終わらざる夏(下) の商品レビュー
浅田次郎らしさの、何とも切ない終わりかた。人間の善悪や、生命の尊さを超越した戦争の酷さを、ひしひしと感じた。どの国も、誰も彼もが戦争によって、失われたものの大きさを感じた。
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ところどころ涙する 「責任」がキーワード この戦争は限界 軍隊が戦えても、未来を背負う子供らが壊れる 耐えられない教師が叩き壊してしまう 教育ではなく、管理になる 子ども=未来を叩き壊す国家は衰退するしかない 現代の日本にも通じる 吉江参謀元大本営参謀本部作戦課「終戦準備態勢づ...
ところどころ涙する 「責任」がキーワード この戦争は限界 軍隊が戦えても、未来を背負う子供らが壊れる 耐えられない教師が叩き壊してしまう 教育ではなく、管理になる 子ども=未来を叩き壊す国家は衰退するしかない 現代の日本にも通じる 吉江参謀元大本営参謀本部作戦課「終戦準備態勢づくり」 現場は最後まで戦いたい これを「日本国の全体最適」=大義として説得し、納得させ、共感を生む それを受容できるだけ、占守島の軍人のレベルは極めて高い 己個人の利益ではなく、公の利益が第一 戦争自体は大きな不条理でしかない 浅田次郎氏は一人ひとりに暖かい眼差しを向ける 人間に対する深い信頼がある
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こんだけ長い話だったのに、読んだ後に何も残らなかったというのが正直な感想・・・。 結局言いたいことが何だったのかがわからなかった。 戦争の無意味さを説いたり、もう二度と戦争はしてはいけないというメッセージを伝えたかったのかもしれないが、それにしては軽すぎてあまり心に響かなかった...
こんだけ長い話だったのに、読んだ後に何も残らなかったというのが正直な感想・・・。 結局言いたいことが何だったのかがわからなかった。 戦争の無意味さを説いたり、もう二度と戦争はしてはいけないというメッセージを伝えたかったのかもしれないが、それにしては軽すぎてあまり心に響かなかった。 ステレオタイプな反戦感情が先行していて、読み進むごとにうんざりしてしまいました・・・。 期待をして読んだ分、がっかり度が大きかった。
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終戦末期の千島列島の孤島・占守島での出来事を克明に記述した上下巻とも400P超える大作.読み応え十分.しかし最後が少し散漫になってしまったのが残念.戦争を知らない世代として読んでおくべき1冊.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
八月十五日の終戦後、北の小さな島でこんなことがあったとは知らなかった。あの人もこの人も、立派な最期を遂げた、とはどうしても思えない。戦う必要も死ぬ必要もなかったのに、理不尽な喧嘩をふっかけられ、上からの命令ではなく自らの意志で大切な土地と人を守るために戦った。連れて行かれたシベリアで投げつけられる言葉が酷すぎて悔しかった。ソ連側にも正義はあるのかもしれないが、これを国民にはどう説明してたんだろう。。ソ連兵の手紙が印象的。読んでよかったです。
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戦争に勝ちも負けもない。あるのはただただ悲しみだけだと改めて痛感した。国と国との争いに民衆が巻き込まれて行く。夢や希望を抱えた民衆がだ。自分を含め、戦争を経験してない世代の人間が、夢や希望を諦めてる場合じゃないな。
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召集され、占守島にたどり着いた3人。 下巻でも、更に登場人物は増え、1人1人が丁寧に描かれます。 最果ての国境の島が、この時代どんな所だったのか、そこで過ごしていた人たちがどんな様子だったかと、人間ドラマが濃いため、最後はあっけなく感じました。 戦争の描写が、ロシア人の目線のため...
召集され、占守島にたどり着いた3人。 下巻でも、更に登場人物は増え、1人1人が丁寧に描かれます。 最果ての国境の島が、この時代どんな所だったのか、そこで過ごしていた人たちがどんな様子だったかと、人間ドラマが濃いため、最後はあっけなく感じました。 戦争の描写が、ロシア人の目線のため、敢えての描き方だったのかもとは思いますが、悲惨さが伝わって来ずらかった。 その分、強制収容所のシーンはきついです。 広げすぎだったかに感じた風呂敷、最後はみな回収はされていましたが、それぞれがさらりと触れられただけで、物足りなさは感じました。 でも、それが、終戦後の思いもよらない戦争の幕引けなのかもしれないですね。
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8月中に読了。淡々と、あくまで淡々と、登場人物それぞれの行く末が語られ、そこには中途半端な情はなく、われわれは思い知る。これは物語でありながら物語でなく、当時の人々の暮らしや運命と呼ぶべきそのものであるのだと。その抑えた筆致がそのことを際立たせる。浅田さん、よくぞ書いてくれました...
8月中に読了。淡々と、あくまで淡々と、登場人物それぞれの行く末が語られ、そこには中途半端な情はなく、われわれは思い知る。これは物語でありながら物語でなく、当時の人々の暮らしや運命と呼ぶべきそのものであるのだと。その抑えた筆致がそのことを際立たせる。浅田さん、よくぞ書いてくれましたと言うべき。
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読み応えのある作品だ。史実に基づいた小説、全く知らなかった戦いがあったのか・・・と感動した。ロシアはいずれにしても好きになれない。中学生のころは「今日のソ連邦」を購読していたんだが?
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終戦を迎えた日本 結末が悲しすぎます! ハッピーエンドというわけにはいかないまでも、片岡さんは家族の元に返してあげたかった! せめて讓くんに明るい未来の暗示でもあれば… 疲れました
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