あられもない祈り の商品レビュー
DV彼氏と同棲中で自傷行為を繰り返す主人公が、不倫をするお話し。なんてことない話しだけど、印象に残る台詞がいくつかあった。
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これは、よくない… 自分まで病みそうになる。 でも、それぐらい痛々しくてこっちが苦しくなるぐらい心にくる。 ナラタージュの時と同じで、島本理生さんは切羽詰まった感情の描写が上手い。 あなたと私の関係性に関して別によいことだとか悪いことだとか判断する必要はないと思う。 ただ、出...
これは、よくない… 自分まで病みそうになる。 でも、それぐらい痛々しくてこっちが苦しくなるぐらい心にくる。 ナラタージュの時と同じで、島本理生さんは切羽詰まった感情の描写が上手い。 あなたと私の関係性に関して別によいことだとか悪いことだとか判断する必要はないと思う。 ただ、出てくる登場人物の心の弱さ、敏感さ、ぎりぎりのところに立っている感の描き方がすごいというのだけはいえる。
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"意地でもなにか新しいものを得た実感がないと一秒後に死んでしまいそうだった。" p.130 "幸福であろうと不幸であろうと、人間は慣れているものに親しみを覚え、そこに帰ろうとする。" p.136 "ぜんぶ自分が悪いだなんて、ぜ...
"意地でもなにか新しいものを得た実感がないと一秒後に死んでしまいそうだった。" p.130 "幸福であろうと不幸であろうと、人間は慣れているものに親しみを覚え、そこに帰ろうとする。" p.136 "ぜんぶ自分が悪いだなんて、ぜんぶ自分が悪くないと言ってるのと同じことだ。" p.142 内容で言えばかなり苦しくなる。上手に身体や頭が動かない不全感に、道の見えなさ。 ちょっと、全部を受けとめきれなかったと感じる。もうすこし大人になれば読めるのか…
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いつ買ったのか思い出せないくらい。ようやく手をつけました。 やりたかったことは、とてもよくわかる気がするけれど 作者自身が自ら決めたルールを守ることが最優先事項、になっちゃって、苦しくなっちゃったんだろうな、 しかもそれが読み手に伝わってしまうという、残念さ。 デビュー作とか...
いつ買ったのか思い出せないくらい。ようやく手をつけました。 やりたかったことは、とてもよくわかる気がするけれど 作者自身が自ら決めたルールを守ることが最優先事項、になっちゃって、苦しくなっちゃったんだろうな、 しかもそれが読み手に伝わってしまうという、残念さ。 デビュー作とか、好きなのに。 成長していない、という印象を持ってしまいました。 あ、表紙はとても好き。
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一度、読むことにつまってしまったけど二度目はスルスル読めた。 「あなたの呼吸が止まるまで」を 思い出してた。 低温火傷みたいな感じ。 それほど熱はもっていないのに いつのまにか強く傷を残してる。 ジンジンと痛む。 曖昧でぼんやりしてる。 なのに明確で強い何がそこにはあった...
一度、読むことにつまってしまったけど二度目はスルスル読めた。 「あなたの呼吸が止まるまで」を 思い出してた。 低温火傷みたいな感じ。 それほど熱はもっていないのに いつのまにか強く傷を残してる。 ジンジンと痛む。 曖昧でぼんやりしてる。 なのに明確で強い何がそこにはあった。 それが愛かはわからないけれど。
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読んでいて、ずっと苦しかった。情景描写がすごくリアルに感じられるし、言葉が足りない気がした分、読み手に想像させる力がある。島本さんて、どうしてこんなの書けてしまうんだろう。
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なぜか読みづらかった・・・。 文章がキレイすぎるのか・・・・。 「あなた」っていう二人称が苦手なのかも。 好きっぽいジャンルなのに、入れなかった。 残念~。
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「ねえ、どうしてあれほど呼び合って今も寄り添う言葉と体を持っているのに離ればなれなんだ」 傷だらけで生きてきた主人公がずっと過去形でモノローグを語るのだけれど、物語が終わってしまう直前にほんの一瞬だけ想いをおさえられなくなって、血を吐くようにつぶやくことば。「どうして…」。 ...
「ねえ、どうしてあれほど呼び合って今も寄り添う言葉と体を持っているのに離ればなれなんだ」 傷だらけで生きてきた主人公がずっと過去形でモノローグを語るのだけれど、物語が終わってしまう直前にほんの一瞬だけ想いをおさえられなくなって、血を吐くようにつぶやくことば。「どうして…」。 あまり世の中とうまくやっていけなくて、ずっと自分をおさえて、我慢して、それでもこの愛だけはなくしたくないと思っていた人とやっぱり終わってしまいそうになって、たったひとりで海に向かいながら、それでも「あなた」が待っていてくれるのではないかと祈るラスト。 この著者、作品を出すたびにシリアスになっていきます。 読者からは賛否両論あるようだけど、こういう胸が苦しくなる物語に向かい合うことも、今の自分には大切。
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読んでいくのが何度もつらくなった。切なくて、苦しくて、痛かった。絶望しかないのに、その場所でしか幸せや安心を得られないなんて。背負った宿命が、傷つけられた過去が、苦しみながらも惹かれ合うことを肯定してくれる。与えられる痛みを確認しながらでしか、愛されていることに気づけない。全部を欲しがるのは、全部に興味がないのと変わらない。自分を責めるふりをして、世界を呪う。だけどそんなこと、本当にどうにもならないから。そう言い聞かせて、誰かの中に自分の出口を探してしまう。自分の出口なんて、本当は自分の中にしかないはずなのに。
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メンヘルOLの不倫話。 彼氏とも不倫相手とも共依存のような感じ。 最後まで不安定なんだけど、それはそれで楽しめた。 病んでる同士で溺れていく感覚を擬似体験。いや、あったかもなあ。
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