1,800円以上の注文で送料無料

おれのおばさん の商品レビュー

3.6

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2012/04/25

ほんの些細な(?)父親の不正で、エリート進学校に通う陽介の生活が、ガラッと一転します。 母とは離れ、絶縁状態だった母の姉が世話をしている、北海道の児童養護施設に預けられます。 まったく、子どもにはなんの罪もないのに、大人の都合で振り回されてしまいます。 大人のいい加減さに腹立た...

ほんの些細な(?)父親の不正で、エリート進学校に通う陽介の生活が、ガラッと一転します。 母とは離れ、絶縁状態だった母の姉が世話をしている、北海道の児童養護施設に預けられます。 まったく、子どもにはなんの罪もないのに、大人の都合で振り回されてしまいます。 大人のいい加減さに腹立たしくなってきます でも、一方で素敵な大人たちもいるんです。 思春期の大事な子どもたちときっちり向き合って、彼らに力を与えてくれます。 陽介のおばさんは、ちょっとカッコいいです。 僕から俺に変わっていく、陽介や子ども達を応援したくなります。

Posted byブクログ

2012/04/23

とても 辛い話なのに 読みやすい筆致で意外と重くなく読めました。悩みや辛いことをかかえてる人におすすめです。読後 元気が出てきます。

Posted byブクログ

2012/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

父親の逮捕をきっかけに、おばさんが運営する児童養護施設で暮らすことになった陽介。一番の友だちとなった卓也は、レイプで生まれた子どもでした。養子縁組をした父から深い愛情を受けてそだったものの、父が事故死。そして母は、養子を望んでいなかったことを知ります。自分の生い立ちを振り返る葛藤。そして未来への希望。第26回坪田譲治文学賞を受賞。 『おれたりの青空』は『おれのおばさん』の続編です。

Posted byブクログ

2012/03/26

はじめて、佐川さんの本を読みました・・。どっちかといえば、重松さん路線かな・・。もっとわかりやすい感じですかね・。さすがに最後はこれぞ青春みたいな描写が多く恥かしかったですが、おもしろかったです・・。小学校高学年~中一の年頃の人が読むと深く響くのではww続編も多分読んでみようと思...

はじめて、佐川さんの本を読みました・・。どっちかといえば、重松さん路線かな・・。もっとわかりやすい感じですかね・。さすがに最後はこれぞ青春みたいな描写が多く恥かしかったですが、おもしろかったです・・。小学校高学年~中一の年頃の人が読むと深く響くのではww続編も多分読んでみようと思います・・。

Posted byブクログ

2012/02/11

著者は道産子では無いですが、北大出身。 そのため、札幌の街、特に北大近辺(北12条あたり)の描写は秀逸です。 登場人物も存在感があり、続編「おれたちの青空」に繋がったのも納得の作品です。

Posted byブクログ

2012/02/08

父親の横領事件で一家離散した少年がおばさんのもとに引き取られ・・・という成長物語。 この少年が難関中学に合格しただけあってえらく分別がある。父親、母親、おばさん、その他もろもろの大人たちを描写し、意見をのべるのだが、そんなふうに思うかな~作者にストーリーの都合上言わされてないか...

父親の横領事件で一家離散した少年がおばさんのもとに引き取られ・・・という成長物語。 この少年が難関中学に合格しただけあってえらく分別がある。父親、母親、おばさん、その他もろもろの大人たちを描写し、意見をのべるのだが、そんなふうに思うかな~作者にストーリーの都合上言わされてないか?・・・という感じで、全ての登場人物にリアリティを感じなかった。 明るくさっぱりと清潔感のある物語なので星3つにしましたが、他の作品を読みたいとは思わないなー。

Posted byブクログ

2012/02/03

父親の不祥事で名門中学を退学になり、疎遠だった母の姉が経営する児童養護施設で共同生活を始める事になった陽介の青春成長物語。前向きな主人公のけなげさが素敵です。

Posted byブクログ

2012/01/28

さわやかな小説。 どんな状況になっても、自分を持ち続けることの難しさ、大切さ等・・・。 ただ、題名におばさんって入ってけれど、主人公の男の子の話が中心で、まあおばさんもよく出てくるんだけれど・・・。 最後も少しあっさりで、「おばさん」ってつくわりにはおばさんの印象がそこまで強く...

