「怖い絵」で人間を読む の商品レビュー
中野京子さんの著書は、以前に二冊読んでいたので、同じ作品についての解説も多かったのですが、こちらではより詳しいポイントを示してくれていたので、初心者向けのわかりやすい本となっていたと思います。
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「怖い絵」そのものよりも、その時代背景や人物相関が面白い。知っている話、知らなかった話を含め、絵画の楽しみ方の一つとして参考になる。それぞれの逸話についても、調べればもっとさまざまな逸話や人間関係がありそうで、知的好奇心が湧く。西洋画だと範囲が広くなってしまうが、その背景を知る入...
「怖い絵」そのものよりも、その時代背景や人物相関が面白い。知っている話、知らなかった話を含め、絵画の楽しみ方の一つとして参考になる。それぞれの逸話についても、調べればもっとさまざまな逸話や人間関係がありそうで、知的好奇心が湧く。西洋画だと範囲が広くなってしまうが、その背景を知る入門書の一つとして有効。世界史年表を横に置きながら読めば良かったと思った。
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絵が怖いというか、中世の貴族のなんと恐ろしいことか。絵が現しているその時代の背景が正直怖かった。 そして15世紀から支配してきた様々な王家の抱えていた問題。 それらを絵が的確にもの語っている。 特にハプスブルグ家の話はなんとも言えず。。。 単なる絵画を学ぶだけでは足りず、やはり歴...
絵が怖いというか、中世の貴族のなんと恐ろしいことか。絵が現しているその時代の背景が正直怖かった。 そして15世紀から支配してきた様々な王家の抱えていた問題。 それらを絵が的確にもの語っている。 特にハプスブルグ家の話はなんとも言えず。。。 単なる絵画を学ぶだけでは足りず、やはり歴史そのものであると再認識した次第。
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「怖い絵」シリーズは読んでいたけど、こちらはNHK教育(Eテレ?)で放送したものをまとめたものとのこと。 いままで取り上げられてきた絵画を、テーマ(運命・呪縛・憎悪・狂気・喪失・憤怒・凌辱・救済)でまとめてより細かく解説されていて、大変おもしろかった。 あとがきに、ロケ地である「...
「怖い絵」シリーズは読んでいたけど、こちらはNHK教育(Eテレ?)で放送したものをまとめたものとのこと。 いままで取り上げられてきた絵画を、テーマ(運命・呪縛・憎悪・狂気・喪失・憤怒・凌辱・救済)でまとめてより細かく解説されていて、大変おもしろかった。 あとがきに、ロケ地である「大塚国際美術館」の紹介がされていた。 知らなかった!是非行ってみたいと思うけど、鳴門か・・・ ちょっとやそっとでは、行けない場所だ~ でもでも、いつか行ってみたい♪
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「怖い絵」シリーズの一環ですが,カラー図版が豊富で,絵の中から「人の心の動き」を鑑賞することができるようになっていて面白いです。
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著者の本は他のシリーズもとても面白い。2匹目の泥鰌を狙った似たようなタイトルの本が沢山出ているが、余り面白くないのは、文章力の差か?
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絵画を通して人間の「怖い」本性を暴くという趣旨の本書。どちらかといえば絵画はただの方便で,ただの歴史列伝に近い本だが,扱っている人物自体のエピソードの豊富さもあって,それなりに読み応えがある.
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同じ著者の「怖い絵」三部作を読んだ後、まだちょっと物足りない気がしたのでこちらを読んでみました。三部作と重複する部分もありますが、図版はこちらの方がわかりやすいです。矢印つきで様々な要素の説明が記載されているので。また、ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた点も良かったと...
同じ著者の「怖い絵」三部作を読んだ後、まだちょっと物足りない気がしたのでこちらを読んでみました。三部作と重複する部分もありますが、図版はこちらの方がわかりやすいです。矢印つきで様々な要素の説明が記載されているので。また、ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた点も良かったと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
見た目では決して怖い絵には見えないような王侯貴族の肖像画や神話に取材した絵から、その裏にあるとんでもなく怖い物語を紡ぎだす美術評論。 一番怖いのはやはり人間だな。
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名画の裏に隠された貴族の家系図や時代背景を読み解いた一冊。宗教画の意味や解釈にあまり詳しくなかったので、とても興味深かったです。
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