オン・ザ・ロード の商品レビュー
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ロサンゼルス入り(出張)のお供に連れて行きましたが、よかった…!アメリカ!という感じで、心身がlandingに向けて準備された笑。ナボコフのロリータとは全然違うロードノベルw もっと若い時に手に取ってたらどういう感想だったのだろう。 ふたり並んで仰向けに寝て、天井をながめながら、神はいったいどういうつもりで人生をこんなに悲しいものにしたんだろう、と考えていた。ぼくらはフリスコで会う計画を漠然とたてた。…アメリカの男と女はいっしょにいてもひどく淋しい時を過ごしている。すれてくると、ろくに話もしないでいきなりセックスに入りたがる。まともに口説こうともしないー魂について率直に語り合うべきだ、人生は神聖で、一瞬一瞬、貴重なのだから。(p.92) 「ニューヨークで会おう、テリー」ぼくは言った。一ヶ月したら兄さんと車でニューヨークに来ることになっていた。でも、きっと来られないのはふたりとも承知していた。(p.163) ぼくは好きなことが多過ぎて、いろんなことをごちゃごちゃにしたまま、流れ星から流れ星へと走りまわったあげく落っこちるというのだ。でも、いまは夜だ、夜とはそういうものではないのか。ぼくがあげられるものは混乱した自分しかない。(p.200) 「…ねえ、淋しいのよ」 「なにが淋しいの?」 「ぜんぶ。あーあ、ディーンがあんなに狂ってるんでなきゃいいんだけど」(p.261) 「あんたは何年もずっとだれにたいしても責任を持とうとはしなかったもの。ひどいことばかりして、こっちも口の出しようがなかった」…「あんたはね、自分のことと自分の下らない楽しみのことしか、考えてないのよ、頭にあるのは、股の間にぶらさがってるもののことと、ひとからどれだけ楽しみと金が引きだせるかってことだけで、そういう人をも要らなくなるとさっさと棄ててしまう。それだけじゃない。あんたはバカよ。人生をまじめに考えて、人生をきちんとしたものにしたいと頑張っているひとがいるのがわからないの。みんながしょっちゅうマヌケなことをしているわけじゃないのよ」 それがディーンだ。聖なるマヌケ(ホーリー・グーフ)。(p.310) ぼくらのじっさいの人生が、じっさいの夜が、その地獄が、意味のない悪夢の道がボロボロの狂気と騒乱でいっぱいだったとは夢にも考えないのだろう。なにごとも、内側は終わりもなく始まりもなく、空っぽだ。無知がさまざまな悲しい形になる。(p.406)
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これ、これ大好きだ…! 自分は安定思考(というか面倒くさがり)の自覚があるから放浪生活なんてできないけど、それでも刺さりすぎた。躁と鬱を行き来する旅の気分が描かれる中に、突然美しい文章が現れて、そしてまた狂乱。主人公サルとともに、読者も振り回されながらもついディーン(とサル)に着...
これ、これ大好きだ…! 自分は安定思考(というか面倒くさがり)の自覚があるから放浪生活なんてできないけど、それでも刺さりすぎた。躁と鬱を行き来する旅の気分が描かれる中に、突然美しい文章が現れて、そしてまた狂乱。主人公サルとともに、読者も振り回されながらもついディーン(とサル)に着いて行って読まされてしまう。 大人になりきれない私には、やっぱりアメリカ文学なのか。
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お別れがあんな形なのなんか寂しいけど、たぶんなんでもなかったようにまた出会うんだろう。だってずっと友達だから。 ディーンにすごく惹かれた。ケルアックが書いたようにロードに生まれた男。ロードそのもの。イカれてるし、女好きで、セックスを神聖なものと思っていて、仕事は半端なものばかり...
