夜行観覧車 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2024/09/12

昔ドラマで見て面白かった記憶がある。
原作をよりドラマ用に脚色してあったようだ。
意外な真実や犯人が出てくるのかと思ったが、それよりも事件によって動く人達の感情の変化が描かれていた。

2024/08/27

おすすめ度　★★★☆☆
ミステリー度　★★★☆☆

タイトルとの意味はよく分からなかったが
湊かなえらしく、それぞれの視点での話はやはり面白い。
それぞれの家庭のリアルな話で
幸せとは限らない。

2024/08/10

やっぱり先にドラマを見た原作を読むべきではなかったなぁ。どうしても頭に残っている物語と照らし合わせながら読んでしまうので、なんか色々違うなとかそこばかり気になってしまった。先入観無しならきっともっとドキドキしながら読めた気がする。人間の自分勝手さを嫌というほどさらけだしてある本。

2024/07/30

3つの視点から話が進められる。本当にホントのことを言うのが正しいのか、自分のため家族のためを思ってつく嘘もあるんじゃないか、そういうことを考えさせられる本だった。娘の彩花のことを真弓が「獣」と呼ぶのが衝撃を受けた。真弓の自分が自分じゃなくなる感覚を文章で表していてこの表現は湊かなえさんにしかできないなと思った…

2024/07/03

最終的にこんな家族やけどこれからもやっていこうね。で終わって反吐が出る。先に同じ作者の「告白」を読んでたからかもやけどもっと徹底的にやれよ！と思った。とりあえず娘のことは殺していいし娘も母を殺していいし父は逃げていい。

2024/07/01

様々な登場人物の視点で話が展開し、少しずつ事件の真相に迫っていく。真実は一つだが、それぞれの人から見れば、同じ事件も違って見える。物事を多角的に見なければ、真実は見えてこないことを痛感した。

2024/06/03

実際にありそうなギリギリのラインのホラーというか、登場人物のどの心境もそれぞれ理解できてしまっただけに、言いたいことは言葉にしないと伝わらないなあってしみじみ思った

「許す、なんて、親やきょうだいで使う言葉じゃないよ。きっと。どんな感情を持っていても、家族であり続けなきゃいけないんだから。いろいろ思うことはあるけど、家族同士で誰が悪いのか責め合うことなんてしたくない。」

ここ数年いろんな気持ちがあったんだけど、この言葉に文章にすごく救われた。うれしかった。

個人的に遠藤家の後日談が気になる
みんなそれぞれ幸せになるといいな

2024/03/01

自分的にはかなり好きなタイプだった。この前読んだ花の鎖もそうだけど、人物の目線が変わっていくタイプ。
主に遠藤家と高橋家のふたつの家族の目線で進んでいく。
個人的には登場人物の中では彩花が好きだった。癇癪を起こしてしまう決して良い性格ではないけど、どこか忘れられないところがありました。

2023/11/01

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。父親が被害者で母親が加害者。向かいに住む家族との二つの視点で話が進み、事件の動機と真相が明らかになる。登場人物が全員なかなかのクズっぷりで、家族愛をテーマにしているのだけれどやはりそれは湊かなえの描く家族愛で一筋縄ではいかなかった。

2023/10/10

登場人物全てが痛々しい。相変わらずのドロドロした関係がたっぷりで好きになれそうな人が1人もでてこない。単純な会話でもどれが地雷になるかわからない。きっと医師の夫はそんなつもりじゃなかったはずなのにね。この後の遠藤家が気になる。