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おれのおばさん の商品レビュー

3.6

80件のお客様レビュー

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2010/10/04

いつも図書館にいくと偶然手にしていたこの本。題名的にいままで敬遠していたのですが、何度もその偶然が続くと、これも縁かも?って思い、読んでみました。 これが思いの外よくて、あたりだったと思いました。前向きに頑張ろうと思えるとてもいい作品だと思います。

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2010/10/10

2010.10.2〜10.9初めて読んだ作家だが、面白かった。青春小説って言うのかもしれないけど、大人も子どもも生きるためにもがいてる姿が描かれていた。家族から離れた児童養護施設で暮らしている話しだけど、家族愛が描かれていて、すごく爽やかな読後感だ。

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2010/09/28

難関な受験を切り抜けて超進学校(中学)に合格した少年。 しかし父親が横領事件を起こし退学処分になってしまい、母親と離れて、北海道で児童擁護施設をしている母の兄弟(おばさん)のところで生活するようになります。 その「おばさん」が強烈なキャラクターなんです。 医学部に入学したものの、...

難関な受験を切り抜けて超進学校(中学)に合格した少年。 しかし父親が横領事件を起こし退学処分になってしまい、母親と離れて、北海道で児童擁護施設をしている母の兄弟(おばさん)のところで生活するようになります。 その「おばさん」が強烈なキャラクターなんです。 医学部に入学したものの、演劇にのめりこんで大学をやめて劇団をたちあげ、同じ大学の学生だった男性と結婚したけれど離婚。演劇もうまくいかなくなり、児童擁護施設をきりもりすることになったという経緯の人で、とにかく熱い人物です。 暗く、いろいろなトラブルが発生しがちな児童擁護施設は、その「おばさん」のちょっと手荒で情熱的なやり方で切り抜けていきます。 そもそも私のまわりには学生時代から「熱い」人が多かったで、熱い人物には親近感がわきました。 (余談ですが、熱い、志を持った友人たちは今でも熱い人生を送っています) この話の中の「おれ」は非常に賢く、いろんなことをしっかりと自分の頭で考えられ、自分のするべき行動、言うべきこと、言わないべきことなどを選択する力を持っていることがとても好印象でした。 わが子たちも、困難にぶち当たった時に、この少年のように自分で考えて解決する力を身につけてほしいなと願います☆ そんなかしこく頭の回転の早い「おれ」ですが、そんな彼でも一人で過酷な環境に耐えることができたわけではなく、児童擁護施設で親しくなった友人やおばさん、大人たちの中で、いい影響を受けて成長していく様子も素敵だなと思いました。 最後に「がんばれ、おれのおばさん!」とあるのですが、私は「がんばりすぎるな、おばさん! もうかなりあなたは頑張った」と言いたい気分になりました。

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2011/05/03

家族に大事件が起きて周りの環境が一変するのに、それを受け入れてそこからまたぐんと伸びていく。 陽介を迎えいれた「おばさん」の個性も光っている。 よい本だった。

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2011/07/16

女の子特有のみずみずしい視点からの物語描写は、よく目にするところだけれど、優秀な中坊男子の視線もなかなか侮りがたい。この物語、淡々と書かれたストーリーの割には、現代の世相を反映したヘビーな内容が盛り込まれている。東京近郊の街に住み、そこそこ恵まれた家庭の一人っ子として暮らしていた...

女の子特有のみずみずしい視点からの物語描写は、よく目にするところだけれど、優秀な中坊男子の視線もなかなか侮りがたい。この物語、淡々と書かれたストーリーの割には、現代の世相を反映したヘビーな内容が盛り込まれている。東京近郊の街に住み、そこそこ恵まれた家庭の一人っ子として暮らしていた「ぼく」・高見洋介が自分のことを「おれ」と呼ぶようになったのは、中2のGW明け、札幌の養護施設でのことだった。一人放り出された先が、札幌の児童養護施設。そこで出会ったのが20年以上も姉妹の縁を切っていたという母の姉、すなわち「おばさん」だった。児童養護施設の内外でのあつれきやをものともせず、施設を一人で切り盛りしているおばさんの気概、そしてその原動力となる精神的な強さに圧倒される。否応なく押し寄せてくる周囲の環境の変化とおばさんの見えないパワーが思春期の洋介をたくましく、そしてやさしく成長させていく。

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2010/08/08

父親が愛人にお金を貢いで公金横領罪で起訴。僕はせっかく入った私立中学を止めて、母親の姉のいる福祉施設へ。波瀾万丈な人生は、耐える力さへ在れば、人間を成長させる。

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2011/07/17

この人の本は初めてだったけれど、なかなか面白かった。いきなり大変な状況におかれた主人公陽介(中2)だが、パワーあふれるおばさんのもとで自身や家族、友達、今後のことを見つめなおしていく。実際には陽介のようにその状況を受け止めることはむつかしいのではないかと思うけれど、子供って大人が...

この人の本は初めてだったけれど、なかなか面白かった。いきなり大変な状況におかれた主人公陽介(中2)だが、パワーあふれるおばさんのもとで自身や家族、友達、今後のことを見つめなおしていく。実際には陽介のようにその状況を受け止めることはむつかしいのではないかと思うけれど、子供って大人が思っているよりずっと大人なのかもしれないな。主な舞台が北海道と奄美大島というのもいいのかもしれない。その土地のもっているパワーが子供達を成長させていく感じがする。厳しい環境を描いているのだが、読後感は良い。

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2010/08/03

エリート校の中学生であった「ぼく」が、父親が横領事件を起こし、札幌のおばが運営している児童養護施設で暮らすことになって・・・ 若干、きれいごとかなって気もするけれど、さわやかだし、いいんじゃないかな。 薄いし、読みやすいし、でも、いろいろな事を考えさせられるし、普段本をあまり読ま...

エリート校の中学生であった「ぼく」が、父親が横領事件を起こし、札幌のおばが運営している児童養護施設で暮らすことになって・・・ 若干、きれいごとかなって気もするけれど、さわやかだし、いいんじゃないかな。 薄いし、読みやすいし、でも、いろいろな事を考えさせられるし、普段本をあまり読まない人とかに薦めたいかも。

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2010/07/19

イタい青春小説。とはいっても、この中学生、将来のことを見据えているし、家族思い。読後感がすがすがしい。

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2010/07/14

図書館の新刊コーナーで見つけました。 初めてこの人の本を読みましたが、なかなか面白かったです。 いわゆる青春小説となるのでしょうが 音楽やスポーツ系の「これぞ青春!」的な話では全くなく 思春期の少年が悩んだり思いとどまったりしながら 一歩一歩前進していくお話です。 彼の周りの人た...

図書館の新刊コーナーで見つけました。 初めてこの人の本を読みましたが、なかなか面白かったです。 いわゆる青春小説となるのでしょうが 音楽やスポーツ系の「これぞ青春!」的な話では全くなく 思春期の少年が悩んだり思いとどまったりしながら 一歩一歩前進していくお話です。 彼の周りの人たちも魅力的。 この「おばさん」はそばにいたら多分苦手なタイプですが じんわりと胸にしみるぶっきらぼうな優しさを持っている。 子供にも勧めたいそんな1冊です。 読書感想文にもいいかもね。

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