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おれのおばさん の商品レビュー

3.6

81件のお客様レビュー

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2011/04/16

 東大合格者数ナンバーワンの開聖学園中学に在学していた、高見陽介、十四歳。都銀の支店長だった父親が愛人のために顧客の金を使い込んでいたことがばれ、状況は一変する。父親は逮捕。借金を背負った母親は働きに出るために、主人公を北海道で児童養護施設を営む自分の姉のもとに預けた。    こ...

 東大合格者数ナンバーワンの開聖学園中学に在学していた、高見陽介、十四歳。都銀の支店長だった父親が愛人のために顧客の金を使い込んでいたことがばれ、状況は一変する。父親は逮捕。借金を背負った母親は働きに出るために、主人公を北海道で児童養護施設を営む自分の姉のもとに預けた。    このおばさんが、とてつもなく破天荒なひとだった。ジャンケンで負けた方がズボンをおろすと騒いでいる男子に、「よし。あたしも入るからね」と宣言。場が急速に静まり返れば、「なんだい、つまらない。久しぶりに男の前でパンツを脱げると思ったのに」と憎まれ口。聞けば、大学では芝居に打ち込み、中退して後輩と結婚。子持ちで離婚し、しばらくは実入りのいい清掃の仕事をしていた。どんなときも人生と真っ向勝負のおばさんに倣い、主人公も全力で生きていく。気分爽快な青春小説。 (週刊朝日 2010/7/23)

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2011/03/08

高見陽介、14歳。父が逮捕され、母と離れ離れになったら、未来を拓く「出会い」が降ってきた。児童養護施設に暮らす中学生たちの真っ向勝負の「人生との格闘」、体を張って受け止めるおばさんや大人たちの生きざま…全編を貫く潔さが胸に迫る。

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2011/02/13

陽介、卓也、恵子おばさん。 過酷な題材だけれど、重くなく、成長を感じられる所が救われる。 クールな陽介、熱い卓也の対比も良くて。 あたしも恵子おばさんの芝居が観たいと思うくらいだ。

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2012/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 坪田譲治文学賞を受賞された作品らしいというか、大人も子供も読みやすい、青春を描いた本だと思いました。  子供達はみんな賢くて真面目で純粋な姿が微笑ましく、 大人達は芯は強くて愛があって、とりあえずでも前向きに目の前のことを精一杯取り組んでいる様子から、暗く辛い過去や現状に負けない、全体から元気を感じました。  ですが、現実はこんなに簡単に読めるような話ではないのだろうなとも思いました。 もっと深く描いたら、考えさせられる場面もたくさん出てきてしまうでしょうが、こういう話題を元気に気持ちよく読める本も、いいかなと思いました。

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2011/01/19

おもしろかった。 が、ちょっときれいにできすぎで現実味が薄いかなとも思う。 他の登場人物からの視点でも読んでみたい。

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2011/01/10

父親が横領の容疑で捕まり、主人公は超進学校から児童養護施設へ引っ越し!(しかも横領の理由が愛人へ貢ぐため)というド派手な設定なのに、地に足がついているというか、前向きというか、さわやかというか、好感のもてる作品でした。 一気に読み終わりました。 同じ佐川さんの『ぼくたちは大人にな...

父親が横領の容疑で捕まり、主人公は超進学校から児童養護施設へ引っ越し!(しかも横領の理由が愛人へ貢ぐため)というド派手な設定なのに、地に足がついているというか、前向きというか、さわやかというか、好感のもてる作品でした。 一気に読み終わりました。 同じ佐川さんの『ぼくたちは大人になる』もおもしろかったです。

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2010/12/26

違和感ありまくり。一般向けに書かれたライトな青春小説なだけ。社会的養護のもとにある子どもたちの厳しさがサラッと流されすぎてる。結局、主人公の男子も、血のつながりによって危機的な状況を脱することができたに過ぎない。血縁を超えたつながりを描いてほしいと期待してたけど、案の定満たされず...

違和感ありまくり。一般向けに書かれたライトな青春小説なだけ。社会的養護のもとにある子どもたちの厳しさがサラッと流されすぎてる。結局、主人公の男子も、血のつながりによって危機的な状況を脱することができたに過ぎない。血縁を超えたつながりを描いてほしいと期待してたけど、案の定満たされず。斎藤美奈子女史はじめ、そうそうたる面子が絶賛してるのも、実状を知らないからなんだろうな。 焦点がぶれまくってて、構成もむちゃくちゃ。読んだ時間が無駄でした。

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2019/01/16

すばるにて続編あり「小石のように」 曰くありげな脇の登場人物の話が物足りなかったのですが シリーズ化されるようですね。

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2010/11/16

家族って血の繋がりだけでなく、自分を認めてくれる人がいるかで変わる。一方対照的な人生を歩んでいても姉妹はどこかで繋がっている。中学受験を控えた息子に読ませたい本。自分の人生における選択に全て責任もって生きているおばんさんがめちゃめちゃ格好いい。更に安定を望んでいたはずのおかあさん...

家族って血の繋がりだけでなく、自分を認めてくれる人がいるかで変わる。一方対照的な人生を歩んでいても姉妹はどこかで繋がっている。中学受験を控えた息子に読ませたい本。自分の人生における選択に全て責任もって生きているおばんさんがめちゃめちゃ格好いい。更に安定を望んでいたはずのおかあさんが旦那の浮気による不祥事をも受け止めて強く生きて行こうとするところは、もっと格好いい。 有名私立中学に入学した途端、父親の不祥事で家庭崩壊し、北海道の児童養護施設を営むおばさんのところで暮らすことになった主人公が急な不幸にぐれる暇もなく、母とは対照的な生きる力の漲るおばさんに翻弄されながらも友情に、恋に、勉強に生きる話。 登場人物の少年たちが皆いい子で本当の児童養護施設に預けられる子供達の不幸はこんなものではないかもしれないし、旦那の浮気による不祥事にこんなに凛と対処する妻っているのかなとストーリーとしては都合がよすぎる点が多々あるが、小学生の息子に読ませるなら、こんな風に希望にあふれた話でもいい。

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2010/10/29

家が崩壊した男の子とおばさんとそれを取り巻く人々の話。 なんか、最後がもうちょっと読みたいという余韻を残した感じです。 話としては、よかったのかもなんですが。 解決になってない部分もあって。 結局お父さんはどうなったんだろう?とか色々思ってしまいます。

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