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僕はいかにして指揮者になったのか の商品レビュー

4.2

75件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    20

  3. 3つ

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2015/02/13

佐渡さんの指揮は、すごーく前にどこかのテレビ番組で、バーンスタインを偲ぶみたいな企画の中で振った「マーラー一番」に感激して以来、好きです。我ながらミーハーな理由でしょんぼりしますが。 いろいろなところで見聞きした限り、かなり型紙破りな感じで指揮者になったとは知っていたのですが、こ...

佐渡さんの指揮は、すごーく前にどこかのテレビ番組で、バーンスタインを偲ぶみたいな企画の中で振った「マーラー一番」に感激して以来、好きです。我ながらミーハーな理由でしょんぼりしますが。 いろいろなところで見聞きした限り、かなり型紙破りな感じで指揮者になったとは知っていたのですが、この一冊目の本を読むと「え、こんなんでいいの???」「いや、それが天才というものかも」「それにしても…」と驚くこと請け合いです。 一番ショックだったのは、佐渡さん目線のバーンスタインが関西弁で喋ることでしょうか……。違和感がすごいんですが、でもよく考えたら母語が日本語でない人の言葉が標準語である必要はどこにもないわけで、そんな当たり前なことだというのに、けっこうな自分の先入観に気付かされたりしました。 佐渡さんはこの本を三十代で書き、その後、四十代、五十代でそれぞれ本を出しているので、続けて読みたいと思います。 あとは…辻井伸行くんとのチャイコン、ハイレゾで聴きたいなーと思います。

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2014/09/28

これはのだめがベースにした本なのか?と思うくらい。相当にきついのだろうが、楽しくて堪らんという当人の高揚感が全て消し去っている。 クラシックには相変わらず縁遠い当方ですが、なかなか楽しめます。 ただやっぱり独学というのは、登る山が高ければ高いほど良くないのかな?という気がした。素...

これはのだめがベースにした本なのか?と思うくらい。相当にきついのだろうが、楽しくて堪らんという当人の高揚感が全て消し去っている。 クラシックには相変わらず縁遠い当方ですが、なかなか楽しめます。 ただやっぱり独学というのは、登る山が高ければ高いほど良くないのかな?という気がした。素人が何をほざくかとお叱りを受けること必至だが、著者が何だか辿りつけそうで届かないような、、、杞憂であるとは思いますが、何となくそう思った次第。

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2014/08/23

佐渡裕さんは「題名のない音楽会」で拝見し、指揮者とは思えない(よい意味で!)人間味あふれる熱いキャラで、何かいいな〜と感じていた。 でこの本を読んでみると、やっぱり面白い。 すぐれた音楽家は文章もうまいって本当だな。テンポがいい。言葉をムダに飾らないし(脱線は多いが^ ^;)、本...

佐渡裕さんは「題名のない音楽会」で拝見し、指揮者とは思えない(よい意味で!)人間味あふれる熱いキャラで、何かいいな〜と感じていた。 でこの本を読んでみると、やっぱり面白い。 すぐれた音楽家は文章もうまいって本当だな。テンポがいい。言葉をムダに飾らないし(脱線は多いが^ ^;)、本質をつかむのがすごくうまいのだ。 佐渡さんの音楽への愛、生きることをとことん楽しむ姿勢が、どのページにもあふれていて清々しい。 欲をいえば、師匠のバーンスタインや小沢征爾さんから得たこと、教わったことをもっと知りたかったなあ。 ちなみに、バーンスタインの言葉が関西弁になっているが、まったく違和感おぼえず。ってすごい(笑) 音楽のようにもっと美しく、心を舞い上がらせてくれるような本をいっぱい読まなくては、と思わせてくれた一冊。 読後感がとても良くて、力をもらえた。 佐渡さんのコンサート、絶対に行かなくては!同時代に生きているからこそ!

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2014/05/12

飄々とした語り口が、師匠の小澤征爾の本とそっくり。音楽に対する情熱、万人に愛される屈託のない人柄、そして行動力。クラシックを聴くとすぐに眠ってしまって、コンサートなどは絶対に行けない私だけれど、行ってみたいと思わせる一冊でした。

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2014/04/05

知人からオススメされた。最近はどうもこういう"自慢本"がちょっと鬱陶しく感じて好きではない。高校生のときとかはすごい好きでよく読んだんだけども。バーンスタインが関西弁なのはアホかとか思ったけど、じゃぁ東京弁ならいいのかと言われると何も言えない。この本読んだだけ...

