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オン・ザ・ロード の商品レビュー

3.9

78件のお客様レビュー

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2024/10/11

青春が過ぎ去った今の私には夢のような話に思えて、ハマるのに時間がかかった。その反面、彼らが抱く無謀さがキラキラしていて眩しくて羨ましいと思った。 州を越えたり国を越えたり、移り変わる自然や人、友人たちとの関係性の描写がリアルで、私もアメリカを横断しているように感じていた。また解...

青春が過ぎ去った今の私には夢のような話に思えて、ハマるのに時間がかかった。その反面、彼らが抱く無謀さがキラキラしていて眩しくて羨ましいと思った。 州を越えたり国を越えたり、移り変わる自然や人、友人たちとの関係性の描写がリアルで、私もアメリカを横断しているように感じていた。また解説に「ストーリーのない小説」とあって納得した。 余談だが、幼い頃母が「道は続いているから大丈夫」と言っていたことを思い出し、終わりのない道が続く感覚は万国共通なのかもと思ったりした(もしくはこの本読んでたのかも笑) ジャズをお供に読み進めたい1冊!

Posted byブクログ

2024/09/03

大学生の時に読んだ本。 前半の熱量がすごい。引き込まれる。 中盤では、主人公が社会の窮屈さに段々と追い詰められる様子が描かれる。この辺は少し退屈になるが最後の旅における解放感が全てを帳消しにしてくれた。 若い内に読みましょう。

Posted byブクログ

2024/08/22

くよくよした時に読めば きっと前向きになる、そんな本 這い上がらなくていい ただ自由であればハッピーなんだ 『ほかのことは考えずにまっすぐ、いいか、 こういうふうに顔を突きだして...』 ブルーススプリングスティーンの リヴァーが最高に合う一冊

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2024/08/18

佐野元春のインタビューに影響受けてバロウズだのギンズバーグだのを読み漁って、ビートジェネレーションなるものに憧れていた昔を思い出した。 いけないことをすることがカッコよくて自慢だった時代。今更この本に感情移入することはなかったけど、時に無茶をする勢いだけは失いたくないもんだ。

Posted byブクログ

2024/07/04

Deadとかジャムっぽさあるな〜って思ったけどジャズか。たしかにジャズだ。 ビートジェネレーションの解像度が上がったと同時に興味深さも深まった。惹かれる要素が多いなか現代に多くを落とし込むことはなかなか難しい。ただこのスピリットを秘めているかどうかでも変わると信じる。

Posted byブクログ

2024/04/03

面白いのだけれど、かつて勃興したカウンターカルチャーについて知る「古き良きバイブル」になってしまった感は否めない。 スピード感があり生命力迸る文体は魅力的であるが、諸刃の剣であり、読み手のテンションによっては「関係ないことを止め処なく言ってんなよ」となる。 とはいえ、社会に対...

面白いのだけれど、かつて勃興したカウンターカルチャーについて知る「古き良きバイブル」になってしまった感は否めない。 スピード感があり生命力迸る文体は魅力的であるが、諸刃の剣であり、読み手のテンションによっては「関係ないことを止め処なく言ってんなよ」となる。 とはいえ、社会に対する逸脱の姿勢を、放浪ならではの煌びやかさを伴いながら描ききったことは、これからも何かに閉じ込められている私たちに勇気を与えつづけてくれるのだと思う。

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2023/07/02

途中からいささか(どころではなく)マンネリを感じてしまい、だいぶ集中力を欠いてしまった。 読書に1ヶ月半をかけてようやくたどり着いたメキシコで、ようやく旅が終わることに爽快感を感じてしまった。話の後半では主人公たちはじわじわと世間の重苦しさに追い詰められていくが、そこから新天地の...

途中からいささか(どころではなく)マンネリを感じてしまい、だいぶ集中力を欠いてしまった。 読書に1ヶ月半をかけてようやくたどり着いたメキシコで、ようやく旅が終わることに爽快感を感じてしまった。話の後半では主人公たちはじわじわと世間の重苦しさに追い詰められていくが、そこから新天地のメキシコで精神が解放されゆく様子と自分の読書体験が妙にリンクしていた。 無頼者の無思慮な放蕩の物語には、プロットの起伏や叙述の洗練といった魅力は見出されない(と思う)。けど、そこに、近代社会の作り上げた美と規範のしがらみから逃走線を引くような魅力があるんだと思う。 その中心にいるディーンにどうしようもなく主人公は魅了され、救われ、一方で世間に対して彼を擁護をしながら、それでもこれは主人公サルの自己嫌悪の物語なんだと思う。 自分に憧れ、弁護してくれる(普通の男の)サルにディーンはどこか依存している。彼の造形は理解しやすい。 一方で、サルの、社会への帰属感のなさ、惨めさの根源にあるものは最後まで明かされない。 それはアメリカの1950年代と何か関係があるんだろうか。 ※ この小説をよく読んであらすじを記憶できている自信はないです。ここまで全部私的なメモです。

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2023/05/04

友人ディーンに振り回されながら、3度の横断と1度の縦断でアメリカ大陸を移動しまくる主人公サル・パラダイス。 時速100km超で移動しまくり、各地でしょーもないことをしまくります。 そんな彼らも、また成長の途上(オン・ザ・ロード)なのであるのだな〜とサクサク読めてしまいます。 ...

友人ディーンに振り回されながら、3度の横断と1度の縦断でアメリカ大陸を移動しまくる主人公サル・パラダイス。 時速100km超で移動しまくり、各地でしょーもないことをしまくります。 そんな彼らも、また成長の途上(オン・ザ・ロード)なのであるのだな〜とサクサク読めてしまいます。 "パパとママと温かい家庭"という白人中心の『大きなアメリカ』物語を斜に捉えた『ビートニク』の旗手ケルアックのポスト冷戦時代を感じる疾走感と青春感あふれる一冊。

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2023/01/07

最高な表現と剽軽な若者たち。 以下よかった表現。 まるでアメリカが裸身を洗っているような、ムッと鼻をつくきつい匂いがした とうもろこしの匂いが夜露のように溢れていた ありとあらゆる寂しい音を聞きながら割れ目の走った高い天井 疲れ切った朝の甘美さの中でセックスをした

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2023/01/02

自由を求めてアメリカ大陸を彷徨うサルとディーンの2人の目を通してみた50年代から60年代にかけてのアメリカ。 アメリカが青春だった頃の瑞々しいカルチャーが花開く直前の姿が生き生きと描かれている名著だと思う。

Posted byブクログ