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オン・ザ・ロード の商品レビュー

3.9

77件のお客様レビュー

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2019/07/07

読むタイミングが遅すぎた。 もし30年前、アメリカ横断の旅に出る前に読んでいたら、自分にとって不滅の青春の書になっていただろう。 人生なんと言っても今が大事。 その今を疾走する。 目的も何もない。 疾走する。おしゃべりする。誰かに会いに行く。 留まることは拘束されること。 こ...

読むタイミングが遅すぎた。 もし30年前、アメリカ横断の旅に出る前に読んでいたら、自分にとって不滅の青春の書になっていただろう。 人生なんと言っても今が大事。 その今を疾走する。 目的も何もない。 疾走する。おしゃべりする。誰かに会いに行く。 留まることは拘束されること。 この眩しすぎる自由が、今ひとつ自分の心に響かない。 読むタイミングだけではない、今の生活を長く続けてきた弊害の一つかもしれない。

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2019/05/04

もうねずっと読んでいたかった。イタリア編ってないんですか笑? 行き当たりばったりの旅。金とセックスとドラッグ。他人に冷ややかな目で見られても、何かを求めてただひたすら進む。人生にどう影響するだろうか? 作家サルの行動に読み終えた直後は意味がわからなかった。 でも、彼の事を悶々...

もうねずっと読んでいたかった。イタリア編ってないんですか笑? 行き当たりばったりの旅。金とセックスとドラッグ。他人に冷ややかな目で見られても、何かを求めてただひたすら進む。人生にどう影響するだろうか? 作家サルの行動に読み終えた直後は意味がわからなかった。 でも、彼の事を悶々と考えているうちにふと 「そうか。彼はこちら側にきてしまったのか」と。 人生に影響を与える小説とはまさにこの作品である。 若いうちは覚悟して読むべきだ。路上に飛び出したらそこには宝石より魅力的なものばかりだ。

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2018/11/24

「ぼくにとってかけがえのない人間とは、なによりも狂ったやつら、狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったようにすくわれたがっている、なんでも欲しがるやつら、あくびはぜったいしない、ありふれたことは言わない、燃えて燃えて燃えて、あざやかな黄色の乱玉の花火のごとく、爆発するとクモ...

「ぼくにとってかけがえのない人間とは、なによりも狂ったやつら、狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったようにすくわれたがっている、なんでも欲しがるやつら、あくびはぜったいしない、ありふれたことは言わない、燃えて燃えて燃えて、あざやかな黄色の乱玉の花火のごとく、爆発するとクモのように星々のあいだに広がり、真ん中でポッと青く光って、みんなに「ああ!」と溜め息をつかせる、そんなやつらなのだ。」 読了。速度をあげると細部は見えない、時間がどんなものかわかってるかよ、鼻血が出るぜ。

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2018/11/18

往来堂書店「2011 summer D坂文庫」から。 ハチャメチャな疾走感にあふれた一冊なんだけれど、読み終えてふと思うのは「破天荒な若者のただ目的のない旅の物語」とも言えるな、ということ。でも、この物語をカウンターカルチャーの幕開けととらえ、ビートジェネレーションのレジェンドと...

往来堂書店「2011 summer D坂文庫」から。 ハチャメチャな疾走感にあふれた一冊なんだけれど、読み終えてふと思うのは「破天荒な若者のただ目的のない旅の物語」とも言えるな、ということ。でも、この物語をカウンターカルチャーの幕開けととらえ、ビートジェネレーションのレジェンドとみなす時代が確実に存在したわけで、この小説の内容云々よりも本書が支持された時代背景をもっと知りたいという気になった。 今年6月に読んだ『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』の中で、カウンターカルチャーについて触れていて、同じ頃に行った池袋リブロの「カウンターカルチャー」のコーナーに本書があって、さらにほぼ同時期に開催された往来堂書店「D坂文庫」に入っていたので、本書を手にした次第。ちなみに、当時リブロの「カウンターカルチャー」棚にあったのは、本書のほかに『カッコーの巣の上で』と『不思議の国のアリス』。 

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2018/01/12

アメリカ文学の話で盛り上がって楽しかったです。次に読んでみたい本が見つかりました。本棚登録よろしくお願いします。(leafさん)

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2017/12/10

自由とは何なのか実際には全然分からないにもかかわらず、自由を求めてしまう人間の悲哀、心の叫びを感じた。 それにしてもアメリカっていう土地は凄いなぁと感嘆せずにはいられない。あんな馬鹿でかい大陸を所有し、しかも西と東どちらも広大な海に面してるなんて、そんな贅沢が許されていいのだろ...