お別れがあんな形なのなんか寂しいけど、たぶんなんでもなかったようにまた出会うんだろう。だってずっと友達だから。 ディーンにすごく惹かれた。ケルアックが書いたようにロードに生まれた男。ロードそのもの。イカれてるし、女好きで、セックスを神聖なものと思っていて、仕事は半端なものばかりだけど、あの熱量、歩き方、うなずき方、存在があつくて、それがとても愛おしくて苦しい感じ。 いいね。いいね。いいね。 ずっとわくわくしてた。読んでるとニヤニヤが止まらなくて胸がドキドキした。 ディーンの涙が忘れられない
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スクロール版を読み終わった後、スクロール版と並べてこれを読むという、あまり正しい読み方と言えない方法で読んだ。名前が違うのは別として、もっと文章や内容に違いがあるだろうと思っていたら、95%ぐらいがまったく同じだった。名前は、個人的にサルとディーンという音から感じるイメージがジャックとニールに逆に結びついてしまって、こんがらがって困ったw メキシコでディーンと別れた後どう過ごしたのか書かれていないのは残念。スクロール版にない内容も期待したのに。スクロール版同様、なんとなく尻切れトンボっぽい終わり方。
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作家のサルが、ディーンというイカれた友達とアメリカを東から西へまた、西から東へあちこち旅して巡る小説。 ---------- 固有名が多すぎて辛い。話の流れが同じすぎ。長すぎる。ディーンのADHDの極みみたいなやばげなところ、みんなでパーティーみたいなところを楽しむ小説。 ...
作家のサルが、ディーンというイカれた友達とアメリカを東から西へまた、西から東へあちこち旅して巡る小説。 ---------- 固有名が多すぎて辛い。話の流れが同じすぎ。長すぎる。ディーンのADHDの極みみたいなやばげなところ、みんなでパーティーみたいなところを楽しむ小説。 ディーンがおばちゃんに15ドルちゃんと返したのはすごく良かったな。 あと、ディーンがギャラテアにボロクソに言われるところとかもよかったが、やはり最後に惨めな姿になっているのも良い。「話せなくなっていた」というのが何より怖い。
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国や時代を問わず、多くの若者が抱える将来への希望や不安、どうしようもない孤独感を、アメリカ中のロードを駆け回るイカれた旅に重ね合わせているように感じた。 若い頃に感じる無限の未来・可能性と、とんでもなく広大なアメリカの大地、どちらも一見無限に続くように見えるけど、どんなに広大な大...
国や時代を問わず、多くの若者が抱える将来への希望や不安、どうしようもない孤独感を、アメリカ中のロードを駆け回るイカれた旅に重ね合わせているように感じた。 若い頃に感じる無限の未来・可能性と、とんでもなく広大なアメリカの大地、どちらも一見無限に続くように見えるけど、どんなに広大な大地にも終着点はあって、その終着点で起こる出来事は出発点で起きてることと変わらない。 どこまで行っても、誰と旅してても、常にどうしようも無い寂しさ、孤独から逃れえないというメッセージを繰り返し描く一方で、旅の途上で描かれるアメリカの原風景はとても美しく、ケルアックにとっての人生は、どこかに安住するのではなく、本当に美しいものを求めて路上を彷徨い続ける旅そのものであるように捉えていたのかもしれない。
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どこから読んでもかまわないストーリーのない小説。 ディーンがティーで狂っていったようにしか見えない。
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ちょっとばかりぶっ飛んだお兄さんとその友達、という設定。しかし大人になってもぶっ飛び続けるのは難しく、最終的には友達にも裏切られるという、なんだかさみしい結末。 なんだけど、いやそれは昔を振り返れば何ごとも楽しい思い出ってな雰囲気だから淋しげであって、ぶっちゃけ若い頃のお兄さんは...
ちょっとばかりぶっ飛んだお兄さんとその友達、という設定。しかし大人になってもぶっ飛び続けるのは難しく、最終的には友達にも裏切られるという、なんだかさみしい結末。 なんだけど、いやそれは昔を振り返れば何ごとも楽しい思い出ってな雰囲気だから淋しげであって、ぶっちゃけ若い頃のお兄さんはけっこう酷い有様なので、致し方なしとも言えるわけで。そして主人公が一番うまく立ち回ってる感じもしなくもなく。 ともかく中盤のお兄ちゃんの無茶苦茶っぷりが、言葉の濁流となって流れ込む感じが最初の頃は勢いがあるけど、段々と慣れるのか、衰えていく感じがこれまた儚い。
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文体が好き!面白かった! 私は涙出るくらいいい本だと思った。実際この本読んでて涙が出ることはなかったけど、読み終わってから振り返ると感極まる感じ。
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アメリカ大陸の大地を縦横無尽に駆け抜ける。 決して固定しない生き方。当時の価値観を相当揺さぶったと思う。
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