小説家という職業 の商品レビュー
文学青年でない、理系やノンフィクションの本もいっぱい読んでる人向けの小説家入門。 私も「文学しか読まない本好き」ではないので、このアプローチはとても自然に受け入れられる内容でした。 著者の「興味のある人しか読まなくていい」っていうスタンスがありますが、読み進めている人には意外と親...
文学青年でない、理系やノンフィクションの本もいっぱい読んでる人向けの小説家入門。 私も「文学しか読まない本好き」ではないので、このアプローチはとても自然に受け入れられる内容でした。 著者の「興味のある人しか読まなくていい」っていうスタンスがありますが、読み進めている人には意外と親身だったりする。理系っぽい突き放しぎみの愛情...。
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単純に文が好きなのかもしれない。 あの文の簡潔さと著者が理系の研究者ということは無関係ではないと思う。 バイトとして小説を書き始めるってのもすごいけど、合理的に考えていて、そういうのは何にしろ何か作品を創る人には必要な観点だと思う。 好きなことだから譲れないものもあるのだが、だ...
単純に文が好きなのかもしれない。 あの文の簡潔さと著者が理系の研究者ということは無関係ではないと思う。 バイトとして小説を書き始めるってのもすごいけど、合理的に考えていて、そういうのは何にしろ何か作品を創る人には必要な観点だと思う。 好きなことだから譲れないものもあるのだが、だからこそ盲点になることはやはりある。 そういうのが良い作用をもたらす場合もあるのだけど。
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結構断定的な語り口調で、内容も別に全てに賛同はできませんが、小説を書くことをビジネスと割り切る姿勢や、またこの方が実際どのように書いているかという話などは、多くいる作家のうちの一例としてとても興味深いです。 自身の作品への批判すら人間観察の材料として受け止めてしまう姿勢には、非常...
結構断定的な語り口調で、内容も別に全てに賛同はできませんが、小説を書くことをビジネスと割り切る姿勢や、またこの方が実際どのように書いているかという話などは、多くいる作家のうちの一例としてとても興味深いです。 自身の作品への批判すら人間観察の材料として受け止めてしまう姿勢には、非常に学ぶところがあると思いました。 ただ、独特で断定的な語り口調なので(多く理系の人を見ていると「らしいなあ」と感じてしまう類の特徴にも感じます)、受け付けない人は受け付けないんじゃないかと思います。 それにしても、この本の文中にもありますが、作家側から出版業界や出版社・編集者を語る記述を見る度に、どうしても作家と出版業界がビジネス的な意味でもまともな関係を築けていると思えず勝手に心配になってしまうのですが……ひとのことはアラのほうが語り草になるとはいえ、実際どうなんでしょうね。
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高校生〜大学初学年のころ、森博嗣氏の小説にはまった。特にS&Mシリーズについては、どっぷりはまった。むさぼるように全巻を読んだ。そして、自分の身の回りに犀川助教授のような師匠がいたらいいのに、と思ったものだった。とにかく、ある種の憧れを抱いていたのは間違いない。そんな思い...
高校生〜大学初学年のころ、森博嗣氏の小説にはまった。特にS&Mシリーズについては、どっぷりはまった。むさぼるように全巻を読んだ。そして、自分の身の回りに犀川助教授のような師匠がいたらいいのに、と思ったものだった。とにかく、ある種の憧れを抱いていたのは間違いない。そんな思い入れのある、森博嗣氏が手の内を明かす本を書いたわけである。これは読まない手はない。で、読んだというわけだ。読んだ結果思ったこと: ・自分は小説家にはなれない人種と確信 ・森博嗣氏はたぶんドS ・そして、犀川創平氏そのものであると確信本書に書かれている通り、小説を書きたいと思う人が読むべき本ではないかも。森博嗣氏が、どんな思考過程を経て小説を書いていたんだろう?ということを知りたい人はぜひ読むことをお勧めします。
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2011/12/23読了 なるほどな、色んな人のエッセイや小説に関しての考えやハウツーを読んできたけれど、やっぱり十人十色。皆違っていて、面白いわ。 森さんは珍しいタイプだろう。ライブ型の作家だが、自作を読まないっていうのもひとつの考えとしてはありだろうし、次に進むのが容易そう...