さわやかな小説。 どんな状況になっても、自分を持ち続けることの難しさ、大切さ等・・・。 ただ、題名におばさんって入ってけれど、主人公の男の子の話が中心で、まあおばさんもよく出てくるんだけれど・・・。 最後も少しあっさりで、「おばさん」ってつくわりにはおばさんの印象がそこまで強くなかった。

Posted byブクログ

2012/01/02

あまり行かない本屋さんの店員がおすすめしていたので 購入して読んだ本。 主人公は有名私立中学2年生の陽介。 何不自由なくエリート人生を歩んでいくんだろうと思っていたある日 突然父親が愛人をつくっていて、その人に貢ぐために会社のお金を 横領していたことがわかり、逮捕されてしまう。...

あまり行かない本屋さんの店員がおすすめしていたので 購入して読んだ本。 主人公は有名私立中学2年生の陽介。 何不自由なくエリート人生を歩んでいくんだろうと思っていたある日 突然父親が愛人をつくっていて、その人に貢ぐために会社のお金を 横領していたことがわかり、逮捕されてしまう。 それを機に、家族の生活は一変する。 ひと言で言えば、母親の姉である「おばさん」の家に預けられた陽介の成長物語 なんだけど、あまりにもきれいにまとまりすぎていて、感動は覚えなかった。 というか、誰にも感情移入できなかったんだよね。 陽介はその有名私立中を出て、養護施設へ入所し、学校も公立中学校へ転校となるが プライドと精神力の強さで有名大をめざすわけで。 途中必要以上に、有名私立中学校と公立中学校との違いが出てきて、「有名校にいるって、そんなにすごいことなの?」 「そこまでしがみつかなくてもよくない?」 とか意地悪な感情が出現してしまった。 だいたい、登場人物がみんなすごく優秀で、北大の医学部に通っていた「おばさん」は 男と演劇にのめりこみ、大学を中退して結婚、娘を出産して夫とは離婚。 気がつけば養護施設のおばさんになっていた、という波乱万丈な人生。 そんな姉と犬猿の仲である いたって普通の専業主婦の母。 夫が愛人をつくって会社の金を横領して逮捕されたのに、夫とは離婚せずに 弁護につく。その心境も理解できないし、出来るための描写もなかった。 この本の中で私が一番魅力を感じなかった人といえる。 おばさんの元夫である、後藤さんという人も、一見魅力的だが、自分が経営する 養護老人ホームの老人たちを「臭いババァ」などと言う(愛情こめてだけど) 私は、それが良いこととは決して思わない。 唯一、良い子だなと思えたのは、同じ施設に暮らす、同級生の卓也。 かれは複雑なおいたちを持つのに、スポーツマンで頑張り屋で、優しい男の子だった。 彼が主人公だった方が、ずっと青春しててよかったと思う。 と、悪評ばかり書いてしまったけれど、素直で心純粋な心を持った青少年が 読めば、きっと清清しい読後感だろうし、明日への希望にもなるんじゃなかろうか。 なにげに、でも目立つように本棚に置いておいて、できれば息子に読んで欲しいと 思う本でした。

Posted byブクログ

2011/12/05

父親が愛人を囲うために客の金を横領し刑務所へ。その中学生の息子は訳も分からないうちに母親の姉がやっている養護施設に預けられてお話しが始まる。 この姉がタイトルになっている「おれのおばさん」な訳だけど、まっすぐでパワーがあって、人間くさいおばさんなのだ。 少年小説というジャンル...

父親が愛人を囲うために客の金を横領し刑務所へ。その中学生の息子は訳も分からないうちに母親の姉がやっている養護施設に預けられてお話しが始まる。 この姉がタイトルになっている「おれのおばさん」な訳だけど、まっすぐでパワーがあって、人間くさいおばさんなのだ。 少年小説というジャンルだと思うが、養護施設で生活していく主人公をまっすぐ書いている。技巧や比喩はなし。どうどうとした、とてもいい本だと思う。 重くて苦しい話しなんだけど、おばさんが真ん中にいるせいか清々しさすら感じる。人間苦しんでナンボなんだよな。

Posted byブクログ