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砂漠 の商品レビュー

4.1

1314件のお客様レビュー

  1. 5つ

    421

  2. 4つ

    493

  3. 3つ

    241

  4. 2つ

    37

  5. 1つ

    8

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2023/01/25

ちょっとだけ麻雀を覚えてみたのが、こんなところで役に立つのは思わなかった。やっぱりいつでもどこでも大学生は麻雀するんだ。 みんながみんな個性爆発してて、常に一緒にいるわけじゃないけど大事な時にはお互いを支え合える仲間が素敵すぎる。こんな大学生活送ってみたかったなあ。 西嶋の「...

ちょっとだけ麻雀を覚えてみたのが、こんなところで役に立つのは思わなかった。やっぱりいつでもどこでも大学生は麻雀するんだ。 みんながみんな個性爆発してて、常に一緒にいるわけじゃないけど大事な時にはお互いを支え合える仲間が素敵すぎる。こんな大学生活送ってみたかったなあ。 西嶋の「砂漠にだって雪を降らせられる」と言うセリフの中の「砂漠」と、鳩麦さんの言うところの「社会」という意味の「砂漠」が随所随所でメタファー的に散りばめられてて、タイトルの伏線(?が)しっかり回収されてた。あと、「なんてことはまるでない、はずだ。」という北村の口癖が最後すごくグッときた。 ちょうど大学を卒業して社会人になるタイミングで読めてよかった本。

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2023/01/21

こんな友達がいてこんな経験ができたらもっといい大学時代だったなと感じた。話に特に大きな起伏があるわけじゃないが、トラブルを経て深まっていく絆や独特な世界の捉え方など、この年頃の感情が上手に書かれていて面白かった。

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2023/01/15

西嶋がとても良い。無茶苦茶でカッコ悪くて、でも周りから絶対的な信頼を得るだけの芯の部分と、そんな彼の本質を本気で見抜いた4人の「友達」との出逢いが、とても良かった。最初と最後でここまで印象が変わって、しかも脇役と思っていた所から立ち位置がグッと真ん中に嫌味無く出てきた人物、西嶋だ...

西嶋がとても良い。無茶苦茶でカッコ悪くて、でも周りから絶対的な信頼を得るだけの芯の部分と、そんな彼の本質を本気で見抜いた4人の「友達」との出逢いが、とても良かった。最初と最後でここまで印象が変わって、しかも脇役と思っていた所から立ち位置がグッと真ん中に嫌味無く出てきた人物、西嶋だからこそ出来る技。 きっと1年後に放り出される砂漠でも変わらずにそのペースで生きているはず、と思えることが、微かな希望。

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2024/07/14

二度とない大学時代の光と闇の物語。 かけがえのない毎日を大切にしたくなる作品。 東北の国立大学に通う5人組のお話で、 5人の背景はそれぞれ違うのに、偶然交流を深めることになる状況が自分と重なった。 麻雀、コンパ、バイト、恋愛、学園祭、犯罪者追跡、、生き生きとして、ぬるっとして...

二度とない大学時代の光と闇の物語。 かけがえのない毎日を大切にしたくなる作品。 東北の国立大学に通う5人組のお話で、 5人の背景はそれぞれ違うのに、偶然交流を深めることになる状況が自分と重なった。 麻雀、コンパ、バイト、恋愛、学園祭、犯罪者追跡、、生き生きとして、ぬるっとしていて、でもそこが眩しい。派手ではないけれど、大学生活の淡々とした日常が描かれる。 大学時代は、社会に出るまでの猶予期間とはよく言うし、将来を考えて頑張る時間でもあるけど、気が合う仲間と過ごす他愛のない時間って、大切だ。 たとえ交友関係が小規模であっても、気の合う人とは巡り会えるし、 人間関係、というか、友情って人をやわらかく変えうるという教訓。 砂漠に放り出されて何年も経って、オアシスに戻りたいと思う人生にはしたくないけど、オアシスにいた時の気持ちを忘れたくはない。 4年間という年月をかけて作り上げたオアシスは、砂漠に出ると枯れてしまうのだろうか? そんなことは、まるでない、はずだ。

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2023/01/01

昔読んだ伊坂幸太郎作品の中でもかなり好き。 最近本屋でアニメカバーで売られているのを見かけるが、今ターゲット化されている層もディープな文学好きの層も楽しめる、いい意味でライトなジュブナイル小説だった。

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2022/12/28

初めての伊坂作品でした。 大学生のうだうだ、だらだらな、ありそうでなさそうな…笑 素敵な友情作品でした。 この話のメインキャラの西嶋、友達の鳥居、美人の東堂、ふわふわの南。 全てが最高の登場人物です。 特に西嶋は絶品。クセがあるけどいいやつ。 大学生活が懐かしくなる作品です。...

