チョコレートの町 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイニー・タイニー・ハッピーだったかな、確か。飛鳥井千砂さんの別の作品の後書きに、タイニー・タイニー・ハッピー、アシンメトリー、はるがいったら、は面白いけどそれ以外は少し停滞している。というようなことが書かれていたけど。 サムシングブルーも、学校のセンセイも、この作品も私はとても良い作品だと思う。そもそも後書きに、そんなネガティブ要素書いていいのか!ああ、なんか悔しい。 で、この作品。主人公、遼は勤めている不動産のひょんなトラブルから、しばらく地元で働くことに。 地方から東京へ行った自分。行かなかった元恋人。帰ってきた人。 地元勤務で共に働く田村くんや若槻さん。かつての級友、正志や清水くん。家族。兄の恋人。チョコレート工場勤務の高橋くん。人事部の吉村さん。 と、わらわら登場人物が出てくるのに、一人一人の個性がくっきりあるから混乱しない。それぞれのあたたかみがあちこちに見える。 カレーの染みを落としてくれるお母さん。ワンピースを羨ましがる兄の恋人。気まずい場面で渦中の人をお茶に誘う田村くん。 人柄の良さや、嫌な人かと思っていたら実はいい人だった、というようなことを描写するときのさりげない表現がとにかくうまい。 おすすめの一冊。
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途中あきた(;´д`) どんなどんでん返しがくるかなーと思って読んだら。あ、そこかーみたいな感じで。 全体を通すとアラサーの今、わかる話ばかりで胃がキリキリした。旦那の実家に入らなきゃとか考えてるあたりあたしが古い考えにとらわれてるのかなー…自分は地元に帰ろうともしてないくせに。
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やっぱりいいなぁ。 ほっこりする。 チョコレートの町、行ってみたい。 20190621-24再読。 昔ヤンチャだった人ほど、変わろうと思えば凄く深みのある人になれる。 思わなければ、見た目のとおり薄っぺらいまま。 色んな価値観と色んな人生があるけど、それぞれが幸せを感じているの...
やっぱりいいなぁ。 ほっこりする。 チョコレートの町、行ってみたい。 20190621-24再読。 昔ヤンチャだった人ほど、変わろうと思えば凄く深みのある人になれる。 思わなければ、見た目のとおり薄っぺらいまま。 色んな価値観と色んな人生があるけど、それぞれが幸せを感じているのならそれでいいのだと思える。
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田舎と呼べる場所のない私にはうらやましい話だった、と同時にあまり理解はできなかった。チョコレートの匂いの中で夕食をとるなど絶対に嫌だな。ラストは予想とは違ったが、田舎というのはたまに帰るぐらいがちょうどいいのか、と思った。
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地方都市の話、最近こういう設定の物語が少なくないような気がする。長期出張という形で実家に一時帰宅する若い店長さん。 地方都市ということで、画一的になりがちな人々の有り様も、家族、友人、町の人達、その中に様々なバリエーションがあって飽きなかった。 迷いながらも自分で決めていく道がい...
地方都市の話、最近こういう設定の物語が少なくないような気がする。長期出張という形で実家に一時帰宅する若い店長さん。 地方都市ということで、画一的になりがちな人々の有り様も、家族、友人、町の人達、その中に様々なバリエーションがあって飽きなかった。 迷いながらも自分で決めていく道がいいんだよ、という当たり前のことの大切さがわかる本。
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著者の本は、本当に若者のグループの中にいるかのよう…。自然にすっと仲間に入れる気がする。 12/02/20-21
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チョコレートのにおいがする町が故郷の主人公。 仕事のトラブルで地元の支店で働くことになり・・ なんかね、チョコレートのにおいのする町って 名糖産業の工場があるところ~!って 愛知県に住む私は思ってしまうのだけど 愛知県出身の飛鳥井さんもそこをイメージして書いたのかな...
チョコレートのにおいがする町が故郷の主人公。 仕事のトラブルで地元の支店で働くことになり・・ なんかね、チョコレートのにおいのする町って 名糖産業の工場があるところ~!って 愛知県に住む私は思ってしまうのだけど 愛知県出身の飛鳥井さんもそこをイメージして書いたのかな。 実家から出たことない私は 故郷に対する気持ちっていうのを実感する機会がないです。
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田舎から上京した私にはまさにあるある・・!な気持ちがたくさんだった。 そうなの帰った時はあの空気に安心するし大好きな街なのだけど ちょっと長くいるとあれ?って思う。 どちらが正しいとかじゃないんだけど、 どっちかしかないのだ
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「あ、なんか嫌だなぁ」「なんかいいんじゃない?」みたいな ふわふわした気持ちを上手く書かれてると思う。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-798.html
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タイトルに惹かれて借りた本。 私は地元が大好き! でも主人公の気持ちもよくわかるなぁ。 高校生のときに家を出たいっていう気持ちは私も強くあったし。 とても読みやすくて文章そのものに好感が持てました。 久しぶりに他の本も読んでみようかな~って思える作家さんでした。
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