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夜行観覧車 の商品レビュー

3.4

739件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

    206

  3. 3つ

    326

  4. 2つ

    67

  5. 1つ

    11

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2020/12/24

人間の負の感情が詰まっている。 家庭内殺人も、普段の口論から、なにか溜まってたものが破裂した時起こるんだな、そこまで遠い事柄でないんだなと感じた。仲良く居ようと思う。 遠藤家の問題、事件の真相、小島さと子の存在など、謎だらけで、読んでいて気になるというのがずっとあった。全部解決と...

人間の負の感情が詰まっている。 家庭内殺人も、普段の口論から、なにか溜まってたものが破裂した時起こるんだな、そこまで遠い事柄でないんだなと感じた。仲良く居ようと思う。 遠藤家の問題、事件の真相、小島さと子の存在など、謎だらけで、読んでいて気になるというのがずっとあった。全部解決ということは無かったが。

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2020/10/12

湊さんの物語とても好きだけど、今回は登場人物たちがピリピリしすぎてて、読みながら自分もピリピリ…少々疲れてしまった。 これからの人生できっとストレスがすごいかかる時期もくるんだろうけど、そんなときこの物語を反面教師にして、思い詰めないようにしたいなって思った。

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2020/09/26

家から少し離れたところでパートをする母親と思春期の娘。 エリートの親と息子。義理の母。 優秀な兄やイケメンの弟にすこし嫉妬気味の真ん中の娘。 妻と娘にちゃんと話せないことなかれ主義の夫。 近所好きでほっとけない主婦。 住んでいる地域の格差や親の職業、通ってる学校の偏差値な...

家から少し離れたところでパートをする母親と思春期の娘。 エリートの親と息子。義理の母。 優秀な兄やイケメンの弟にすこし嫉妬気味の真ん中の娘。 妻と娘にちゃんと話せないことなかれ主義の夫。 近所好きでほっとけない主婦。 住んでいる地域の格差や親の職業、通ってる学校の偏差値などで人を判断する社会はどこにでもあり、嫉妬などで精神が参ってしまう 期待を持たれて潰れてしまう子。被害者は1人ではない気がする

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2020/02/22

湊かなえの挑戦て感じがしました。 けど、ふつうにおさまちゃった感がある。 読みやすくて淡々とちょっといびつな人間関係と因果関係、 いつもの後味の悪い感じが全くなく物足りなかった。

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2019/12/11

夜行観覧車 湊かなえ (株)双葉社 2010 6/6 第1刷 2010 6/17 第2刷 2019 12/11 読了 この本も「BIBLIO RADIO」でご一緒してくださってるペコリーヌさんにお借りしました。 本作の中では 日常、非日常は薄皮を挟んで密着している。 日常...

夜行観覧車 湊かなえ (株)双葉社 2010 6/6 第1刷 2010 6/17 第2刷 2019 12/11 読了 この本も「BIBLIO RADIO」でご一緒してくださってるペコリーヌさんにお借りしました。 本作の中では 日常、非日常は薄皮を挟んで密着している。 日常的な社会の中では 最早人々は正常に生きていけなくなっているのかなぁ… 個人の感情は社会の中では まるで不必要と言われているのかなぁ… 感情が爆発した先端が「殺人事件」だとするなら その感情を覆い隠している日常的な社会の方が歪なんだろうか。 2010年に出版された本作は この歪な社会を予言しているのかもしれない。

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2019/06/23

二度目。最初に読んだときは独身だったからか、面白くなかった。今回はなにかしっくりくるものがあって、読み進めるのが早かった。坂道病。身の丈に合わない生活を踏ん張って送っていると、歪みが自身の中に生まれてきてやがては崩壊するのか… 怖いなとおもった。自分とゆうものは、社会の中での立...

二度目。最初に読んだときは独身だったからか、面白くなかった。今回はなにかしっくりくるものがあって、読み進めるのが早かった。坂道病。身の丈に合わない生活を踏ん張って送っていると、歪みが自身の中に生まれてきてやがては崩壊するのか… 怖いなとおもった。自分とゆうものは、社会の中での立ち位置での自身と、あくまで自身の中での自分と多分二種類存在するけれど、歪みに気づいたときにはすでに戻れないところまで来ていたりするんだろうか。

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2019/05/18

女社会の序列やエゴが、イヤというほどありありと書かれている。そして、必ず歪みが出るのだなぁ。人間、身の丈が大事である。

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2019/05/13

 セレブな感のあるひばりが丘に住む遠藤家は妻の過度の期待、受験の失敗等で娘彩花が荒れ、妻真弓も疲弊し、 夫啓介も事なかれ主義となっていた。真弓がうらやむ高橋家では、弘幸が前妻の息子良幸程に慎司を期待して いないような言動に腹を立て殺害。実際は自分の分身のように思う親と、じつはそう...

 セレブな感のあるひばりが丘に住む遠藤家は妻の過度の期待、受験の失敗等で娘彩花が荒れ、妻真弓も疲弊し、 夫啓介も事なかれ主義となっていた。真弓がうらやむ高橋家では、弘幸が前妻の息子良幸程に慎司を期待して いないような言動に腹を立て殺害。実際は自分の分身のように思う親と、じつはそうでもない男親の行き違いかも 知れない。家庭内の事件に他人の裁きは要らず、恨みや責め慰み全て家族でするのみである。

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2019/06/23

遠藤家。気に入らないことの原因をすべて母親のせいにする娘は、たびたび癇癪をおこす。ある日ついに我満の限界を超えた母親は、娘を殺しかける。 遠藤家の向かいの高橋家。医師の夫、美しい妻、優秀な娘と容姿優れた息子という人もうらやむ家族だが、妻は前妻に対するコンプレックスを胸に秘めており...

遠藤家。気に入らないことの原因をすべて母親のせいにする娘は、たびたび癇癪をおこす。ある日ついに我満の限界を超えた母親は、娘を殺しかける。 遠藤家の向かいの高橋家。医師の夫、美しい妻、優秀な娘と容姿優れた息子という人もうらやむ家族だが、妻は前妻に対するコンプレックスを胸に秘めており、あるときそれを爆発させ夫を殺してしまう。 娘を殺しかけたり、妻が夫を殺してしまうという、普通なら事件によって家族がばらばらになるような事件を経ても、この作品の家族は、逆に家族関係を再生又は強化していく。 これがこの作品の面白いところである。

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2019/03/17

なんということだ… 湊かなえさんの物語を読んでいると、自分がいかに他人の意見や情報に影響されやすいのかということを痛感させられる。まんまと彼女の思惑通りにあっちに悲しみこっちに憤り、どの人間も間違っているわけではなく、すべてその人の感覚からは正しい行動であり、別な価値観から見た結...

なんということだ… 湊かなえさんの物語を読んでいると、自分がいかに他人の意見や情報に影響されやすいのかということを痛感させられる。まんまと彼女の思惑通りにあっちに悲しみこっちに憤り、どの人間も間違っているわけではなく、すべてその人の感覚からは正しい行動であり、別な価値観から見た結果、間違った行動であるということが複雑に絡み合っている。私自身、こういうことを子供に教えていこう、と決めていることがあるが、果たしてそれが万人に良いことなのか、私の価値観の中だけなのか、、、何がきっかけで、娘の価値観が形成されてゆくのかも未知。親である前に、人でいるということは、こんなにも難しく困難で複雑なことなんだと、これまた考えさせられる心理描写の本でした。☆10!

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