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小袖日記 の商品レビュー

3.6

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

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  3. 3つ

    33

  4. 2つ

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2015/11/06

オンノベなどではよく見かける異世界トリップもの、柴田版といったところでしょうか。トリップ先が平安時代みたいな世界で転生したのは紫式部の片腕となり源氏物語のネタを集めている小袖。最後の紫の上の章以外での小袖は傍観者的な立場のせいか全体的に盛り上がりに欠けた印象でした。設定は面白そう...

オンノベなどではよく見かける異世界トリップもの、柴田版といったところでしょうか。トリップ先が平安時代みたいな世界で転生したのは紫式部の片腕となり源氏物語のネタを集めている小袖。最後の紫の上の章以外での小袖は傍観者的な立場のせいか全体的に盛り上がりに欠けた印象でした。設定は面白そうだったんだけどなあ……。

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2015/10/09

上司との不倫の恋に破れ、自暴自棄になっていた「あたし」は夜の公園で雷に打たれる。目がさめるとそこは平安時代!どうやら「あたし」は平安時代の女房・小袖と、心と身体が入れ替わってしまったらしい。しかも小袖は源氏物語の成立に関わっていて・・・。「あたし」は小袖として、夕顔、末摘花、葵、...

上司との不倫の恋に破れ、自暴自棄になっていた「あたし」は夜の公園で雷に打たれる。目がさめるとそこは平安時代!どうやら「あたし」は平安時代の女房・小袖と、心と身体が入れ替わってしまったらしい。しかも小袖は源氏物語の成立に関わっていて・・・。「あたし」は小袖として、夕顔、末摘花、葵、明石のモデルとなった女性たちと交流を持ちながら平安時代を生きていく。 事前に源氏物語を予習しておいたほうが楽しく読める。

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2015/06/30

昔も今もやっぱりなんにも変わらないんだなぁ。平安時代の生活様式が与える女性の生活について考えたことなかったからそこが新鮮だった。

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2015/06/26

現代から平安時代の宮中へタイムスリップし、紫式部の片腕としてネタ集めに奔走する女性が主人公。 ちょうど少し前に、同じ様な設定の『十二単を着た悪魔』を読んでしまったので、それほど新鮮味がなく、且つ文体があまりにも軽いので、好みではないかな〜と思いながら読み進めていたものの。 源...

現代から平安時代の宮中へタイムスリップし、紫式部の片腕としてネタ集めに奔走する女性が主人公。 ちょうど少し前に、同じ様な設定の『十二単を着た悪魔』を読んでしまったので、それほど新鮮味がなく、且つ文体があまりにも軽いので、好みではないかな〜と思いながら読み進めていたものの。 源氏物語の中の幾つかの有名なお話が、実際は全然違っていた、というファンタジーのような、ミステリーのような広がりを感じた。 そして、著者のフェミニズム的視点は、鋭く、女性として共感し、そして少し悲しくなった。

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2015/06/10

「強い女を愛せる男が本当に強い男であって、か弱い女を守ろうとする男は、自分より弱い存在が欲しいだけのこと。」 とにかく香子さまと若菜姫がかっこ良かった〜。源氏物語読みたい!

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2015/05/03

30前の現代女性が平安時代にタイムスリップして、源氏物語の執筆に一役買うという驚きの設定のお話。 終始語り口が軽妙で面白く、どんどん読めてしまう。最初に平安人と出会うシーンなどは声を出して笑ってしまったほど。 三浦しをんさんのお勧めの本だったので手に取りましたが、さすがお勧めする...

30前の現代女性が平安時代にタイムスリップして、源氏物語の執筆に一役買うという驚きの設定のお話。 終始語り口が軽妙で面白く、どんどん読めてしまう。最初に平安人と出会うシーンなどは声を出して笑ってしまったほど。 三浦しをんさんのお勧めの本だったので手に取りましたが、さすがお勧めするだけのことはあるなと思いました。 2015.5.3

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2015/02/23

軽妙な関西弁、優雅な平安絵巻。こんなタイムトラベル物もあるのかと終始面白く読みました。源氏物語には書き手と語り手がいた。ネタ仕入れ班担当は小袖。小袖という女房は実在したのか、私まで読後、源氏物語研究会に入りたくなりました。平安時代の女の不遇な事。その中にあって尚、やっぱり女は強く...