自由とは何なのか実際には全然分からないにもかかわらず、自由を求めてしまう人間の悲哀、心の叫びを感じた。 それにしてもアメリカっていう土地は凄いなぁと感嘆せずにはいられない。あんな馬鹿でかい大陸を所有し、しかも西と東どちらも広大な海に面してるなんて、そんな贅沢が許されていいのだろうか。そんな国は(たぶん)世界でアメリカだけだよね。アメリカの自由な精神の源はその地理的要因にある、と印象付けられた一冊。

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2018/04/01

止まれない若者たちがヒッチハイクやマイカーでアメリカ大陸を横断する。 ジャックケアルックが2週間で書き上げたという疾走感溢れるノンフィクション。 彼らの旅が表面的で中身がないという批判もあるが、味わい尽くす旅でなく、生き急ぐだけの旅というのも確かに時代をリードした文学としての...

止まれない若者たちがヒッチハイクやマイカーでアメリカ大陸を横断する。 ジャックケアルックが2週間で書き上げたという疾走感溢れるノンフィクション。 彼らの旅が表面的で中身がないという批判もあるが、味わい尽くす旅でなく、生き急ぐだけの旅というのも確かに時代をリードした文学としての風格がある。ディーンの口癖、いいね、いいね、いいねが頭から離れない。

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2017/08/26

最初、なんの話かよく分からず読み進めました。まず背景が全くわかりません。登場人物の社会的な立ち位置。遊び方。ドラッグの扱われ方。お金の感覚も、日本人のそれ(少なくとも私のそれ)とはかなり違うようで、すんなり入ってきませんでした。訳が分からない金の工面の仕方とか、親戚、知人との距離...

最初、なんの話かよく分からず読み進めました。まず背景が全くわかりません。登場人物の社会的な立ち位置。遊び方。ドラッグの扱われ方。お金の感覚も、日本人のそれ(少なくとも私のそれ)とはかなり違うようで、すんなり入ってきませんでした。訳が分からない金の工面の仕方とか、親戚、知人との距離感とか。 しかし後半から、この物語が描こうとしているものの輪郭が見えてきた気がしました。もう少し正確に言うと、上で述べた違和感みたいなものが気にならなくなった感じです。ただ単に私がこの世界に慣れただけかもしれません。そうすると、見えてきたのが、ディーンの象徴性や、メキシコやロードのメタファー、この世界の中での主人公の立ち位置といったものシルエットです。 そうなると、この物語が魅力的に見えてきました。 再読すると、前半部分もすんなり入ってくるのではないかと思っています。

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2017/05/20

1947年〜のアメリカを舞台とした ヒッチハイク旅の自伝的小説。「ロード(路上)とは何か、ロードは何を得て、何を失うのか」が、この本のテーマだと思うが、初読では 理解できなかった。 ロードの反対概念からアプローチする方が この本のテーマに近づけるかもしれない。ロードの反対概念は...

1947年〜のアメリカを舞台とした ヒッチハイク旅の自伝的小説。「ロード(路上)とは何か、ロードは何を得て、何を失うのか」が、この本のテーマだと思うが、初読では 理解できなかった。 ロードの反対概念からアプローチする方が この本のテーマに近づけるかもしれない。ロードの反対概念は、家、家族、財産、労働、既存文化、集団社会 あたりだろうか。 ディーンが ロードそのものであるなら、ロードとは「若者が生きる場所」「アメリカの新しい姿」とかなのだろうか

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2015/11/05

翻訳の妙もあるだろうが、非常にみずみずしい文体。第一部の最も良いヒッチハイクはまさしく二十代前半の青年が感じたままに表現されており、遠心力に魅力された。 当初一緒に馬鹿騒ぎしていた仲間が、次第に家庭を持って落ち着いていく中で、サルとディーンはしばらくそれまでと変わらない生活をして...

翻訳の妙もあるだろうが、非常にみずみずしい文体。第一部の最も良いヒッチハイクはまさしく二十代前半の青年が感じたままに表現されており、遠心力に魅力された。 当初一緒に馬鹿騒ぎしていた仲間が、次第に家庭を持って落ち着いていく中で、サルとディーンはしばらくそれまでと変わらない生活をしているわけだけど、昔の仲間から説教されるあたりからちょっと読むのが辛くなってきた。あと、正直ジャズ演奏のシーンは後のほう多少読み飛ばした。 大らかな時代背景と、とにかく何かやらかしてみたい若者の無鉄砲な衝動が見事にマッチして、ケルアックの類い稀な言語センスで表されていた。 ただ、ストーリー展開が特にないのに長いし、馬鹿騒ぎがメキシコまで続くのは途中で閉口した。

Posted byブクログ