初めての伊坂作品でした。 大学生のうだうだ、だらだらな、ありそうでなさそうな…笑 素敵な友情作品でした。 この話のメインキャラの西嶋、友達の鳥居、美人の東堂、ふわふわの南。 全てが最高の登場人物です。 特に西嶋は絶品。クセがあるけどいいやつ。 大学生活が懐かしくなる作品です。 読んだ後は心が温かくなる感じ。満足でした。 自分の大学生活が懐かしくなって、思わず大学時代の友人に連絡しました笑 春夏秋冬と物語が進んでいって…あ、そういうこと?となるラストもよかったです。 心が疲れたら読み返したいな。

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2022/12/24

伊坂幸太郎、サイコーーーーっ! なかなか伊坂さん作品でこうも 青春時代(と言っていいのかいかんのか)をがっつり 描いた作品ってあまり無いのではないでしょうか。 大学生男女5人の、入学から卒業までの物語。 熱くて、個性の強い印象を持っちゃう西嶋が、 四年生になりあんな台詞を吐くとは...

伊坂幸太郎、サイコーーーーっ! なかなか伊坂さん作品でこうも 青春時代(と言っていいのかいかんのか)をがっつり 描いた作品ってあまり無いのではないでしょうか。 大学生男女5人の、入学から卒業までの物語。 熱くて、個性の強い印象を持っちゃう西嶋が、 四年生になりあんな台詞を吐くとは………。 感激、感涙。あと、鳥井の就職先の社長もなんで素敵なの! 君たちの物語を今後も一生眺めていたいよ………。 ユーモアであり軽快さもあり、知的でもある。 なのに洒落ていて中身もしっかりありますよ。 伊坂流人生の夏休みを 最大限に満喫してしまい、 大学時代にめちゃくちゃ想いを馳せてしまい、 気持ち昂って学科の友達に即連絡してみた。 なんてことは、まるでない。

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2022/12/21

西嶋の非凡さには終始目が離せなかった(笑) そして、他のメンバーも幸せになってほしいなと思う。 私たち人間は砂漠の中で生きている。 無論私も。 砂漠に雪を降らせるのは、他でもない自分自身だ。 せめて、自分の周りの砂漠には雪を降らせたい。

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2022/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学生の話し。 西嶋の話ぶりが私は友達にはなれないタイプと感じるものの、友達やビルの警備の仲間とうまく馴染んでいるところが、魅力のあるキャラクターであることは確か。 ボウリングの話しなんかはまさに。 何かに対して一生懸命になるものを私は見つけられるのか。 生きていくのは計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて、分かんねえって髪の毛をくしゃくしゃにしながら進んでいくことなのかもしれない。 の文章が結構ぐさっと刺さりました。

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2022/09/09

「伊坂幸太郎」の長篇小説『砂漠(英題:a campus life)』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は一昨年の11月に読んだ『魔王』以来なので2年振りですね。 -----story------------- 世界はきっと変えられる。 信じることからすべてが始まる。 鮮烈な感...

「伊坂幸太郎」の長篇小説『砂漠(英題:a campus life)』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は一昨年の11月に読んだ『魔王』以来なので2年振りですね。 -----story------------- 世界はきっと変えられる。 信じることからすべてが始まる。 鮮烈な感動、青春小説の新たな名作。 入学した大学で出会った5人の男女。 ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。 共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。 自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。 二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。 ----------------------- 仙台の国立大学(東北大学か?)法学部に入学して出会った5人の男女が織り成す物語、、、 合コン、恋愛、ボウリング(ホストとの対決)、麻雀、通り魔犯(「プレジデントマン」)との遭遇、捨てられたシェパードの救出、超能力対決、犯罪集団との対決… 等を通じてお互いの絆を深め、それぞれが成長して行く姿が爽快に描かれた青春小説です。  ■春  ■夏  ■秋  ■冬  ■春  ■解説 吉田伸子 主人公「北村」の一人称で描かれた作品、、、 「北村」の気持ちに感情移入して、大学生になったような気分で物語を読み進めました… 自分の若い頃を思い浮かべながら愉しく読めましたね。 もしかしたら自分が体験したかもしれないエピソードだよなぁ、、、 なーんて想像しながら、登場人物たちと一緒に愉しいことや、悔しいこと、辛いことを体験した感じ… ワクワクしたり、ドキドキしながら、終章でそれぞれがそれなりの決着を着けて期間限定のオアシスから砂漠への旅立ちを迎えます。 こんな仲間達が欲しかったなぁ… と思えるような、羨ましい関係でしたね。 そして、作品中に何度も出てくる「ラモーンズ」と「ザ・クラッシュ」… 久しぶりに聴きたくなりました。 本作品、実はちょっとだけ読者がミスリードさせられる仕掛けがありました、、、 夏秋冬と1年間のエピソードが描かれているんだと思いながら読み進めていると… 終盤になってから「春」は1年生の春、「夏」は2年生の夏、「秋」は3年生の秋、「冬」は4年生の冬、そして最後の「春」は卒業のエピソードだったことが判明します。 こんな驚きが仕組んであるのも面白いですね。 懐かしい青春時代を思い出しながら、愉しく読めました。 以下、主な登場人物です。 「北村」  この話の主人公。  岩手県盛岡市出身。 「鳥井」  女好き。  神奈川県横浜市出身。 「西嶋」  パンクロック好きの小太り。  麻雀では平和の役にこだわり続ける。 「東堂」  大学一の美女。  クール。 「南」  シャイ。  明るい笑顔が魅力。 「鳩麦」  アパレル店員。 「莞爾」  法学部の学生。  コンパなどでよく幹事を務める。 「長谷川」  市内の短大生。 「山田」  経済学部の学生。  合成写真を作るのが趣味。 「古賀」  西嶋のバイト先の社員。

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