知人からオススメされた。最近はどうもこういう"自慢本"がちょっと鬱陶しく感じて好きではない。高校生のときとかはすごい好きでよく読んだんだけども。バーンスタインが関西弁なのはアホかとか思ったけど、じゃぁ東京弁ならいいのかと言われると何も言えない。この本読んだだけだとすごく嫌な感想しか残らないので、コンサート行きます。

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2014/03/29

「ホールでは、音が物理的に耳に入ってくるのではなく、ステージにいる人が心で震わせた空気が、客席にいる聴衆の心を震わせる」。内容はタイトルそのまま。レニーのコトバが関西弁だったり、小澤征爾は日本語ですら理解できないときがあったりする、とのくだりは面白い。一度くらい、SFF松本にも来...

「ホールでは、音が物理的に耳に入ってくるのではなく、ステージにいる人が心で震わせた空気が、客席にいる聴衆の心を震わせる」。内容はタイトルそのまま。レニーのコトバが関西弁だったり、小澤征爾は日本語ですら理解できないときがあったりする、とのくだりは面白い。一度くらい、SFF松本にも来てほしいなぁ。

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2014/02/15

佐渡裕さん、知りませんでした。そもそもクラシックに全く縁がないので、いっさい情報なし。人が音を楽しむ感覚というのは、幼少期の環境が非常に大きいこともよくわかる。 やってみないと何が起きるか分からない。型、作法よりも音楽を楽しむ気持が大事という、当たり前だけど日本人だとなかなか主...

佐渡裕さん、知りませんでした。そもそもクラシックに全く縁がないので、いっさい情報なし。人が音を楽しむ感覚というのは、幼少期の環境が非常に大きいこともよくわかる。 やってみないと何が起きるか分からない。型、作法よりも音楽を楽しむ気持が大事という、当たり前だけど日本人だとなかなか主張しにくいところをまっすぐに突き進んでいく様子は、読んでいて清々しい。 まず、題名のない音楽会から見てみることにしよう。

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2014/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正式に指揮の勉強をしていない「雑草」というけれど、 幼いころから家庭でしっかり音感教育を受け、 親公認で演奏会に足繁く通っていた音楽少年だったらしく、 一般の人が急には真似できない生き方だと思う。 でも、どんな大人物にも、大きな挑戦にも臆せず おもいきって飛び込んでいき、 まわりをみな味方に巻き込める生き方はすごい。 佐渡さんの修業時代ももちろん興味深いけれど、 レナード・バーンスタインの晩年の仕事ぶりや 指揮や芸術にまつわるさまざまな思考・意見が たっぷりと記録されているのがうれしい。 佐渡さんのフィルターを通してみんな関西弁になっているのは ご愛嬌だが、佐渡さんがどのことばも大切にうけとり消化して、 日々反芻している証なのだろうと思う。

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2013/10/21

音楽のことがわからなくても、エネルギーをもらえる本。仕事でのたうちまわっている今、自分の誕生日に読了出来たのも、頑張れと声援をもらったような気がする。

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2013/10/04

小澤征爾の「ボクの音楽武者修行」を読んだので、小澤征爾の直接の弟子とは言わないが、同じく世界で活躍する指揮者、佐渡裕氏のエッセイを購入。こちらも劣らず面白かった。小澤征爾はどちらかというと静かながらも内なる火を灯しているというイメージがある一方で、佐渡氏の方はとにかくアグレッシブ...

小澤征爾の「ボクの音楽武者修行」を読んだので、小澤征爾の直接の弟子とは言わないが、同じく世界で活躍する指揮者、佐渡裕氏のエッセイを購入。こちらも劣らず面白かった。小澤征爾はどちらかというと静かながらも内なる火を灯しているというイメージがある一方で、佐渡氏の方はとにかくアグレッシブ。京都人という性格も由来しているのかもしれないが。恥ずかしながら、この本を読むまで佐渡氏が指揮した曲は聞いたことがなかった。バーンスタインが決めたデビュー曲のベートーヴェン交響曲第7番とベルリン・フィルで指揮したショスタコーヴィチの交響曲第5番を聴いたが、非常に良かった。交響曲第7番の第4楽章のラストの盛り上がりは個人的には、カラヤン、バーンスタイン(orクライバー)の次に好きかもしれない。本の内容から脱線しましたが、良い本には間違いないです。指揮者がどんな役割をなしているのかもわかりやすく書かれていました。

Posted byブクログ