1,800円以上の注文で送料無料

黒いカーニバル の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 SF作家の印象が強かったが、初期より作品を集めたこれを見ると怪奇小説家としも面白かった。子供時代の残酷さや楽しさを大人の視点で描いたような作品が多く、印象に残っている。恐ろしくも楽しかったあの日々を自分も思い出した。  火星の鬢の死を求める男たちの話、旅人の奇怪な一族を垣間見る一幕、死人の嫌われそうながら奇妙な絆の男女を祝う気の良い人々、巻貝の子供時代を思い出す母と子の会話、ダドリイ・ストーンの素晴らしい死に描かれた概念的な死とそこからの楽しげな人生の復活などが印象的。

Posted byブクログ

2025/06/16

5冊目。81年の第六刷。 長篇「何かが道をやってくる」の元となった「黒い観覧車」や「刺青の男」、「塵よりよみがえり」のセシーや「火星年代記」に入っていてもおかしくない「青い壜」とバラエティ豊か。「戦争ごっこ」とその続編「バーン!おまえは死んだ」が印象に残る。

Posted byブクログ

2014/02/03

SFというよりはダークなファンタジーといった感じの短編集。 好きな世界観のものもあったり、そうでもなかったり。おもしろいのもあったりそうでもなかったりした。個人的には「青い壜」というSFタッチの作品が好きだと思った。読む人にとって壜の中身を色々想像できていい。

Posted byブクログ

2013/07/24

この本を読んでいる時だけ、ふと暑さを忘れました(笑) 自分好みのダークな作品が揃っている短編集。 何度背筋がひやりとした事か。 「黒い観覧車」 乗る者を若返らせる観覧車。 ある日その仕組みに気付いた2人の少年は、 観覧車から降りてきた少年の後を付けるが…このオチ、素晴らしいね...

この本を読んでいる時だけ、ふと暑さを忘れました(笑) 自分好みのダークな作品が揃っている短編集。 何度背筋がひやりとした事か。 「黒い観覧車」 乗る者を若返らせる観覧車。 ある日その仕組みに気付いた2人の少年は、 観覧車から降りてきた少年の後を付けるが…このオチ、素晴らしいね。 「刺青の男」 男は、老婆から未来に起こる出来事が描かれた刺青を彫ってもらう。 布と絆創膏で覆われた胸と背中に描かれていたものとは… その絵を見た人々は、さぞやショックだっただろう。。。 「乙女」 たった2ページなのにこのインパクト!コワイ~。 「棺」 ある年をとった兄弟がいた。優秀な兄と、落ちこぼれの弟。 自分の死期を悟った兄は、持ち前の器用さを活かして自らの棺を作る。 兄の死後、その立派な棺に興味を持った弟は… 兄さんの悪意を感じるよ。 「戦争ごっこ」「バーン!おまえは死んだ!」 この2つ、連作になっているんですね。一番好きでした♪ 幼い頃から戦争ごっこに夢中になっていた少年。 成長した彼は軍に入隊するが、彼の精神は少年の頃のままだった… 意外にも後味が良くて、ホロリときました。親友クンも素敵だね!

Posted byブクログ

2013/05/22

SFというよりホラーだな…しかし時折幻想的でちょっぴり切なくなる綺麗な話が入っていて捨てがたい。これだから短編集は面白い。

Posted byブクログ

2012/09/24

表現は悪いが亡くなると手に入りやすくなる。 幻想的と評されるとはいえ全体的に後味が悪くなるラストが多い中 シュトルムの「みずうみ」にも負けない「みずうみ」 純粋な魂の奇蹟「戦争ごっこ」「バーン!お前は死んだ!」 たった2ページだが倒錯した愛を描く「乙女」お薦め

Posted byブクログ

2012/06/29

初期の作品を集めた短編集で、かなり久しぶりに再読した。 思ったよりホラーでシニカルな作品が多いが、やはり詩的でせつなく、読むと頭に映像が浮かんでくるのはさすが。 ベストは「詩」「青い壜」「ダドリイ・ストーンのすばらしい死」「戦争ごっこ」など。 一番怖かったのは「遊園地」。

Posted byブクログ

2012/06/19

この6月にブラッドベリさん、亡くなってしまいましたね。いつまでも、瑞々しい感覚を言葉にすることができる奇跡の人でした。黙祷。 この作品集は初期のころだけあって、センチメンタルなだけでなくダークな感じが強い幻想小説集です。こんな感じもいいな。 近づいてくる台風の風と雨音をBGM...

この6月にブラッドベリさん、亡くなってしまいましたね。いつまでも、瑞々しい感覚を言葉にすることができる奇跡の人でした。黙祷。 この作品集は初期のころだけあって、センチメンタルなだけでなくダークな感じが強い幻想小説集です。こんな感じもいいな。 近づいてくる台風の風と雨音をBGMにしてしばしブラッドベリの世界に浸りました。

Posted byブクログ

2011/09/01

8/31 読了。 「黒い観覧車」は「何かが道をやってくる」のプロトタイプ的短編。メリーゴーランドのアイデアが素晴らしいことを再確認。「ダドリイ・ストーンのすばらしい死」のような話を売れっ子になりかけていた著者が書いていたのってどういう心境だったんだろう。

Posted byブクログ

2010/12/19

久しぶりの再読。 創元推理文庫で出てる短編集と作品の重複はある。 ブラッドベリの若い頃の作品らしい。 後のもののように洗練されていないかもしれないけど、悪夢のような世界はここちよい。 (2009年05月19日読了)

Posted byブクログ