小説家という職業 の商品レビュー
小説家になりたいから、と言うわけではなく、森博嗣の書いた新書だから、という理由で購入。「小説版マネジメント」とでも呼ぼうか、面白かった。 各作品間に関連を持たせることもたくさん買わせる作戦なんだろうなー、と思った。まんまと狙い通りになってるよね。 しかし、こういう根本的なとこ...
小説家になりたいから、と言うわけではなく、森博嗣の書いた新書だから、という理由で購入。「小説版マネジメント」とでも呼ぼうか、面白かった。 各作品間に関連を持たせることもたくさん買わせる作戦なんだろうなー、と思った。まんまと狙い通りになってるよね。 しかし、こういう根本的なところからしっかり考えられるあたり(言うまでもないことだが)頭の良い人だと改めて思った。
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筆者が小説の未来、現在の出発業界なんかをどう考えているか。貴重な見解に触れられる一冊。 小説家=メーカー、出版社=商社と捉え、モノそのものをつくる小説家とそれらを流通させる出版社のそれぞれに必要な視点や能力を挙げている。 就活の時は出版業界の構造をこういう風に本質的に捉えられ...
筆者が小説の未来、現在の出発業界なんかをどう考えているか。貴重な見解に触れられる一冊。 小説家=メーカー、出版社=商社と捉え、モノそのものをつくる小説家とそれらを流通させる出版社のそれぞれに必要な視点や能力を挙げている。 就活の時は出版業界の構造をこういう風に本質的に捉えられてなかったなあと思った 小説の存在理由は、「言葉だけで簡単に片付けられない」ことを、「言葉を尽くして」表現するという矛盾にあり、その矛盾に対する苦悩の痕跡にある。
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例えば、電車の中でとなりの女性の胸の谷間が気になるのも、向かいに座る女性が使う歯ブラシの色を夢想するのも、すべては視点の話。
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森博嗣の「小説論」。論理思考で、小説執筆をビジネスとして、成功するための考え方(やり方ではない)を述べた本。 1章 小説家になった経緯と戦略 → 森博嗣が小説家になったときの流れ 2章 小説家になったあとの心構え → 小説家になって感じたこと。なぜ続かないか。 ・最初の壁...
森博嗣の「小説論」。論理思考で、小説執筆をビジネスとして、成功するための考え方(やり方ではない)を述べた本。 1章 小説家になった経緯と戦略 → 森博嗣が小説家になったときの流れ 2章 小説家になったあとの心構え → 小説家になって感じたこと。なぜ続かないか。 ・最初の壁が越えられない ・読者の慣れ ・デビュー後のビジョンがない 3章 出版界の問題と将来 → 森博嗣が感じた出版界の非常識 4章 創作というビジネスの展望 → 小説をどういった風に書いていくかの考察 5章 小説執筆のディテール → 森博嗣が考える小説 ・視点 ・自然を自分の目で見ること エッセンスを感じることができる作品。具体的なことは書かれていないけど、考え方のヒントが詰まった作品だと感じた。
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この本は決して小説家になるためのノウハウ本じゃない。 むしろ、辞めておけと苦言を呈している。 文筆とは芸術じゃない。ビジネスだとはっきり言ってる。 「小説家という商売」というタイトルでもいいんじゃないかというくらい。 普通の営業じゃあり得ないだろうと、思ったこと。 「報酬がいく...
この本は決して小説家になるためのノウハウ本じゃない。 むしろ、辞めておけと苦言を呈している。 文筆とは芸術じゃない。ビジネスだとはっきり言ってる。 「小説家という商売」というタイトルでもいいんじゃないかというくらい。 普通の営業じゃあり得ないだろうと、思ったこと。 「報酬がいくらなのか」ということが決まっていないらしい。 しかも、明確な契約書も存在しなかったらしい。 普通、価格交渉は営業の基本で、契約書作りも一苦労で、これが出来なければビジネスとして成立しない。 そんな商慣習が罷り通っているのが出版業らしい。 なんて殿様商売!羨ましすぎる!! そんなんでいいんだろうか。 もっと商流を短くすれば、安く早く読めるようになるんじゃないだろうか。 仲介業者が少なくなれば著者の儲けも増えるだろうし。 著者が新しい仕組みを作ってくれないかと思っている。 もしや既にあるのかもしれないけど。
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2011/7/11読了。 大学教授であった著者が、副業として始めた小説の執筆について語った一冊。夢や憧れの対象としての小説家ではなく、他の職業と変わらないビジネスの一つとして捉えている著者だからこそ、その内容は新鮮な刺激に溢れていた。 著者が述べているように、小説の書き方のノウ...
2011/7/11読了。 大学教授であった著者が、副業として始めた小説の執筆について語った一冊。夢や憧れの対象としての小説家ではなく、他の職業と変わらないビジネスの一つとして捉えている著者だからこそ、その内容は新鮮な刺激に溢れていた。 著者が述べているように、小説の書き方のノウハウ本では全くなく、仕事について語るプロフェッショナル論の一種と考えていいだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
またこの著者の作品を続けて読んでしまった…。 本を通じて学ぶ、というのも読書の醍醐味だと思うけれど、オイラは森博嗣シリーズを読むのはどちらかというと「好きなものを食べる」に感覚が似ている。 読んでて気持ちいい文章。 なんで気持ちいいのか、理由がよくわかんないけど、好き。 貪っている感じ。 だからやっぱ人に勧めるかどうかは別の話なんだよね…。
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森さんのお人柄が見えて大変面白かった。職業小説家を貫いておられ、話は出版業界の今後への考察にも及ぶところが大変興味深かった。 けれども、夢を抱いて小説家を目指す方にとっては、時に少々手厳しいオコトバが散見するのかもしれません。
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#matsueBC 小説家という職業は、本読みにとっては憧れの職業であり、夢にも等しいものだと思う。それを内側から情け容赦なしにすぱんすぱんと切り正す。うう、それが正しいのは判ってはいるんだよ、でも、心は思い通りに動いちゃくれないのさw これは単なる怠慢なのか。重要性は低いと氏は...
#matsueBC 小説家という職業は、本読みにとっては憧れの職業であり、夢にも等しいものだと思う。それを内側から情け容赦なしにすぱんすぱんと切り正す。うう、それが正しいのは判ってはいるんだよ、でも、心は思い通りに動いちゃくれないのさw これは単なる怠慢なのか。重要性は低いと氏は言うけれど、それでも「文体」には出来ればこだわりたい私なのであった。
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2011年32冊目。 「アーティスト」としてというより、「ビジネスマン」としての小説家像が強い一冊。
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