2011/12/23読了 なるほどな、色んな人のエッセイや小説に関しての考えやハウツーを読んできたけれど、やっぱり十人十色。皆違っていて、面白いわ。 森さんは珍しいタイプだろう。ライブ型の作家だが、自作を読まないっていうのもひとつの考えとしてはありだろうし、次に進むのが容易そうでもあるね。 小説家という一つの職としての見方は、憧れていながら欠如していたので、その実態を見ることができたのは良かったと思う。 人を書き、人に売るが、人との付き合いもいるし。 金銭面やら何やら。知らないことが意外とあるものだ。 まあ、これもひとつの考え方である。
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基本的に小説家も仕事なので、変に期待せずにビジネスとしての向き合い方を考えていかなければならない。 ってことなんでしょう。 当たり前だけど、憧れの職業ってどうしても暗い部分を見落としがちになるから気を付けよう。
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ミステリー作家の森博嗣による、「小説家論」。 僕は学生時代からファンだったから、ブログ本やエッセイも含めてほとんど読んでいて、基本的には、これまでにいろんなところで書かれていた内容をまとめたものになっている。マーケティング手法なんかは、新しいトピックだったかもしれないけれど。...
ミステリー作家の森博嗣による、「小説家論」。 僕は学生時代からファンだったから、ブログ本やエッセイも含めてほとんど読んでいて、基本的には、これまでにいろんなところで書かれていた内容をまとめたものになっている。マーケティング手法なんかは、新しいトピックだったかもしれないけれど。 逆にすごいのは、これまでにいろんなところで書いたことが、今でもちゃんと通用することかも。 特に出版業界の将来については、この人が10年前から言っている通りになっているし、これからもそうなっていくだろう、と思わせる。
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私が森さんについて知った時、すごいなと強く思ったことを思い出した。 なぜなら、書くのが好き、何か世に出したいなどということではなく、 彼は自分の趣味のためにお金を稼ぐ手段として小説、 しかもミステリィを選んだからだ。 ある意味、夢を売る仕事で、そんな現実的なことを公言するなんて ...
私が森さんについて知った時、すごいなと強く思ったことを思い出した。 なぜなら、書くのが好き、何か世に出したいなどということではなく、 彼は自分の趣味のためにお金を稼ぐ手段として小説、 しかもミステリィを選んだからだ。 ある意味、夢を売る仕事で、そんな現実的なことを公言するなんて ナンセンスと思う人もいるかもしれない。 しかし、ここまで言い切られると、ぐうの音も出ないのではないか。 森さんに興味がある方は読んでみると良いと思う。 でも、小説かとはこうあるべき…と思う方にはオススメできない。
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如何に売れる小説を作るか。 職業としての小説家とは。 面白い・手にとってもらえる読み物とは、 如何にも理系的な思考で、 到った解答は...... 今年一番読んだ作家はこの人になってしまいました。 非常に魅力的。 ここ最近は新書が多いですが、 文庫も面白い。
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「すべてがFになる」でおなじみ、森博嗣さんの本。小説作法のノウハウ本としては異色で、小説を書くテクニックについてはあまり触れられていない。一方で、出版社の現状、編集者とはどんな人なのか……など、作家になってからの生活を垣間見ることができる。このような作家もいる、ということで、作家...
「すべてがFになる」でおなじみ、森博嗣さんの本。小説作法のノウハウ本としては異色で、小説を書くテクニックについてはあまり触れられていない。一方で、出版社の現状、編集者とはどんな人なのか……など、作家になってからの生活を垣間見ることができる。このような作家もいる、ということで、作家志望の人が読むと、モチベーションをアップできるかもしれない。
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