軽妙な関西弁、優雅な平安絵巻。こんなタイムトラベル物もあるのかと終始面白く読みました。源氏物語には書き手と語り手がいた。ネタ仕入れ班担当は小袖。小袖という女房は実在したのか、私まで読後、源氏物語研究会に入りたくなりました。平安時代の女の不遇な事。その中にあって尚、やっぱり女は強く優しくそして妖艶でした。事実(!?)を参考に香子が書く源氏物語はそりゃ人気も出るでしょう♪小袖が拾ってくるネタに潜む謎を解く香子もまたお見事。優しく聡明で美しい香子は実際の紫式部とは一致するのかしら?楽しくテンポの良い作品でした。

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2014/07/10

上司との浮気関係が解消し死のうとしたが雷にあたってなんと平安時代で小袖という女房の意識と入れかわってしまう…というお話。 源氏物語の作者である様のもとでネタを集めていくと妙な事件が起きていく。現代人ならではの感覚で当時の女性との恋愛・結婚観の違い、葛藤についてを考えると一概に誰が...

上司との浮気関係が解消し死のうとしたが雷にあたってなんと平安時代で小袖という女房の意識と入れかわってしまう…というお話。 源氏物語の作者である様のもとでネタを集めていくと妙な事件が起きていく。現代人ならではの感覚で当時の女性との恋愛・結婚観の違い、葛藤についてを考えると一概に誰が悪いという風に言えないところがあって違う意味で後味が悪い。勝手な男たちにさりげなく釘を刺すところで少し救われるかと思う。

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2014/04/27

源氏物語と言えば多くの人は学校で眠くなりながらも、読みにくい文を解読しながら読んだという記憶があるのではないだろうか。 勉強・難しい・堅苦しいというワードと結びついている古典の源氏物語のイメージは、この本においてはすっぱりと忘れ去って欲しい! さらっと読める文体と何より現代から...

源氏物語と言えば多くの人は学校で眠くなりながらも、読みにくい文を解読しながら読んだという記憶があるのではないだろうか。 勉強・難しい・堅苦しいというワードと結びついている古典の源氏物語のイメージは、この本においてはすっぱりと忘れ去って欲しい! さらっと読める文体と何より現代からタイムスリップした主人公の小袖の感情や行動に、つい分かるわ〜!と感情移入してのめり込んでしまう。 読み終わった後には源氏物語に対する構えはすっかり抜け切り、まるで答え合わせをするかのようにワクワクしながら本家の源氏物語に手を伸ばしてしまった。源氏物語に苦手意識を持っている人にこそ、ぜひ読んで欲しい!

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2014/04/01

「あたし」は公園で雷に打たれ、平安時代に香子さま(紫式部)に仕えていた女房・小袖と意識だけが入れ替わってしまう。「あたし」は香子さまのために『源氏物語』のネタ集めに奔走し、物語の裏にある真実を目の当たりにする。 これは珍しい、源氏物語を元にしたミステリー。源氏物語で生霊の祟りだ...

「あたし」は公園で雷に打たれ、平安時代に香子さま(紫式部)に仕えていた女房・小袖と意識だけが入れ替わってしまう。「あたし」は香子さまのために『源氏物語』のネタ集めに奔走し、物語の裏にある真実を目の当たりにする。 これは珍しい、源氏物語を元にしたミステリー。源氏物語で生霊の祟りだのなんだので片付けられた事件には真相があった! 謎解き以外にも、当時のスイーツとかファッションとかトイレ事情とかニオイ事情などのちょっとしたディテールが、豆知識として面白く読めた。 マザコンでロリコンで下半身がだらしない光源氏(のモデルたち)をクソミソに嫌う主人公の物言いも面白い。 ラストのまとめ方もすっきりしていて良かった。 先日読んだ三浦しをん著「本屋さんで待ちあわせ」で紹介されていた1冊。

Posted byブクログ