さて、内容はその通り、音楽に対しても、人に対しても、人生に対しても、真摯で熱い熱い方でした。 35歳の時に書いたという説明がありましたが、 まるでもっと30年も先を生きてから書いたかのように とても濃い人生を感じられ、なんだか影響をイヤでも受けてしまいました。
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夢を見て追いかけて、実現すると言うのはこういう行動をするんだと、また、こんな感じなんだと思いました。 シンフォニーを聴く入門書にも良いなあと思います。 おすすめ!
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指揮者・佐渡裕氏の自叙伝。 子ども時代から指揮者修業の時代まで、とっつきやすく、読みやすい。 知らなかったが、もともと指揮者の専門教育を受けたというわけではなかったのだな。 一般的なコースを歩んできたわけではない彼の中に「光る何か」を見つけ出してくれた人たちがいたというのがすご...
指揮者・佐渡裕氏の自叙伝。 子ども時代から指揮者修業の時代まで、とっつきやすく、読みやすい。 知らなかったが、もともと指揮者の専門教育を受けたというわけではなかったのだな。 一般的なコースを歩んできたわけではない彼の中に「光る何か」を見つけ出してくれた人たちがいたというのがすごい。 天職なんだなあ。こういうのが。
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いい指揮者って人間味にあふれていますよね。 それがよく出ている本です。 一度佐渡さんの指揮で弾いてみたいなあ。
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1番上のジャケットを裏返しにした時、初と惹きつけられるものを感じそのレコードを買うことに決めたのだ。そこには、音楽は全てが想像ですと書かれていた マーラーの交響曲第1番巨人だった で私が自分の目標となる手法を決め、その師匠が弟子を越えてこそ本物のしての関係は成り立つのだと思う 何かににこだわったり執着したりすることより、常に昨日までの自分、それまでの自分の枠を取り外すことができるかどうかを考えて行動するのが大切ではないかと思うのだ
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【2017.05.02】 指揮者の佐渡裕さんの自伝である。 私たちは、テレビなどで輝かしい佐渡さんの姿ばかりを目にする。 確かに彼は天才だ。天才だという印象はこの本を読んでも、変わらなかった。だが、曲目を間違えて練習していたことをコンクールの直前に気付いて、CD屋に駆け込んだ話とか、コンクールで敢えてプロの奏者に厳しい注文をつけるという、一か八かの作戦に出た話など。私たちも経験しそうなエピソードも多く有り、随所に佐渡さんの人柄が表れている。 小澤征爾やバーンシュタインなど、有名な「師匠」を持つ佐渡さん、実はもとから人脈があったわけではない。自ら「チャンスをつかみにいく」姿勢を持っておられ、それが彼を成功に導いたのかもしれない。 何よりも本書で印象に残ったのは、佐渡さんの寛容な人柄、そして周囲の人たちの暖かさである。心が温まった。 久しぶりに、良書と出会ったと思っている。
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世界的に活躍するオーケストラ指揮者、佐渡裕氏が90年代に書いた本。タイトルの通り、著者がどういういきさつで指揮者になったのかが書かれている。 京都で生まれ育って、クラシック音楽が大好きだった少年は、声楽を学んだ母親の影響もあり、ピアノを習ったという。その後、クラシックにのめりこみ...
世界的に活躍するオーケストラ指揮者、佐渡裕氏が90年代に書いた本。タイトルの通り、著者がどういういきさつで指揮者になったのかが書かれている。 京都で生まれ育って、クラシック音楽が大好きだった少年は、声楽を学んだ母親の影響もあり、ピアノを習ったという。その後、クラシックにのめりこみ、地元に来たクラシックコンサートに足しげく通った。指揮者になる教育を受けたわけではないが、あこがれの小澤征爾に会えるということでボストンの指揮者コンテストに参加、見事に優勝した。その後、フランスのコンテストでも優勝し、言葉も不慣れなヨーロッパで指揮をするようになる。本の最後に、佐渡流クラシックコンサートの楽しみ方が書いてある。 運も味方してくれたとは思うが、本書を読むと、彼をここまでの成功に導いたものは、とにかく音楽が好きだいう情熱だということが分かる。小澤征爾氏の「ボクの音楽武者修行」の方が、若さゆえの無鉄砲さにハラハラさせられて面白いが、本書もまた違う味わいがある。巨匠バーンスタインの下で修業を積んだ佐渡氏の、芸術家としての生き方や考え方を垣間見ることができる。面白いのは、バーンスタインなど外国人が話した言葉も、著者によって関西弁に翻訳されているところ。 この本を読むと、クラシックコンサートに行きたくなる。佐渡氏の振るコンサートにはまだ行ったことがないので、機会があったら是非聞いてみたいと思った。 <追記> 住んでいる街にコンサートが来たので、行ってみた。いい席は売り切れていて、ちょうど指揮者を斜め前から見る形になったが、佐渡氏はとても楽しそうに指揮をしていた。本には楽屋を訪ねてほしいと書いてあるが、何を話していいかわからないし、行く勇気がなかった。でも、演奏をしていない奏者の観察など、彼の言うオーケストラの楽しみ方を少し試してみた。久しぶりのクラシックコンサート、楽しめた。
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著者の豪放磊落ぶりが小気味よい。音楽の楽しさや音楽への情熱が、ユーモアたっぷりに語られている。尊敬する師匠であるバーンスタイン、小澤征爾とのやりとりや、指揮者コンクール、コンサートでの裏話も興味深い。 いいなあ、コンサート。通いたくなる。
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ときどき、「この人は特別な人なんだな」とか、「神様から選ばれた人だな」、「使命があってこの世に生まれてきた人なんだな」と思う人に出会うことがある。 佐渡さんもその一人。 もちろん、ご本人も持って生まれた才能だけでなく、並々ならぬ情熱と努力でもって音楽に向かっているのだけど、それだ...
ときどき、「この人は特別な人なんだな」とか、「神様から選ばれた人だな」、「使命があってこの世に生まれてきた人なんだな」と思う人に出会うことがある。 佐渡さんもその一人。 もちろん、ご本人も持って生まれた才能だけでなく、並々ならぬ情熱と努力でもって音楽に向かっているのだけど、それだけではない特別なものを感じる。 若々しく勢いのある気さくな文章ですが、とにかく圧倒されます。
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