レンタルチャイルド の商品レビュー
捉え方だと思うのですが、全てを救えるわけもないのに関わった子は助けたいっていうのが人として当然の感情ながらも違和感があります。可哀相って言えば彼らの生をも否定してしまう気がして軽々しく言葉にできないし、どんな感情も複雑すぎて抱けない。触れられたくない所に刃のように向ける質問の数々...
捉え方だと思うのですが、全てを救えるわけもないのに関わった子は助けたいっていうのが人として当然の感情ながらも違和感があります。可哀相って言えば彼らの生をも否定してしまう気がして軽々しく言葉にできないし、どんな感情も複雑すぎて抱けない。触れられたくない所に刃のように向ける質問の数々。こういう実態があるんだ、と知らせる為には必要なのかもしれないけど、えぐられる人にはたまったもんじゃないだろうなと思います。お金があるからその力で聞きたい事を聞くことが出来る。私にはこの本を読んで良かったのかどうかが分かりません。
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2回目。物乞いをするために自ら自分の目を潰した男、仲間の遺体を金儲けの道具にする男、腐臭が漂う中、稼いだお金を麻薬に替える子どもたち。彼らの悲惨な現状に衝撃を受けました。世界中の子どもたちが、教育を受けることができる世界になりますように。
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2002年、04年、08年とムンバイを訪れて浮浪者を取材した記録。個人的な繋がりもできてかなり踏み込んだものともなっているが、くっきりした境界線はあり、所詮傍観者的な要素は否めない。でもどこまでいっても人間にはプライドというか尊厳というかそういうものがあって、それがまた人間らしく...
2002年、04年、08年とムンバイを訪れて浮浪者を取材した記録。個人的な繋がりもできてかなり踏み込んだものともなっているが、くっきりした境界線はあり、所詮傍観者的な要素は否めない。でもどこまでいっても人間にはプライドというか尊厳というかそういうものがあって、それがまた人間らしく生きることを逆に妨げているような気もした。負の連鎖ということに、やりきれない気持ちになる。
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この人の対象との距離感の取り方と眼差しが好きなのだが、それに加えて本作は時間の流れを感じる構成が一味違いとてもイイ。
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同じ地球に生きる同じ人間なのに、こうも、違うなんて。 かなり、キツい内容です。 うー。とても高い確率で、インドには行けない。苦しそう。 この作者、ほんと、自分の知りたい欲求だけで動いてるように思えることがあって、余計なことやめたらって思うことが度々。 その地に生活してない人...
同じ地球に生きる同じ人間なのに、こうも、違うなんて。 かなり、キツい内容です。 うー。とても高い確率で、インドには行けない。苦しそう。 この作者、ほんと、自分の知りたい欲求だけで動いてるように思えることがあって、余計なことやめたらって思うことが度々。 その地に生活してない人間がひょいと入ってきて、余計なことして、住んでる人たちをゴタゴタさせてる場面になると、ヒヤヒヤとなります。 それにしても、世界には、知らないことが多すぎる。
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貧困の現実がわかりました。想像を絶するものでした。ただ10年前と4年前ではその実態も様変わりしています。かわいそうな子供達が本当に多いという根本はかわらない。。
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現実にはどうにもならないことが多くあるが、登場人物の成長が感じられて嬉しい場面もあるノンフィクションだった。
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これは、心を揺さぶられる。読んでいると、今いる自分の社会、いや自分自身が混濁してくる。「マフィアに手足を切られたり、目を潰されるのはせいぜい一度だけだ。偽善者に汚ねえチンコしゃぶらせられるぐらいなら、マフィアに腕の1本や2本くれてやるよ」… 神に弄ばれる子供たちは我々の日常に...
これは、心を揺さぶられる。読んでいると、今いる自分の社会、いや自分自身が混濁してくる。「マフィアに手足を切られたり、目を潰されるのはせいぜい一度だけだ。偽善者に汚ねえチンコしゃぶらせられるぐらいなら、マフィアに腕の1本や2本くれてやるよ」… 神に弄ばれる子供たちは我々の日常には無い言葉で、私に問いかけてくる。『何故?、俺とあんたが違うんだ』『何が、俺とあんたで違うんだ?』
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生まれてすぐ母親の手を離れ、物乞いの道具として人から人へと渡り歩く子ども。 年頃になると眼を潰されたり、手足を切断され、障害者として物乞いをする。 暮らすのは、鼠の死骸が浮かび、ナメクジやゴキブリが無数に這う汚水の中。 食べるのは、腐った魚の眼。 彼らの多くは、薬物中毒や病気の末...
生まれてすぐ母親の手を離れ、物乞いの道具として人から人へと渡り歩く子ども。 年頃になると眼を潰されたり、手足を切断され、障害者として物乞いをする。 暮らすのは、鼠の死骸が浮かび、ナメクジやゴキブリが無数に這う汚水の中。 食べるのは、腐った魚の眼。 彼らの多くは、薬物中毒や病気の末に息絶える。 そして、その死体さえも物乞いの道具となる。 彼らは何のために生きているのだろうか。 人生に意味を求めることは、衣食住に困らない私の贅沢な疑問なのかもしれない。 我が子がこのような劣悪な環境で生きることを想像すると、胸が苦しくなる。 この子たちの母親も同じ思いなのだろうか。 フィクションであって欲しいと思った。
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7年前にインドに行ったことがある。当時も腕や足の無い浮浪者は街角の至るところにいて、彼らは自らを傷つけることで、小銭を貰える確率を上げているのだとインド人に聞いた。この本を読むと、実際はマフィアがその作業を行っているという事になっていた。改めて驚きである。 乞食の生活は、はっきり...
7年前にインドに行ったことがある。当時も腕や足の無い浮浪者は街角の至るところにいて、彼らは自らを傷つけることで、小銭を貰える確率を上げているのだとインド人に聞いた。この本を読むと、実際はマフィアがその作業を行っているという事になっていた。改めて驚きである。 乞食の生活は、はっきり言って地獄である。しかし彼らは生きる事を決して辞めてはいない。なんとかなんとかその日を必死に生きていこうとしている、そのエネルギーみたいなものが力強く伝わってくる。
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