群れのルール の商品レビュー
序 章 困ったときはプロに聞け 第1章 アリ:ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く 第2章 ミツバチ:「みんなの意見」で賢い判断を下す 第3章 シロアリ:「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す 第4章 鳥:「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる 第5章 バッタ:暴走した群れの...
序 章 困ったときはプロに聞け 第1章 アリ:ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く 第2章 ミツバチ:「みんなの意見」で賢い判断を下す 第3章 シロアリ:「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す 第4章 鳥:「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる 第5章 バッタ:暴走した群れの悲劇 終 章 賢い群れから何を学ぶか
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蟻、ミツバチ、シロアリ、ムクドリの群れから、その組織がどのように成り立っているかを調べた本。 単純なルールによって、何万引きもの群れがひとつの生き物のように動くメカニズムを知ることができます。 その仕組みは4種類のルールからあり、それを人間の組織と比較しています。 人も動物もそれぞれ個体が環境に応じて意思決定をし、行動を起こすことで群れとして動くのですが、それが最高の結果を生むこともあれば最悪の結果を生むこともある。 この群れのルールを最大限生かすためには、多数の個体が選ぶ選択肢に影響されつつも、群れが悪い方向に行ったときに正しい方向へいける情報を手に入れ、判断する能力が必要ということでしょう。 大きな流れに逆らわず、流されず、仲間との交流をしっかりとりながら、目的地をしっかり目指して動いていくことが大事なんですね。
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アリ、ミツバチ、シロアリ、魚、鳥、バッタの群れを科学的に分析した本。小さな昆虫や虫や動物たちは意識して群れを構築しているわけではなく、何千年もの時間の中で生き残るために身に付けたスキルである。そのため、私たちが考えて構築しているシステムよりも根本的に賢くてそして堅牢なのである。 ...
アリ、ミツバチ、シロアリ、魚、鳥、バッタの群れを科学的に分析した本。小さな昆虫や虫や動物たちは意識して群れを構築しているわけではなく、何千年もの時間の中で生き残るために身に付けたスキルである。そのため、私たちが考えて構築しているシステムよりも根本的に賢くてそして堅牢なのである。 彼らの群れには、「自己組織化」、「情報の多様性」、「間接的協業」、「適応的模倣」といった基本ルールがある。 例えば、アリのコロニーでは、大勢の個体が集まった集団が、仲間と出会った時にどう相互作用するかを定めた単純なルールに従うことによって、監督者がいなくても困難な作業をとやり遂げられるということを学ぶことができる。アリのコロニーは、問題解決を大勢の個体に分散することによって、群れのリソースを効率的に配置するだけでなく環境変化に迅速に対応することができた。 結局のところ、アリのコロニーが本能的に自己組織化する仕組みがあまりに優れていたからこそ、コンピュータ科学者たちはその行動をアルゴリズムに落とし込み、民間企業が複雑な業務運営を最適化させるのに役立てていたりする。 ミツバチやシロアリやバッタなどからも我々の人間のシステムは多くのことを学ぶことができるのである。科学や組織などの経営に興味ある方にはオススメの本である。
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集団心理考える時にメタファーとしてとても役に立ってる。思考の補助線になるので、あとあと読んでよかったと思ってる。ソーシャルに感心ある人は読んでおいて損ないです。
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「アリは賢くないが、アリのコロニーは賢い」 このフレーズにぐっときたらぜひ一読を。ぐっと来なくても、そんな捉え方があるという参考にはなります。
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虫や鳥などの群れのルールやしくみを学習し、それを実社会での問題解決に応用するという内容。事例が具体的で、楽しく読めた。
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女子中高生の皆さんは、周りを気にしすぎて人間関係に疲れたりしやすいので、この本をお勧めします。これを読むと「なぜ周りを気にするのか」ということが科学的に理解できるそうで、人間だって群れで生きているかな~と納得できます。
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完全に興味直球。最近のベスト。虫や鳥の生態系の研究と、実際的なビジネス等の集合知や組織論の話のリンク。 http://amzn.to/exU5B0 終章と訳者あとがきが本の要約。そこを読んで面白ければ、ぜひお読みください。 著者がナショナルジオグラフィックっていうのが、たまらな...
完全に興味直球。最近のベスト。虫や鳥の生態系の研究と、実際的なビジネス等の集合知や組織論の話のリンク。 http://amzn.to/exU5B0 終章と訳者あとがきが本の要約。そこを読んで面白ければ、ぜひお読みください。 著者がナショナルジオグラフィックっていうのが、たまらなく面白いです。
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テーマは賢い群れの原理を理解し、その力をビジネス等の実社会で生かすということだが、生物の不思議な能力を知ると言う意味でも非常に興味深い。知能と言える程の物を持っていない蟻とかミツバチとかが、人間以上に統率された行動をとり、様々な変化に対応する様を見ていると、人類が持つ能力なんて本...
テーマは賢い群れの原理を理解し、その力をビジネス等の実社会で生かすということだが、生物の不思議な能力を知ると言う意味でも非常に興味深い。知能と言える程の物を持っていない蟻とかミツバチとかが、人間以上に統率された行動をとり、様々な変化に対応する様を見ていると、人類が持つ能力なんて本当にちっぽけなもんだなと思う。
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「群れのルール」 本書はナショナル・ジオグラフィックの記者、ピーター・ミラー氏の書だ。 著者からもわかるように、ビジネス書というベクトルではない。 だが、近年のソーシャルメディア等の「つながり」を理解するために、昆虫達の群れのルール・メカニズムを知るということは、大変興味深いことだ。 以下が本書の目次である。 目次 序 章 困ったときはプロに聞け 第1章 アリ:ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く 第2章 ミツバチ:「みんなの意見」で賢い判断を下す 第3章 シロアリ:「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す 第4章 鳥:「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる 第5章 バッタ:暴走した群れの悲劇 終 章 賢い群れから何を学ぶか 1章から4章までは、群れのメカニズムによる利点がメインだ。 5章のバッタだけが、群集による負のメカニズムのイメージ。 これらは大変興味深い、生命のアルゴリズムだと感じた。 アリのボトムアップアプローチやハチの群集アルゴリズム、シロアリの間接的協業、鳥の適応的模倣。これらは個々の優れた集まりではなく、そういったルールであるために集団知であるということだ。 組織論にも通ずる本書は、大変おススメだ。 ☆5つ。
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